何者かになんてなれなかった
ある日ふと思ったこと。
自分には、なにもない
その、絶望感
私は誰なんだろう。
自分が自分じゃない、そんな感覚
必至に見ないふりをして
これが自分だ。
そう、言い聞かせても追いかけてくる
焦りや孤独、罪悪感に
戸惑い、怒り、自分をもてあまして時間だけが過ぎていっていた
私には、性に奔放で人を傷つけ自我が暴走した過去がある
なぜそんなことになったのか?
なんで、そんなことをしたのか?
自分にずっと問うてきたが分からなかった
自分の行動や、言葉は人を傷つける
自分を出しては嫌われる批判される
いい子にしてないと殺される
ひとつ、ひとつ。
時間をかけながら自分と向き合っていく中で
現実に起こること、現実に現れることは
ダミーで自分が自分に戻るための思い込みが現れてるのかなと思い始めた。
私は私のままで大丈夫。
私は私のままで愛される。
そう思っても、変わらぬ現実に
?が浮かんだ
過去の自分を置いてきぼりにして
過去の傷を置いてきぼりにして
癒すことも、過去の自分の声を聴くことも
疎かにして自分を愛していなかったのは
自分だったこと。
辛かったこと、苦しかったこと
何者かになりたかった。
けど、私は私でしかなくて
男から見たら女で、
両親から見たら娘で、
子供から見たら親、
自分の肩書きなんて対する人によって変わる
自分の思い込みだって、出来事によって変わる
なのに、これがわたしだ!
もうここに来たら大丈夫だ、
やっと、向こう岸に着いたー!!!
みたいな感覚でたどり着いたのは
私は私でしかなくて、これからも私は私のまま
過去は、現在の自分が辿ってきた道で
現在の自分がより良い自分に
気づくためのギフト。
錚々たる自分の自分による自分の為のゲーム
残ったのは、愛されたかった。
ずっと寂しかった。
そんな怒りと、寂しさと、小さな自分の声。
独学で心理学を学んだり、スピリチュアルに
縁があり、やってみたりしても
自分の声なんてずっと聴こえなくて
いや、聴かないふりをして
たくさんの涙を流して、
握りしめていた自分の掌を開いたような
観念と、傷
まぁいっか。
そう思える自分と
冷静沈着な知らない自分と
それを客観視する自分。
好きなことを好きだと言うのも怖い自分
好きなことに夢中になるのも、怖かった
世界に受け入れられない自分
ひとりぼっちで、誰にも本当の自分を魅せず
心では泣いてた。
できることを認めることも怖くて
チャレンジも怖くて
怖いことだらけのこの社会
少しずつ進みたい。