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新作映画を一日でまとめて観ると辛いという回顧録
その日学生時代からの付き合いの友人と二人で、気になっていた映画を二本観に行こうと約束をした。
同じサークルの趣味も近い友人だが、お互い社会人になればそうそう簡単にはつるめない。片方に彼氏がいれば尚更。
一本目
最初に観たのは実写版「ストリートファイター」。
ゲームの「ストリートファイターII」をベースにしている作品だが、アメリカ製なので当然主役はガイル。ガイル役はジャン・クロード・ヴァンダム。
そう、ジャンジャンジャジャジャンジャンクロード(以下略)だ。
もうこの時点でポンコツ映画マニアなら気づくだろう。我々は危険なチョイスをしてしまった。
ベガとバイソンの名前が入れ替わってるのは知っていたが、キャプテン・サワダって誰お前? キャミィ役のカイリー・ミノーグは割と再現度高かったのでまあ許す。
それにしてもリュウ、ケンがあまりにも扱いが酷い。流浪の小悪党扱いってなんやねん!
ストII好きな我々は激怒した。
愛すべきストIIの面影はそこにない。
原作へのリスペクトも感じない。
「デビルマン」未見の私にとって、劇場版「ストリートファイター」は未だに最凶のクソ映画だ。
しかし一番悲しいのは、これがラウル・ジュリアにとっての遺作になってしまった事だろう。「アダムス・ファミリー」は良い映画だったよ。
二本目
大丈夫だ、私たちにはまだ大好きな小説の映画化作品が控えている。ウィリアム・ギブスンの「記憶屋ジョニィ」を映画化した「JM」。
キアヌ・リーヴスに北野武だ! 脚本はギブスン自ら手がけてるぞ!
今考えてみると地雷要素モリモリですね。
まあ、「ストリートファイター」観た後ならね、なんだってまともな映画に見えるんですよ。
実際単分子ワイヤぶん回す北野武はカッコよかったし、キアヌの帝国ホテルのシャツ云々も面白かった。少なくとも演じてる方は楽しそうだったし、カオスな近未来世界が描かれてるのは本当に面白かった。
でも、イルカの登場必要あったん?
それを除けば好きな映画だ。例え世間の評価が低くてもね。
結論
健康のためには映画を一気するもんじゃないね。
見る順番違ってたらどうなってたんだろう。多分精神的ダメージ半端なくて、二十年以上経っても笑い話に出来た気がしない。
今はネットが発達して作品の情報がある程度共有化されているけど、それを鵜呑みにしたら痛い目に遭う。というかリアルタイムで遭ってるよ!
さて、「デビルマン」を観る覚悟をそろそろ決めようか。
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