ユーリ!!! on ICE 死と生まれ変わる話

どうも!ある日突然崖から突き落とされてYOIへ沼落ちしてしまった私です。

妹にYOIを布教したら見てくれたので大変嬉しい。今度菓子折り持っていくね(私信)

何度でも見たい作品YOI、いろいろな考察を見たり二次創作を見させてもらって、本当にいい作品だなぁとしみじみ感じてます。



私はYOIという作品、表面上の「BLっぽい」「フィギュアスケートを題材にしたスポ根」「主人公が覚醒して強くなる話」とかでは説明できない、なんかすごいものを秘めてると感じてます。はっきり言って恐ろしい。こんなBLの皮をかぶったミステリーと、マリアナ海溝ばりの深い話だと思わなかった。フィギュアスケートの知識がないと分からない伏線も多い。生半可な気持ちで理解できる作品じゃない。私はもう8回は見てるし、個別でそれ以上見てる話数もあるけどまだ理解しきれてないです。 ※YOIハマってまだ40日ほどです。


YOIは「死と生まれ変わる話」だと思ってます。


リリア・バラノフスカヤが、ユーリ・プリセツキーに言った言葉

「もっと自分を捨てなさい。過去の自分は死にました。何度でも生まれ変われる人間が強いのです」


私はこのセリフすごく好きで、これは作品全体のテーマじゃないんじゃないかと思わせる説得力があると思ってます。しかもこのシーンって別にめちゃくちゃ強調されてるわけじゃなく、いつもの練習風景が描かれてる中のセリフ。流し見てるだけだと重要だと思わせないのに、何度も見ているうちにここのセリフが物語の根幹に思えてならない。

そしてこのようなリリアの指導を受けていたユリオが、10話でヴィクトルに言ったのが「ヴィクトル・ニキフォロフは死んだ」ですよ!!??

ユリオはヴィクトルに突っかかってるように見せて、「過去のヴィクトルは死んだが、生まれ変わって強くなれ」という気持ちをぶつけたんじゃないかと思うと、なんともとてもしんどいですね…?

思えばユリオは昨年のGPFで勇利のステップに惹かれ、泣いてる勇利に「さっさと引退しろ」というキレ方をしてたわけで、ツンデレというか素直じゃないというか…。

「さんざんミスしたのに心惹かれるステップ、ノーミスで見たい」というのが本心で、口に出したのが「さっさと引退しろ」なんてオイちょっとコレよく考えたらヤバイなユリオ…お前も勇利に並んで相当めんどくさいな…。

こういうのを見るとやっぱり10話でユリオがヴィクトルに突っかかってるシーンは、ユリオなりの素直じゃない言動である可能性は十分ありそう。



「死」といえば、勇利の実家で飼われていたヴィっちゃんと、饅頭をのどに詰まらせて死にかけたマッカチン。

ロシア大会中にマッカチンが大変なことになってヴィクトルが日本へ帰り、そして大会後に空港で勇利とヴィクトルの再会。

勇「引退まで僕の事お願いします」

ヴィ「勇利がずっと引退しなきゃいいのに」

ここで問題なのが、勇利は「GPFで終わり=引退がすぐそこまで来てる」という認識と、ヴィクトルは「勇利が引退するまでコーチをする=選手としてのヴィクトルの死」なんですよね…。お互い引退時期の認識が噛み合ってないし、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)ができてない。恐ろしいYOI、私たちにビジネスの基本まで教えてくれるとは(???)


これは完全に妄想なんですが、去年のGPFでのヴィっちゃんの死=勇利が死んだこと(そして生まれ変わること)を現しているとか、マッカチンが死にかける=ヴィクトルの選手生命が死にかけていることとか、そういうのが比喩として使われていたらもう本当感服するしかないな…と思ってます。


今回はいろんな考察を参考にしながら自分なりに言語化をしてみました。n番煎じですがお許しください。

妹はどうやらユリオが気になるようなので少しだけ深堀してみましたが、自分でもまだストーリーや心理描写が理解できてない部分があったなぁと反省しました。

また近いうちにユーリ!!! on ICE 9周目チャレンジしたいですね!




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