あの日の乾杯をもう一度
ほんと何年ぶりだろうか。
正確に数えれば、3年ぶりと短い気もする。
距離は茨城と福岡
近いようにみえて遠い
すぐ会える距離と思えるが、なかなか気軽に会いに行くことが出来ない。
そんな彼と成人式ぶり以来に会った。
筑波大学で何をしてしたのか。
勉強?
そんなのはどうでもいい。
身の上話に話を咲かせる。
うわ!久しぶり!髪切った?(笑)
とか、ほんと久しぶり過ぎて、前会った時の記憶しか残っていない。
髪型や雰囲気、少しずつ変わっている。
でも、変わっていないものもある。
気持ちかな。
お互い思い合っているといったら気色悪いが、たまに、年に1、2回ほど連絡を取り合うほどの仲だ。(少ないか(笑)半年に1、2回ほどにしとこう)
離れていても、頭の片隅では、「あいつは何をしているんだろうか」「元気にしているかな」と一瞬よぎったり、物思いにふけったりする。
久々に会った。ほんと久しぶり。全然変わらない。
いま何しているの?
ドイツ語勉強してるんだ!
おれは、数学と教育かな。
と、いま自分が興味を持っていることを話すが、気が付いたら、高校時代の話に戻ってしまう。
お互い、その3年間が有意義に過ごせたんだろう。
いまだに、高校時代のことを振り返ると、あの日に戻れやしないかと、後悔の念があったり、楽しい思い出を振り返ったり、思い出がたくさんよみがえる。
そんな彼も、もしコロナがなければ、今頃ドイツに渡っていたに違いない、
翻訳家を目指すそうだ。
世界に旅立つ友達をみながら、ぼくは少し小さな気持ちになる。
まだ、何もしたいことがないのに漠然と生きていていいのか、と。
もし、コロナが落ち着いて、彼がドイツに旅立ったなら、
僕は、何年後でもいいから、彼に会いにドイツに行きたいと思う。
一緒に乾杯したあの日のように。
次はドイツの地で。