競技イベント(MTG)に向けた調整方法の振り返りと考察 後半
【目次】
1. 今年のプレミアイベント毎の結果と調整方法の振り返り 前半(前回記事)
2. 今年のプレミアイベント毎の結果と調整方法の振り返り 後半 (今回)
3. 来年に向けた調整方法の検討(次回記事)
こんにちは。Toshi(Lotus Cobra)です。
前回に引き続き、2018年の結果と調整方法を振り返っていきます。
■エターナル・ウィークエンド(レガシー)
5C Lands 8-2
ラストサン予選を回り始め、直近のメタゲームの推移を把握していた私は、あることに気が付きました。
「赤単プリズン」が減っている ---
「赤単プリズン」は土地単の大敵であったが・・・
「反逆の先導者、チャンドラ」が、基本セット2019のルール改訂により弱体化され、使用者が減少していることがわかった。
※+1の能力により、プレインズウォーカーにダメージを飛ばすことが
出来なくなった。
そこで私は、土地単の調整に入り、MOで他人が5-0したリストをもとに、青を入れた5C Landsを作成し調整開始。
爆薬+アカデミーの廃墟を揃えると、無限に相手のパーマネントに干渉出来る。触ることが出来なかった各種プレインズウォーカーや、メインで相手の月や罠橋を割れるし、負けに繋がるネメシスにも触れる。
さらには、タイムラグはあるが、ギャンブルで安心して爆薬をもってきて、パーマネントに対処できる。ギャンブルに負けることはないのだ。
さらには、モックスダイヤモンド、カラカス、ボジューカの沼があるため、5cのマナを捻出でき、対処できるパーマネントの幅が広がる。
不毛の大地がない相手には完璧なソリューションである。ロームがあれば、不毛されても回収が可能で、無限に爆薬が回せる。
もちろん、墓地対策には弱いが、最近の主流は外科的摘出なので、ロームか爆薬のどちらかは残るだろうと踏んで、この形でいくことに決定。
「安らかなる眠り」「虚空の力線」には弱いが、それは罰する火やロームが弱いのと同じなので、強みを更に強化する方向でデッキ構築を実施。
※ちなみに、これらはのカードは爆薬で破壊できるし、破壊したあとも墓地に残るので完全回答ではない。
サイドボード後の強敵三人衆。いずれも完全回答ではないが、
手札と盤面次第では負けに繋がるカード達。
以上のことを、ラストサンを回りながら+直近の勝っているデッキリスト考察によって得て、デッキを構築。
私の使う土地単では、絶対に「窒息」はメインです。
結果、以下のあたりで8-2の28位で5000ポイント。モダンと合わせて15,000ポイントをゲットしました。
4cローム ××
ANT ×◯◯
UBシャドー ◯×◯
土地単 ◯◯
エルポス ◯◯
5c人間 ×◯◯
スニショ ×◯×
グリデル ◯×◯
エルドラージ ◯◯
エルフ ◯◯
実際、「仕組まれた爆薬」「アカデミーの廃墟」を揃えて、人間を一掃したり、「死の影」を殲滅したり、エルフ達をすべて破壊したりした。
青いデッキにほとんど当たらなくてメインの「窒息」は相当腐りましたが、それでもこのデッキを使うのであれば、「窒息」はメインです。
青くないデッキで、不利がつくデッキは環境にいないので、「奇跡」に勝つ確率を少しでもあげるために、「窒息」はメインです。
エターナル・ウィークエンドアジア トップ9-32 デッキリスト
http://mtg.bigmagic.net/article/2018/08/ewasia2018-legacydeck-9-32.html
エターナルウィークエンドがそれなりに成功した要因は、メタゲームを
妄想した上で、自分が使える選択肢の中でベストを選ぶことが出来たこと。
■GP名古屋 チームリミテッド 5-3 (個人1-5-2)
(個人)圧倒的大敗。
リミテッドイベントでは通常の、発売の翌週にグランプリやるよ、という練習時間が少ないイベント。そもそもチームリミテ負けた記憶しかなくあまり前向きではなかったものの、某氏に拾ってもらい参加することに。
プレリに参加し、発売週の週末に川崎で2日で6回構築+18回戦を行う練習会に参加。これはかなり練習になり、チームで2回3-0もしたし、個人成績も6-3、5-4とかなり順調。これはGPの結果が期待出来る。
いやあ、こんなに負けるとは思っていなかったよ・・・・・
当日、それなりのイゼットをもらったはずなんだけど、攻め気が少し足りなかったのと、ゴミみたいな引き(土地を引き続ける)を連発した結果、個人1-5-2のゴミ。横で連勝を重ねていたチームメイトには大変申し訳ない・・・・・・・・
練習会で大量に実践を積む形式は、かなり好感触。
リミテのグランプリのときは、今後も是非この形式で練習を行いたい。
主催してくださった皆様、ありがとうございます。
■GP静岡 レガシー グリクシスデルバー
9-6(初日6-2)
ラストサンの予選を回ったり、信心亭レガシーに参加したりしていたところ
グリデル教に入信?!
することになりました。口の悪い某氏の勧誘を受け、グリデルをMOで只管回し続けることに。2週間程グリデルを回し続け、約20リーグ実施しました。その間に、メインの土地構成やサイドの選択などを、東戸塚コミュニティ(?)のライン及びTwitterを中心にディスカッションを続けブラッシュアップを実施。途中0-3や1-3を連発し心が折れそうになるも、途中5-0や4-1もあったことから、グリデルか土地単(紙で調整していた)かの2択まではデッキを絞りました。
この経緯を経る中で、
1 一つのデッキを複数人で調整することで、圧倒的時間効率を得ることが
可能。(サイドカードのメリット・デメリット、最善の土地構成)
2 一つのデッキへの理解がかなり深まる。各マッチアップの勝ち筋、
負け筋や、サイドプランなどを深く検討することが可能。
という知見を得ました。グリデルというデッキについては、私より詳しい人はたくさんいるので、ここで詳細の検討については触れません。
グリデルが本当にレガシー環境の最善デッキ(板)かはわかりませんが、やりこんでいるなかで、このマッチはかなり厳しい・・というマッチはあまりなく、勝ち筋を想像出来るところまで持っていけたのでいいデッキではあると思います。
今回のグランプリで土地単を使わなかったのは、赤単プリズンがまた隆盛してしまい、厳しいだろうなと想像したからです。
初日はSaito Goさんの同系と赤単プリズンに負けて6-2。
2日目は有利なはずの、オムニテルやスニショに3マッチ負けて9-6で終了。
正直、2日目は不運なドロー(ブレストで土地3枚引く、何枚キャントリうっても妨害引かないなど)を連発してしまった故の負けなので、デッキ選択には後悔はありません。
デッキは強かった
■RPTQ モダン
BG 0-2
GP静岡の翌週が何故かモダンのRPTQ。
人間を使ってPPTQを抜けたものの、メタが変わって
人間を使うことが出来ない状況。
直近のGP等でURフェニックスやバントスピリット、グリクシスシャドウが勝っていたこともあり、それらに強いということでBGを使用。ほとんど練習はなし。
R1 御霊の復讐 グリセルシュート ××
G1 「思考囲い」で復讐を抜いたらトップされて負けました。
G2 墓地を「墓堀りの檻」で封印し、ハンデスで相手のハンドにも無い
ことを確認。エムラクール1枚とあとは土地みたいなハンドにして
タルモで殴る。殴りきる前に「信仰なきもの漁り」で「裂け目の突破」
にたどりつかれて負け。
R2 ヴァラクート
R1とほぼ同じ展開で、ハンデスで風景の変容や原始のタイタンを抜くも、
殴りきる前にトップされて負け。
デッキ選択は間違ってなかったと思うんだけど、当たり運と相手のトップがよくなかったなという感想です。
BGは常に70%デッキ。何にでも勝てるけど何にでも負ける。
■ラストサン本戦 モダン 1-6 レガシー 2-3 合計 3-9(笑)
直前2週間、仕事が忙しくあまり練習出来ていなかったとはいえ、
過去最低の結果。なぜ最後までプレイしたんだろう・・・
★デッキ選択の経緯
●モダン
GP静岡が終わって3週間。tier1デッキをMOや東戸塚コミュニティで回すもあまりいいものが見つからず、直近のMOリーグを5-0していたり、MOチャレンジを優勝していた人間を参考にし、出場することに。
⇒安易な選択で、当然の如くトップメタの「バントスピリット」
「鱗親和」にはものすごい相性の悪さにて壊滅的に勝てない。
メタゲームから5CHumansが消えたのは当然の結果。
●レガシー
GP静岡でトップ4に残った土地単を参考に、デッキを構築。この構築で奇跡とコンボと赤単プリズンにましになる・・かを確認もしたく感じ、土地単を選択。
⇒デッキ選択に後悔はないが、引きが悪すぎて圧敗。
【反省点】
・現在のメタゲーム上でどういう立ち位置なのかを
実際に回すことなくデッキを選択すると、サイドプランが
ままならないまま負ける。
各主要マッチ毎のサイドプランはしっかり練る。
・モダンのメタゲームを振り返ると、新セットや大型大会での
流行具合により、一定のtier1デッキは存在している。
レガシー程遅いメタゲームの進行ではない。常に最新の
メタゲームを追い続けて、ベストデッキを探す必要がある。
・「情」によるデッキ選択をするのはNG。
メタゲームを考えて、「理」で選択し本番までに練習する。
以上です。
次回は、来年に向けた練習方法のブラシュアップを検討する予定です。
MTG(マジック:ザ・ギャザリング)で勝つために試行錯誤中。グランプリトップ8、プロツアー出場を目指して行きたい。横浜近辺、特に信心亭、MOでよくプレイしています。