大好きな漫画家さんと初めてのファンレター
今年になって身内の死が相次いだので、自分もいつ死んでもいいように「この人生でやっておきたいこと」の一つ、応援している漫画家さんにファンレターを書きました。漫画家さんへの想いをファンレターには書ききれなかったので、ここに記しておこうかと思います。
漫画家さんを知ったきっかけは、私の本名と作品名が同じで気になったことからでした。まだ大学生の未熟者だったので、「主人公が自分と同じ名前だし、妄想癖があるところも一緒だ!」と共通点を見つけて大変喜んだものです。
その漫画の最終巻の発売が教員採用試験日と近かったので、試験を頑張るための糧にしていたのも懐かしい。
実は試験のプレッシャーでぜんぶ投げ出して逃げたかったのですが、最終巻で主人公が困難に一人で立ち向かう姿を見て勇気をもらっていたり……自分も頑張らなきゃ!って思えたんですよね。ありがとう。
ツイッターで漫画家さんのお名前を検索し、本垢とお絵かき垢を見つけてフォローし、お絵かき垢からフォロバしていただいた時は嬉しくて跳びはねたのを覚えています。毎日、ツイッターを見るのが楽しかった。大好きがいっぱいTLに流れてきて嬉しかった。
「コミティア」という催しものを知ったのも、この漫画家さんのツイッターからでした。
社会人になり、いろんなことに打ちひしがれることが増えた頃、幼馴染みから「コミティアに一般参加しない?」と誘われました。公務員もどきだったので、祝日開催のコミティアなら行ける!と思い、即OKの返事をしました。残念ながら、そのコミティアには漫画家さんは参加されていませんでしたが、「コミティアってこんな感じなんだ~!」と雰囲気を楽しめたので良かったです。
その2年後、新しい漫画連載で忙しい中のはずの漫画家さんが参加されるとのことだったので、差し入れのビスコを持参して行きました。
スペース付近まで来たところで、漫画家さんの姿を確認し、近づくまで20分くらい掛かりました(笑)
丸メガネに真っ赤なリップが印象的なお姉様だったので、ビビり散らしたからです。
美しいうえに才能溢れる方に、一介の凡人以下のキモオタが話しかけていいのか?話しかけたとして、失礼のないようにできるか?そもそも視界に入っていいのか?気持ち悪がられないか?と逡巡し、長いこと佇んでいても怪しまれかねない……と意を決して突撃。へどもどしつつ、なんとか漫画家さんに話しかけることができました。
陰キャ丸出しで「あっ、ぁあの、応援しています!こ、これ、どうぞ!」と差し出したビスコを「ありがとう。ビスコ好きです」と笑顔で受け取ってくださっただけでなく、「よければこちらのペーパーどうぞ」と神イラストペーパーを手渡ししてくださいました。その場で泣きださなかった自分、よく頑張った。
その後のことはよく覚えていません。でも、気づいたらペーパーを額に収めていたので、買って帰ったみたいです。
それから「一番好きな漫画家」は、その漫画家さんになりました。月刊誌で連載が決まり、以前よりもツイッターへの浮上は減りましたが、たまに告知とともに上げられるイラストは変わらずキラキラしていて、やっぱり好きでした。もちろん今も好きです。
その漫画がアニメ化したり博物館とコラボしたり、いろんな展開をするたび、「応援していて良かった!」と思うことが増えました。そう思っているのに、ちゃんと言葉にして伝えたことはありませんでした。
でも、このご時勢、伝えないと後悔するかもしれない。そう思い、5年越しにファンレターを書くことにしました。
漫画家さんは昆虫が好きなので、てんとう虫の便箋・封筒を選びました。だらだらと書くより簡潔に気持ちを述べよう、と、パソコンに下書きを打ち、便箋に清書したら想像より短かった(笑)二枚目一行で終わってるし(笑)
さすがに空白が多いと寂しいので、下手くそながら気持ちを込めてファンアートを描きました。右に描いた子が私と同じ名前のキャラクターです。私と漫画家さんを出会わせてくれたキャラクターなので、とても好きな子です。
漫画家さん本人に直接伝えるのは憚られたので、「どうしてファンになったか」とか、「コミティアで対面して感激した」とか、そういったことはここに書き散らかしておきます。
大変なことがいっぱいある世界ですが、漫画家さんの活躍と、それ以上に幸せを願っています。
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