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週間 ラストサン予選(モダン) デッキウォッチング 10月30日-10月31日

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こんにちは。tos_mtgです。The Last Sun 2021が今年も晴れる屋様にて開催されます。フォーマットはスタンダード&モダン!

本戦まで残り2か月を切って、各地の晴れる屋各店舗などでは毎週のように予選が行われています。今週から本戦まで毎週、各地で行われているモダンの予選の結果及びメタゲーム分析、注目のデッキリストの紹介を行っていきます。

記事の公開は毎週金曜を予定していますので、是非毎週ご覧いただければと幸いです。

1. そもそもThe Last Sun とは?

競技プレイヤーである私や私の周囲にとっては、晴れる屋様が毎年主催してくださっている「The Last Sun」は、とてもなじみ深いものです。しかし、最近MTGを始めた方やあまり競技性の高い大会に興味がない方にとっては、あまりなじみがないかもしれません。

The Last Sunというのは、晴れる屋様が主催されている1年に1回、年末に開催される「招待制」の構築イベントです。MPL等のプロプレイヤーなども参加する、競技プレイヤーなら多くの人が参加したいと思っているであろうイベントです。

そして、優勝賞金はなんと50万円!! 夢がありますよね。

今年開催されるThe Last Sun 2021本戦のフォーマットは、スタンダード+モダン。The Last Sunは混合フォーマットで毎年行われます。1つのフォーマットだけが得意、では到底優勝することが出来ない仕組みになっています。

そんなThe last Sunに参加するためには、特別な権利を持っている人を除いて、各地で開催されている予選大会を勝ち抜いて権利を得る必要があります。権利を得られるのは参加人数に応じて1人~2人で運だけではなかなか権利を得ることはできません。予選大会のフォーマットは、スタンダード、パイオニア、モダン、レガシーのどれかとなっており、各大会毎で異なります。

予選大会の日程は、以下ページから確認することが出来ます。


2. 先週末(10/30 - 10/31) のThe Last Sun 予選 2021 メタゲーム(モダン)

先週末に各地で開催された予選大会のメタゲーム(モダン)は以下のとおりです。

■メタゲーム概況

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■各店舗毎の上位デッキリスト

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使用率が高かったのは「緑トロン」「ジェスカイ石鍛冶」「カスケードクラッシュ」「青白コン」「リア二」という結果に!!

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先週勝ったデッキを代表するカード達

モダンのメタゲームはかなり健全で、アグロ・ミッドレンジ・コントロール・コンボとそれぞれ勝っていることがわかるかと思います。

3. 今週の注目デッキリスト

今週の予選でトップ8に入っているデッキから、特に注目のデッキリストをいくつか紹介していきたいと思います。

まずは《ジェスカイ石鍛冶》。

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Magic Onlineで毎週開催されているModern Challengeで10/17, 10/18とトップ8に入ったことで話題になったデッキが数週間してオフラインの大会でも活躍するいつものパターンです。

晴れる屋福岡店での優勝に続いて、先週は3名をトップ8に送り込んでいますし、私も参加した晴れる屋秋葉原店で11/3に行われた予選でも4-0で優勝し権利を獲得しており、今注目が高いデッキといえます。

古き良き石鍛冶デッキでありながら《虹色の終焉》《孤独》《激情》《カルドラの完成体》など、モダンホライゾン2の恩恵を存分に受けています。

流行りの《青白コントロール》と同様に1マナ域を排して、メインから《虚空の杯》を採用することによって、《石鍛冶の神秘家》を《稲妻》などの除去から守ることが出来ます。そもそも現在のモダン環境は《虚空の杯》がとても強い環境でメインボードに入れておくことによって、 サイこと《衝撃の足音》や《死せる生》のような続唱デッキに強くなっていたり、《カウンターモンキー》《バーン》《ハンマータイム》のような1マナが多いデッキにもメインから有利に戦うことが可能です。

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現在のモダン環境のひとつの回答

また、デッキの色構成に工夫することによって、《血染めの月》をうまく使えるようにしています。

従来の石鍛冶デッキは、白青t赤などの青白軸をベースに組まれることが多かったですが、このデッキは白赤t青となっています。採用されているカードも、メインボードは≪時を解す者、テフェリー》のみ、サイドも≪狼狽の嵐》《敬虔な新米、デニック》《聖トラフトの霊》と最低限になっています。

現在のモダン環境で《血染めの月》はとても強いカードで、《ウルザの物語》に対処できるのはもちろん、《レンと6番》を中心に組まれている4色以上のデッキを咎めたりと活躍の場は広いです。

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みんな《山》になれ。


次に紹介するのは、《ベルチャー》です。

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モダンで《ゴブリンの放火砲》?? 君は何をいってるんだ??
《金属モックス》も《水蓮の花びら》も《Elvish Spirit Guide》もないぞ?

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これもMagic Onlineで10/18に開催された Modern Challengeを優勝したことにより、世に放たれたデッキです。上記の《ジェスカイ石鍛冶》と同じく、2週間してオフラインの大会でも成果を出しましたね。

ゼンディカーの夜明けでリリースされた各種の裏面が土地になっているをふんだんにデッキに入れることによって、デッキ内の土地は0枚とすることができ、それにより《ゴブリンの放火砲》を起動すると即時にゲームに勝利することが出来ます。

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では、どうやってマナ加速するかというと、モダンでつかうことができる2マナから3マナに増えるマナ加速である《発熱の儀式》《捨て身の儀式》を利用します。また、4マナから7マナに増える《アイレンクラッグの妙技》を活用し即座に《ゴブリンの放火砲》を唱え起動し勝利します。

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ここで疑問に思うと思いますが、本当にこんなコンボ手札に揃うのか?

普通にやってたらなかなか揃いません。デッキに4枚の《ゴブリンの放火砲》は当然初手にはそんなに来ません。

じゃあどうするのか?

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作為的に揃えるんです。

この《小道の再交差》を唱えると、ライブラリーのなかに土地カードがないこのデッキでは、ライブラリーの順番を好きな順番に並び替えることができます。つまり、自分の手札と相談してゲームに勝つために足りないカードをライブラリーに好きな順番で詰むことが出来ます。

これによって、デッキの安定性を担保しているというわけです。

もちろん《ゴブリンの放火砲》がカウンターされるとよくないので、メインボードに《否定の契約》、サイドボードに《夏の帳》とカウンター対策をたくさん準備しています。

このデッキについては私のTwitchチャンネルで、11/6の20時から配信する予定ですので、もしよろしければご覧いただけますと嬉しいです。


最後に紹介するのは、《オラクルコンボ》。

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1年半ほど前に《タッサの信託者》が印刷された後、《真実を覆すもの》とのコンボで、パイオニアフォーマットでトップメタになり、その後パイオニアフォーマットでは禁止されましたね。

その後しばらく注目されることがなかったのですが、半年ほど前にmusasabiさんがMagic OnlineのPTQで2位になったことでモダンでの可能性が模索されはじめました。

デッキの動きは簡単で、《真実を覆すもの》を唱えてライブラリーの枚数を数枚にしたあと、《タッサの信託者》《神秘を操る者、ジェイス》で特殊勝利します。

青黒のカラーで構成されており、ハンデスや除去で対戦相手をコントロールしつつ、コンボを狙うというデッキです。

《真実を覆すもの》は、場に出ると墓地が山札になるため、特殊勝利の条件を満たすために、墓地の枚数の制御がとても大切になります。そのために《大祖始の遺産》や《濁狼の執政》などの探査クリーチャーが使われています。


4. 終わりに

いかがだったでしょうか。先週末の予選で勝ったデッキ一覧は以下のリンクから見られますので、各デッキリストを見たい!って方は以下からご覧いただければ幸いです。

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【The Last Sun 2021 予選 上位入賞者デッキリスト】


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MTG(マジック:ザ・ギャザリング)で勝つために試行錯誤中。グランプリトップ8、プロツアー出場を目指して行きたい。横浜近辺、特に信心亭、MOでよくプレイしています。