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気象予報士試験の直前!できること3つ

 第55回試験の本番、1月31日(日)まで残すところ数日となりました。私は試験を計6回受けましたが、合格に至った6回目の試験を受けた時が一番緊張しました。4年余り、ひたすら勉強を続けてきたからこそ、費やした努力への思いが張り詰めた気持ちにつながったのかもしれません。今回は、私が本番直前にやったことの中から、残り数日で実践できることを3つ紹介したいと思います。6回の受験を経てたどりついた3つです。これから試験に望まれる方の参考になれば幸いです。

1.絶対に忘れたくないことを紙に殴り書きする

 これは気象予報士試験に限らず、私の受験人生を通しても役に立った習慣です。過去問を含む問題演習の時に何度も間違えて悔しい思いをした問題やテーマありますよね?問題集や過去問の回答用紙をかき集めて、それをひたすら紙に殴り書きしていきましょう。紛らわしくて勘違いが多いテーマ(ラニーニャとエルニーニョとか)についても、要素だけを単語で抽出して殴り書きしていきましょう。殴り書きするんです。自分が読めればOK。色分けも分類もいりません。

殴り書きが終わったら、その紙をひたすら眺めて、悔しかった当時のことを思い出すんです。ここが大事。単語を見て「そうそう!悔しかった〜」と思ったら、線を引いて消す。なんで悔しかったのか思い出せない単語が見つかったら参考書なりノートなりを読み返す。これを繰り返していました。何度やっても思い返せないやつは強敵です。単語カードにまとめるなりして、試験直前まで頭に叩き込みましょう。試験当日の朝は、この紙なりカードなりを眺めてから会場に向かいましょう。

試験中、選択肢を選ぶ時に「うわーどっちだっけ」ってパニクった経験はありませんか?これは頭の中が整理されていないからです。問題演習で見たワードなのは分かっていても、それが正解なのか不正解なのか、不正解だとしたらなんで不正解なのかが明確に分類されていないからです。試験直前は、頭の中を整理することに時間を費やすべきです。

2.問題演習をやめる

 過去問や参考書の問題演習は、本番2日前にやめましょう。私は日曜日に迎える本番の2日前にあたる金曜日から、いっさい問題演習をしないようにしていました。理由は2つです。1つ目は、問題演習には気力と体力を使うからです。本番直前は、勉強より健康管理を優先させる時期です。気力と体力を温存しましょう。2つ目は、前の項目ともつながるのですが、頭の中を整理するためです。すでに書きましたが、これまでやってきたことを頭の中で整えてから本番に望まないと、本番で成果を発揮することができません。問題演習をすると正答ばかり気になって視野が狭くなりがちです。

 それでも演習がしたい!本番の時間感覚を掴むトレーニングがやりたい!というアナタ。それならば、一つだけおすすめの方法があります。これまでに最高得点を取ることができた過去問をもう1回やりましょう。笑 間違っても、本番直前に新たな問題や参考書に手を出すことはしないでください。最高得点を取れた過去問を引っ張り出してきて、もう一回本番と同じ時間制限で解いて良いイメージをつくります。本番はこの良いイメージをなぞるように臨むだけです。ちなみに私はこのパターンでした。とある回の実技試験の過去問で92点を叩き出し自信を持って会場に向かいました。笑

3.試験目前だからこそ、視野を広げる

 ここにきてあえて視野を広げます。試験問題は、問題集や過去問から出るわけではありません。言うまでもなく、普段の受験勉強においてもっとも頼れる教材は過去問です。しかし、試験2~3日前となると、そうとも限らないのではないでしょうか。

 2でもお伝えしましたが、問題集や過去問をちょっと遠くに置いて、視野を広げます。まずは、気象庁のHPを見ましょう。特に学科専門や実技試験では2~3年ほど前から運用が始まった気象情報や、ごく最近の気象事例に関する問題が出ることもあります。これらは問題集にも過去問にも載っておりません。気象庁HPの「各種データ・資料」や「知識・解説」のページを見ていると、本番で良いことがあるかもしれません。私は加えて、YouTubeで「Team SABOTEN 気象専門STREAM.」さんの動画を見て、近年の顕著な気象事例についてなんとなく頭に入れておきました。冬型とか、JPCZとか、南岸低とか、あれとかこれとか。試験問題にも出てくるテーマが色々と丁寧に解説されているので、息抜き程度にでも見てみるといいかもしれません。

 勘違いしてほしくないのですが、これらは的中させるためではありません。事例ごとの天気図の読み方やストーリーを頭の中で整理しておけば、本番でも問題で問われているストーリーの組み立てがスムーズにいきますよという意味です。もし時間を作れたらトライしてみてください。

 私が試験前に実践したことから3つを紹介させていただきました。最後まで読んでいただきありがとうございました。めちゃくちゃ勉強してきたのに緊張や不安でいっぱいな方。それは努力をしてきたことの裏返しです。私は試験直前まで手が震えてましたが、なんとかなりました。みなさんのご健闘をお祈りしております。




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