アムトラックでアメリカ横断:8日目前編~アトランタ(ジョージア水族館)
実はアメリカや日本の友人にアトランタの見どころを聞いたのですが、「あまり魅力的な観光スポットはない」という意見が殆どでした
自分なりに調べてもコカ・コーラとCNNの本社ぐらいしか思い浮かばずどうしようかと悩んでいたのですが、「ここの水族館はアメリカで一番大きくて良かった」という情報が聞けたので、それを頼りに水族館にいくことにしました
まずは腹ごしらえ
ホテルの朝食は値段が高いので、私はよく朝の散歩を兼ねて街のカフェで朝食をとります
Googleで調べてみると、あまり魅力的な「カフェ」はなさそうだったので、とりあえず評価が高めでホテルから近い「Metro Diner」というお店を目指しました
このお店に行くのはホテルを出て5分ほど歩くだけなのですが、途中には2名ほどホームレスの方が道端で寝転んでいました。別に危害はないのですが、やはり目線を合わせたりカメラを構えたりはせずにササっと通り過ぎました
外からはお店の中の様子が全く分からなかったのでちょっと心配だったのですが、入ってみると結構多くの白人の観光客らしき人たちが朝食を食べていたので一安心
どうやらここは24時間営業のレストランのようですが、ちゃんと朝食メニューがありました
ちなみに、アメリカで注意した方が良いのは「メニューにチップが含まれているかどうか」という点で、このお店はチップ込みの料金になっていました
これを見逃してチップを二重で払ってしまってもお金は返ってこないので、気を付けてみておくようにしましょう(もちろん追加のチップは従業員の給料になるのですが、標準的なサービスであれば追加は必要ありません)
ここでは「Two Egg Combination」というメニューにコーヒーとオレンジジュースを注文しました
アメリカでは通常朝食の卵について焼き方を聞かれるので、私はシンプルにScramble (スクランブル)かSunny Side Up (サニーサイトドアップ:目玉焼き)のどちらかにしています
また、トーストの種類を聞かれることも多いので、White(ホワイト:白いトースト)かWheat(ウィート:茶色いトースト)を選ぶようにしています
とりあえずお腹は満たされたのでいざ水族館…!
しかし、念のために水族館に行く前に調べてみると、事前予約制になっていて、チケットをオンラインで購入しておく必要があることが分かりました
これはアメリカの他のアトラクション(美術館、コンサート、観光スポット等)でも言えることですが、コロナによる人数制限などもあって事前予約制の場所が増えてきている気がします
水族館のチケットはこちらのオフィシャルサイトから入って、希望する日時を指定して買っておきましょう
https://www.georgiaaquarium.org/tickets/
ラッキーなことに当日で9:45のチケットが取れました。料金は大人一名で$39.95でした(現地で直接買うと$44.95するので注意、子供は2歳以下は無料)
でも、どうやってそこまで行こうかな…
Uberに乗る(5分)か歩くか(20分)色々考えたのですが、新しいことにチャレンジしてみました!
それがこちら!
電動スクーターを使ってみた
最近アメリカの街ではこのような電動スクーターをやたら多く見かけるようになりました
アメリカの中規模な都市は公共交通機関が不便で道路の幅は広いので、活用している人が結構います
「ちょいのり、乗り捨て」ができるので、いいなと思い挑戦してみました
アトランタの街では「BIRD(バード)」「LIME(ライム)」「SPIN(スピン)」という3社が電動スクーターのシェアリングサービスを提供しているので、どこを利用するのかも悩みました
どの会社のスクーターも結構な数が道端に転がっているので、とりあえず3社すべてのアプリをダウンロードしてみました
BIRDとSPINはサービスを利用する際(ロック解除)に$1の料金がかかり、その後一分当たり$0.39の利用料金がかかります
LIMEはロック解除料金に$3.50がかかるのですが、そこには最初の7分間の利用料金も含まれています
また、BIRDの場合は最初に最低$10の料金を先払いして(ロードという表現です)、そこから使った分だけ差し引かれていく方式のようです
どの会社のサービスもApple Payと連携できますが、クレジットカードやPayPalでの支払いもできます
初期費用が一番安そうだったので、とりあえずSPINを使ってみることに
アプリを立ち上げると自分の周辺にあるスクーター(電動自転車もありました)が表示されるので、最寄りのスクーターをアプリ上で選択します
そして、そのスクーターについているQRコードをアプリで読み取ると、「ピコーン」という音がしてロックが解除される仕組みです
あとはスクーターを操作して目的地までスイスイ走るだけ!
なお、現地の交通ルールを遵守することやヘルメットをかぶる(推奨)ことに合意する手順もあるので、注意してください。あと、年齢制限もあります(確か18歳以上でないと利用できない)
スクーターは自転車などと同じで歩道を走ってはいけませんし、信号も車と同じように守る必要があります(無視している人が沢山いましたが)
操作方法は慣れれば簡単で、ハンドルの右手側にある小さなフック状のアクセルを握ると加速し、左手側にあるブレーキを握れば減速します
安全上の配慮なのか、止まっている状態でアクセルを握っても急加速はせず、最初は自分でスクーターを少し足で蹴って動かしてからアクセルを握るとスピードが出る仕組みです
電動モーターなので坂道もグイグイ登ってくれるので、ラクチン!
ジョージア水族館までの約7分間の道のりは快適そのものでした
ただし、ナビ機能がアプリにあるものの、両手が塞がるのでそれを見ながら走ることはできません
なので交差点などで路肩に寄ってルートを確認したり、Mapアプリの音声ガイドを聞きながら進みました
無事水族館に到着
ここで忘れてはいけないのが、アプリ上で「END RIDE」として終了した上で、そのスクーターを置いた場所が分かる写真を撮ってアップすることです
私は最初の一回目に写真をアップするのを忘れて警告が出たので注意してください(もしそのスクーターが盗まれたら責任が発生します)
乗り捨ては基本的に歩道で周囲に5フィート(約1.5m)以上のスペースがある場所に置くだけですが、歩行者の通行を妨げる場所や扉の前、自転車置き場などに置いてはいけません
ここで料金をチェックしてみてビックリ!
なんと$8.28 (1ドル130円換算で1076円)もかかったではありませんか!
よく見ると、ロック解除の$1と実際に乗った7分間の料金は$2.73だったのですが、「Cost of Reservation (10mins)」という予約料金を取られています
確かに、朝食を食べながら水族館に予定の時刻にいけるようスクーターをキープ(Reserve)したのですが、そのキープ料金はライドと同じで1分辺り$0.39もしていました
確かにスクーターを占有するのでお金がかかるのは理解できますが、めっちゃ高いな…というのが正直な感想です
これだとUberやLyftの車に乗って行っても料金は殆ど同じです
便利で気持ち良いのですが、結構高くつくサービスなんだと分かりました
でも、UberやLyftだと待ち時間が発生しますし、ちょっとの距離であればこのスクーターでちゃちゃっと行く方が楽なのは確かです
うまく使い分けるといいと思います
ジョージア水族館
この水族館は2005年にオープンした当時は世界で最大規模の水族館だったそうです。今はシンガポールのS.E.A. Aquiariumと中国の珠海にあるChimelong Ocean Kingdom(長隆海洋王国)にトップを明け渡したようですが、今でも世界3位、アメリカでは最大の水族館です
印象的だったのは、この水族館の発起人がHome Depot(アメリカの大手ホームセンター)の創業者であるBernard Marcusという人で、なんと2500万ドル(約32.5億円)!を寄付したというから驚きです
アメリカの成功者は社会貢献にも熱心だというのは有名ですが、ここまでの規模の寄付は凄すぎてビックリ!
なお、水族館の土地はコカ・コーラが提供しており、オリンピック記念公園(コカ・コーラ博物館の隣)にあります
水族館は7つのセクションに分かれていて、QRコードで館内のマップをダウンロードすることができます(日本語のマップもありました)
サメ
ここでは世界最大の魚類であるタイガーシャーク(イタチザメ)、サンドバーシャーク(メジロザメ)とイワシの大群が泳いでいる水槽があり、暗い展示場内に見事な海中の世界観が表現されています
なぜこのサメ達はイワシを食べないんだろう?と思ったら、ちゃんとサメは別の方法で餌付けをしているらしく、水槽の中のサカナは食べられなくて済んでいるそうです
イルカ
イルカショーが定期的に行われているのですが、今回は時間がなかったので普通に泳いでいるシーンだけを見ることができました
水槽の中には沢山のイルカが泳いでいて、ボールや浮きのようなおもちゃを加えてイルカが遊んでいました…めっちゃかわいい!
イルカショーは見たことがあるのですが、普段からこんなに遊びが好きな生き物なんだなぁと感心しました
ラッコ
ここのラッコはSouthern Sea Otterという種類ですが、南の海ではなくアラスカやカリフォルニアなどの冷たい海に棲息しているそうです
また、日本でおなじみのカワウソ(Asian Small-clawed Otter)もいるのですが、私が行ったタイミングではお休みのようで見れず
シロイルカ
英語ではBeluga Whaleという名前なのですが、普通のイルカより身体が大きく真っ白で、頭のメロン体という部分も大きいです
北極海などの寒い海にいるので、展示も普通のイルカとは違う場所でした
ここでもイルカと同じようにおもちゃを使って遊んでいたのですが、その姿は幻想的でずっと見ていても飽きない美しさに見とれてしまいました
ジンベエザメ、マンタレイ
ここは水槽の下に人が通れる通路があり、頭上を大きな魚が優雅に泳ぐ姿を楽しむことができます
ジンベエザメは沖縄、かごしま、大阪、のとじま、八景島と5つの水族館で飼育されているのですが、海外ではここジョージアと中国のChimelong Ocean Kingdomの2か所だけだそうです
また、マンタは日本では沖縄と品川の2か所で、海外では中国とシンガポール、それにここジョージアの3か所にしかいないそうです
ジンベエザメとマンタが同時に見れるのは沖縄の美ら海水族館、中国のChimelong Ocean Kingdom、ジョージア水族館しかないので、世界に誇る水族館がある日本は素晴らしいんだと改めて認識しました
結構思ったより楽しかったのですが、家族やカップルで訪れる場合はイルカショーの最前列チケット($5)、水族館の裏側がみれるツアー($15)、シロイルカに会えるチケット($79.95)などもあるようなので、ぜひ計画して楽しんでみてください
https://www.georgiaaquarium.org/pricing/
楽しかった水族館を後にして、これから大西洋の海岸にある町、チャールストンを目指してドライブが始まります
最後にアトランタの様子をこちらの動画にまとめました
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