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アムトラックでアメリカ横断:4日目昼〜ニューオリンズのワニ

さて、午前中は街歩きをしたので、午後からはいよいよ湿地帯へのツアーに行くことにしました

Swamp & Bayou 

英語で湿地帯のことはSwamp (スワンプ)というそうで、Bayou (バイユー)というのは河口近くで川が澱んでいる状態(海水と真水が混ざる場所)を指すようです
ミシシッピー川がメキシコ湾に注ぐミシシッピー川デルタ地帯は12000平方キロメートルの広さを誇っています
イメージが湧きづらいですが、日本の47都道府県でこのデルタ地帯とほぼ同じ大きさなのは日本5位の広さの新潟県(12,583km)や6位の岐阜県(11,612km)となります
つまり、見渡す限りの湿地帯が広がっているということです!

この湿地帯にはワニやビーバー以外にもクマ、イルカ、渡り鳥、魚介類など数百種類の生物が生息していて、ミシシッピー固有の生物も多いそうです

スワンプの景色、めちゃくちゃ広いです

湿地帯ツアーはネットで事前申し込みができるのですが、観光シーズンなど混み合う時は予め予約しておく必要があります

私はViatorという観光予約サイトから申し込んだのですが、手違いがあったのでツアーの運営会社に直接申し訳むことをおすすめします

私の場合は当日の朝にViatorを使ってお昼12:45のツアーを予約したのですが、チケットオフィスに券を受け取りに行ったら、その時間は既に予約枠が埋まっていて参加できないとの事でした🙁

その場でツアー運営会社の人に頼んで14:45の便に振り替えてもらいましたいくつかツアーを運営している会社はあるかも知れませんが、私が参加したのはGraylineというアメリカ大手の会社のツアーです
値段は大人一人で$55でした(時期によって違いがあるかも知れません)

チケットオフィスとツアーの出発地点はミシシッピー川のほとりにある蒸気船の乗り場の近くになるので、14:30頃にその近くまで行きました。

赤丸で囲ったあたりにチケットオフィスがあります
大きな蒸気船乗り場の近くなので、分かりやすい
この蒸気船乗り場が目印

チケットオフィスはこの写真の左側、通路を挟んだところにあります湿地帯まではバスで行く形になるのは分かっていたのでGraylineのマークがあるバスの近くに並んでいた人に「スワンプツアーですか?」と聞いたらそうだと言うので、そこに並びました。

ツアーバスはチケット売り場の近くにあります
車体に「Grayline」とあるのが目印です

アメリカ旅行だけでなく海外旅行での大切なポイントは、分からない事や疑問があれば迷わずそこにいる人に聞いてみることです
ツアー会社の人に聞くのが正確ですが、そこをあえて一般客の人に話しかけてみると、そこから会話が生まれることもあるので、試してみてください
逆に他の人から話しかけられることもありますが、その質問に答えるだけでなく、その後で「どこから来たの?」みたいな会話をすれば話が弾むと思います

今回はそのパターンで話かけてみたところ、オーストリアから来た女性と、アトランタから来たジョンという男性と一緒に行動することになりました

いざスワンプへ

ツアー客は30人ほどだったでしょうか。
黒人のドライバーさんの運転(これがかなり飛ばすし、道路面が凸凹なので酔い止め飲んだ方がよかった)でスワンプまでの約30分間にニューオリンズの歴史などの説明CDを聞きながら移動します

ニューオリンズの中心街から高速道路に乗ると10分ほどでビルは無くなっていき、どんどん緑が増えてきます。その時に高速道路からはニューオリンズに広がる広大な緑を見渡す事ができました。

都会の景色が、気が付くと一面の緑に!
ツアーでいくスワンプは「ラフィート」という場所
地図で見るとものすごい湿地帯の広さが分かります

スワンプに到着すると、ツアー受付があるログハウス的な建物に入ってボートの乗船受付をします。
並んだ順番でボートが割り当てされ、紙製の色のついたリストバンドを渡されます。(私はオレンジでした)

乗船まで30分ほどあるので、小さなお土産屋さんをみたりスナックや飲み物を買ったりしてブラブラ時間をつぶしました
ちなみにボートは2時間ほど乗るのでトイレはここで済ませておく必要があります
ボートの乗船所にはバーもあるので、ビールを一杯やりながら待つこともできます 

これが今回のツアーボート
屋根があるので日焼けの心配は少ないです

いよいよ乗船

さあ、いよいよ湿地ツアーの出発です!
ワニには会えるんでしょうか?
ドキドキワクワクしながら船に乗り込みます
船は平らな作りで桟橋から段差なく乗り込めますし、屋根がついているので日焼けもあまり気になりません
ただ、波によって甲板に水が入る可能性もあるので、濡れても大丈夫な運動靴がおすすめです

ボートはこんな感じで、中央が通路で左右にベンチがあります
左右どっちに乗っても風景はほぼ同じです

ボートはのんびりと穏やかな湿地を進んでいきます
船長兼ガイドさんの男性が色々説明をしてくれるのですが、かなり南部訛りが強くて何を言ってるのかがよく分かりませんでした😅

ルイジアナ州は巨大なハリケーンの被害に会う事が多く、過去にはカトリーナによる甚大な被害があったのは皆さんの記憶にもあるかと思います
今回のツアーで耳にしたのは、去年の秋に到来したハリケーン・アイダが及ぼした被害についてでした

この地域は大規模な水害に見舞われ、多くの家屋が流されたりしたそうです
トレーラーハウスが水に浮かんで別の場所まで移動してしまった形跡なども見ることができました
地球温暖化に伴いハリケーンが巨大化していて、更に最近では海の温度上昇でハリケーンがニューヨークやボストンなどの東海岸に上陸することも出てくるらしく、より大きな被害が懸念されているそうです

これはエビ釣り漁船

そうこうしているうちにワニが棲息するポイントまで辿り着きました

ワニが苦手だったりネタバレが嫌いな人は、ここから先は読み飛ばしてください

ここでは息を潜めてワニがどこから出てくるか、水面にじっと目を凝らしてみましょう
そのうち水面に頭をチョコっと出してスイスイ泳いできてくれます、これがなかなかカワイイ😆

こんな感じで登場


やったー!ご対面!

ガイドさんはワニの出るスポットを熟知していて、ワニの方も慣れたもので、オヤツがもらえると知っていて寄ってくるんです
そのオヤツというのはなんと…

マシュマロ!

棒の先につけたマシュマロを目掛けて見事にジャンプしてくれます
たまに意地悪してヒョイと引っ込めたりすると、慎重になってジーッと考え込んだりするのですが、何ともユーモラスな光景です

船には何匹ものワニが集まって来るので、シャッターチャンスは沢山ありますが、くれぐれも船から乗り出したりしないように注意しましょう

スマホを落としたり、下手をすると手を噛み切られるかもしれません😨
ガイドさんの説明では、ワニは何でも食べるし、共喰いもする獰猛な性格なので、油断は禁物とのことです

動画をアップしたので、迫力のあるマシュマロキャッチをお楽しみください


ワニをひとしきり見物した後、映画「プリンセスと魔法のキス (原題Princess and the frog)」の作者がインスピレーションを受けたという場所にも連れて行ってくれました

ちゃんとGoogle mapでも地名になってました
実際の風景

無事に湿地帯のツアーも終わり、またバスに乗ってニューオリンズの街に戻ります

ひとつ気になったのは、夕方になるとコオロギが沢山出てくるのですが、かなり見た目が気持ち悪い(真っ黒な身体にオレンジの模様)ので、夕方のツアー時間の人は気をつけて歩きましょう
特に噛んだり害がある訳ではないですが…

私の場合は船着場に着いた頃は炎天下だったのでコオロギはいなかったのですが、帰りのバスに乗る16時頃には続々と出てきていました😱

とにかく無事に街に戻り、夜のニューオリンズに繰り出すことにしました

つづく

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