コロナ後のアメリカ旅行事情
コロナの水際対策が大幅に緩和されて、これからいよいよ海外旅行に出かけようとしている人も多いと思います
私は今年の4月中旬から5月末までアメリカに滞在していましたので、そこで経験したことを皆さんに役立てて頂ければ幸いです
なお、状況は刻々と変化しますし、州や施設によっても対応は異なりますので、必ず目的地で最新の情報を確認してください
アメリカでワクチンは必要?
はい、必要でした
3回接種(アメリカではブースターと呼ばれています)していれば、基本的には行動に関する制限はありません
私の経験では、いくつかのライブハウスや野球場に入る際に接種証明書を見せるように言われましたので、日本出国前にあらかじめスマホに「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」を入れおいて、それを使いました
紙ベースのワクチン接種証明書でもOKなのですが、その場合は必ず英語版の証明書が必要なので、住民票のある市町村で申し込んでおきましょう(申請書とパスポートのコピーを郵送で送ると発行してもらえました)
スマホに接種証明書を入れる簡単な手順
(詳しくはググってください)
住民票のある市町村の役所で自分の「マイナンバーカード」を作成する
デジタル庁が発行している「新型コロナワクチン接種証明書アプリ」をスマホにダウンロードする https://www.digital.go.jp/policies/vaccinecert/
接種証明アプリでマイナンバーカードの情報を読み取って本人確認を行うと、ワクチン接種証明書が自動的にアプリに反映されます
日本語版と英語版の証明書が発行できるので、「両方」発行しておきます(英語版はアメリカ国内で使い、日本語版は出国・帰国時に使いました)
このアプリで注意する点は、接種証明書を発行した後に追加でワクチン接種した場合は自動的に反映されないところです。そういう場合はアプリでもう一度マイナンバーカードを読み取って最新の証明書をダウンロードする必要があるので注意してください
また、ワクチン接種証明書とは別に、アメリカではID(身分証明書)をチェックされる機会がかなり多いので、パスポートとワクチン接種証明書はセットで持ち歩くことをお勧めします
一度クレジットカードを使った買い物をする時に、クレジットカードの名前とパスポートの名前が一致しているかをチェックされたこともありました
アメリカでマスクは必要?
はい、必要でした
よく「アメリカ人や海外の人はマスクをしない」と言われますが、とはいえアメリカでも飛行機やコンサートホールなどではマスク着用を求められましたし、自主的にマスクをしている人たちも結構います
私はアメリカへの渡航にANAを利用しましたが、日本=アメリカ間の国際線フライト中は食事以外はマスク着用を義務付けられていて、しかもマスクがないと飛行機に搭乗できませんでした(持っていない人にはその場で配っていました)
また、アメリカの国内線に3回乗りましたが、すべてのフライトでほとんどの人がマスクをつけていました
アメリカのエアラインにはマスク着用義務がないので、別にマスクをしなくても怒られないのですが、エチケットとしてマスク着用している人が殆どだったのは、ある意味新鮮でした
一方で、アメリカのCDC(室病予防管理センター)によると屋外でのマスク着用は必要ないとされているので、屋外でマスクをしている人はほとんどいません
ちなみにレストランに関しては、入店する際にマスク着用のお願いやアルコール消毒、検温などをされたことは一度もありませんでした(逆にそれでいいの?と思ったりしますが…)
なお、アメリカでは州やカウンティによって推奨レベルが異なっているので、もし不安であればこちらのCDCのサイトで州(State)と郡(County)を選んで、渡航先の推奨レベルをチェックしておきましょう
店舗によってはマスク着用を依頼されることもあると思いますので、外出時は常にマスクをカバンに入れて行動することをおすすめします
アメリカの治安はどう?
はっきりいって悪化しています、気を付けましょう
アメリカではいまかなり強烈なインフレ(8%近い)が起きています。日本でも値上げの話が最近話題になっていますが、アメリカでは去年から急速に消費財やガソリンの値段が上がってきたそうです
それにともないホームレスの数も大幅に増えており、サンフランシスコやロサンゼルスなど気候のよい都市のダウンタウン(中心街)ではものすごい数のホームレスを見ました
サンフランシスコ空港からダウンタウンまで、BARTと呼ばれる鉄道を利用したのですが、駅を出て地上に上がったら数十人のホームレスがウヨウヨしていて、これはヤバいと感じました
これまでもホームレスは必ずいたのですが、これまでとは桁が違うイメージです
そういった人たちが実際に何か危害を及ぼすかどうかは分からないのですが、薬物やアルコールの中毒者も多いので、特に暗い時間帯は鉄道や徒歩での移動は避け、なるべくUberやLyftなどを利用することをおすすめします
また、アメリカでは車上荒らしによる被害もとても多いので、車の中に物を置いて離れるのは絶対にダメ!です
特に多いのが夕食時で、パソコンやパスポートの入ったカバンをトランクに入れてレストランに行って食事をしたら、窓ガラスを破ってトランクを開けてすべて盗まれたというケースが多発しています(トランクに入れれば見えないから大丈夫と思いきや、遠くからチェックされていたり金属探知機のようなものを使って調べるケースもあるそうです)
日本食レストランのある駐車場などはかなりターゲットにされていて、一度に7台同時にやられたという話も聞きました
パソコンやタブレットなどはもちろんのこと、買い物袋などもターゲットになり得るので、ちょっとした買い物やトイレの間でも、とにかく車の中にはなにも残さないようにしましょう
また、セルフのガソリンスタンドで給油中、車の反対側のドアを開けられてカバンを取られたという話も聞きましたので、レンタカーの給油中も必ずドアはロックしておきましょう
窃盗の被害にあってもアメリカの警察は基本的に何もしてくれません…あまりにもそういった犯罪が多いので、犯人捜しは凶悪犯罪者だけに限定されています
私も以前車上荒らしにあった時に警察に電話したら、「ノープロブレム、オンラインでファイリング(被害届)して、保険会社とレンタカー会社に連絡しな」と言われただけでした
とにかくアメリカでは貴重品は肌身離さず持ち歩くか、ホテルの金庫に保管することを強くお勧めします!
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