【エッセイ】20を過ぎてからデュエルマスターズにハマってしまった人の話
TCGに長らく無縁だった僕をデュエマという世界に連れて行ったのは、加賀美ハヤトだった
子供の頃にデュエマにドはまりしていた記憶はない(触れたことはあるが)
一応ポケカは多少持っていたが、小学生にとってルールが難しくよく分からなかった。どちらかといえばムシキングのようなアーケードのカードゲームをやっていた記憶がある。百人一首にはドハマりしていたがあれはTCGではないだろう
推しはMTGをやっていたが、MTGは今から始めるには大変そうだったし(結局後になって始めた)、実況を見る限りだとカード効果の日本語訳が独特らしい。シャドバは日々調整が入るので更に複雑そうだった。TCG未体験者にとって、全てのハードルが高かったのだ
結局スマホでも出来て、なんとなくインターネットミームで広まってるカードも多い遊戯王(つまりリンクス)に手を出してみた。2年ほど前に少し始めてみたことがあるので、軽いルールぐらいは分かる。しかし、サービスが開始してから年月が経過しているため、現環境がどうなっているのかさっぱりわからなかった。というより、ランクマッチのような対人の対戦にまで行きつかなかったのである
とりあえず加賀美ハヤトが遊戯王の実況をしていた(リンクスではない)ので、なんとなく見ていた。そこで、コメントを拾ったのだろう。デュエプレが話題に出たのである。社長は意気揚々と配信するかもしれない旨を告げたが、そこで僕はデュエマがスマホで出来るようになることを知った
とりあえずサービス開始直後からやるのであれば、ルールが分からずとも無課金であろうとも追いつけるはず! そう踏んで軽率にインストールしたのが始まりである。その後、にじさんじがコラボするとは思わなかったが……
そこから、転がるようにしてハマっていってしまった。ひとつ知れば、また新しく知りたくなるのである
デュエプレの動画や配信を見ればデッキを作りたくなるし、デッキが作りたくなればカードが欲しくなる。そして課金する。ストーリーが知りたくなってマンガを買う。紙のカードが欲しくなって買ってしまう……完全にタカラトミーに踊らされた若者がまた一人生まれてしまった
子供のころにTCGをやらなかったのは、友人にやってる者がいなかったせいもあるだろうが、DCGでは対戦相手を探す必要もない。便利すぎる
フォロイーと対戦したことも、Vtuberや実況者とマッチしたこともあった。いつも見ている方々とまともに戦えるのがとても嬉しかった
それに今はYouTubeがある
デュエプレのデッキ構築を見たり、紙の対戦動画とか開封動画とかが山ほどあった。退屈は全然しなかったし、紙だと対戦相手がいないためYouTuberの存在は非常にありがたかった
そしてもっとありがたいことに、デュエマを知っていたからこそ通ったバイトがあった。それ以前はコロナ渦の影響もあり、飲食のバイトが一切通らなかったのだ。親からの仕送りも止められて、給付金だけで大学生が生活するのは不可能ではないが窮屈であった
なんというか、大げさな表現ではあるが、たった一枚のカードに人生を救われたような気がした
追記:
なんだ、こう書いてみると本当に大げさだな笑 ただ、バイトが決まらなかった時期は己の世間知らず感やら、垢ぬけなさやら、態度やらに原因があるのではないかとか、なまじ学歴があるせいで忌避されているのではないか、とか意味不明なことに原因を求めていたのは事実である。そこで自己嫌悪に陥るのではなく、運動したりメイクの練習したり受け答えの仕方を変えたりするような、いわゆる自己研鑽の方に向かってしまうのが自分の良いところでもある気がするが……まあ結局好きなことをするのが一番良いのだ。加賀美社長もそう言ってたしな