音楽堂のピクニック 振り返り
インスタやXに感想を呟くつもりが、気持ちが止めどもなく溢れてしまったので、初のnoteにしました。
7月の合唱祭に参加後、今年いっぱいは所属団体を休団し、合唱活動を休むつもりでいた。
合唱に対する気持ちのブレと、9月に母親の手術が予定されていたのが主な理由なんだけど…。
節目となる合唱祭の打ち上げの最中に、今回一緒に参加した友と、本番を聴きに来てくれた友から、ほぼ同時にLINEが届いた。
「象眠舎で歌えるよ!角銅真実さんも出るよ!」
大好きな界隈で活躍されてる小西遼さん率いる象眠舎、そして去年、江﨑文武さんのソロライブに出演されていた角銅さんと同じステージに立てるなんて。
「ええー!なにこのチャンス!しかも無料!!絶対に歌いたい!!」
もう後先考えず即決でした。その夜のうちにGoogleフォームに入力していた気がする。
合唱歴長いし、今回の演奏にはあんまり関係なさそうなコンクール入賞歴も無駄にあるし、そもそも年齢は行き過ぎていないか、メンバーで浮くんじゃないか、それだけが心配だった。
蓋を開けて見れば、一都三県だけではなく、日本各地から、小学生~70代まで全員合格の優しい世界が広がっていた。。。
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そして9月に入り、予定通り母は入院手術へ。ここから超残暑の中、会社(都心)・音楽堂(桜木町)・大学病院(多摩某所)・家の大移動大会へと突入する。仕事の後、往復3時間超を何回も。ちょっと喉痛めて病院行ったけど、よく身体持ったなあという感じ。アドレナリンの勝利としか言いようがない。
(お陰様で、母は無事に退院し日常生活に戻っております。)
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第1回目のオリエンテーション直前に、待ちに待った楽譜とデモ音源が届いた。
初聞きは衝撃としか言いようがなかった。
近接音のぶつかり(大好物♡)、ものすごい跳躍のあるハイポジションの音(普段の私では有り得ない音域💧)、そして変拍子(決めてやる!と変なやる気🔥)、意味不明な日本語のテキスト(発音も分からない外国語よりはいいかw)…と現代音楽の要素バッキバキな長編を、音楽経験も年齢も違うメンバーがたった6回程度の練習でステージ歌えるのか?と疑問と不安が。。。実際、譜面読めない方も居られたし。
でも、その不安は杞憂に終わる。和音の構成やご本人の作曲のクセまで網羅した、小西さんの丁寧なご指導でコーラスは回を重ねる毎に良くなっていく。
コーラスは音取り段階は単音でやったとしても、それを構成する和音の中で、自分がどの部分の音を出して居るのかを意識しないと、絶対にハモらない。例えば内声で同じ音が続いていても、和音が変わった時にその中で第何音にいるのか気にするだけで、音楽は生き生きと立ち上がってくるのだ。
小西さんの、初心者にそこまで意識させる指導は流石としかいいようがない。
そして、初めて象眠舎の弦と管と合わせた時は、あまりに美しくて鳥肌が立った。
「周辺視野をもって」
何度となく小西さんが口にされた言葉だけど、ここはこうして!とかキツイ要求はなく、他の人の歌を聴いて、気付いて、どんどんみんなで良くして行こう!というスタンスがいい空気感を醸し出していたような気がする。
実際、気がついた事をお伝えすると、小西さんは、誰にでもどんな些細なことでも必ず「ありがとう!」と言ってくださるのだ。
烏滸がましく、この曲はここをこうすれば絶対良くなる!ってポイントが自分の中で明確に見えたから、まとめてPDFを送ってしまい、翌朝、超後悔したのだが、「いやー、ありがたいです。みんなにこれを全てやれっていうのは、この短期間では無理だけどいいと思います。助手やってほしいくらい」と。
お世辞でも本当に嬉しかった。
小西さんのお人柄が即席チームの雰囲気を良くし、結束力を高めていたように思う。そして制作のゆりえるさんの柔らかい雰囲気と細やかな配慮、連絡体制も素晴らしかった。
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譜面を何度も読むうちに同じメロディでも日本語のニュアンスによって8分音符と16分音符を書き分けている事に気付く。
練習中にも、いいこと思いついた!みたいな表情で、メロディを歌うパートを変えたり、表現方法を探っていく。
多くの現場を抱えて多忙を極めて居るはずなのに、この丁寧な仕事が信頼されてる所以なんだろうなあ。
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そしてあれよあれよという間に本番。
この奇跡のような時間は呆気なく過ぎる。
「あのうたがきこえる」は、他界した友のことを思い出したり、このままこの音の中にいたい、終わらないでーっ!!といろんな感情が込み上げてうるうるとしてしまった。
普段、歌うときは俯瞰で、っていつも自分に言い聞かせてるのに。
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終わった翌日、友が録画してくれた動画を何回もリピートしてしまう。みんなの気持ちがひとつになった素晴らしいステージ。
みんなの気持ちがひとつになり、ホールに響き渡り、観客の心を打ったのだ。SNSも出演者だけでなく観客からの暖かい感想が嬉しかった。
所属団体は休団したけど、小西さん・象眠舎と100人のコーラス隊から受け取ったものがあったかくてとても大きくて、歌いたい!という衝動を思い出したし、また自分の団で歌いたいなって思えるようになりました。
感謝しかない。
ホワイエで角銅さんとも少しお話出来ました。このコーラス隊に参加した経緯も伝えられたのが嬉しかった。
そして、また小西さん、象眠舎、このメンバーと一緒に歌える機会がありますように。