コロナ収束に向かうなか、100人のスタートアップが「今後もフルリモート」を意思決定した話
ミラティブの赤川です。すっかり寒くなりましたね!
東京のコロナ感染者数が今年最低値を迎えた10月第2週。医療従事者の方々はじめ、たくさんの人の努力で収束に向かっているのは本当に喜ばしいことです。
そんな中、逆張り的なのかわかりませんが、「ミラティブ社は今後も原則フルリモートで運営する」宣言を社内にしました。
今後のコロナ状況や、噂されている「第六波」が来るかどうかに関わらず、フルリモートの方が今後も生産性高く事業推進できる、という判断です。
*当社の事業態や組織がそうである、という判断であり、各社が顧客や従業員に向き合う最適解は異なるという前提です
これにより地方在住メンバーにも活躍してもらう土壌を整えたことになります。実際、既に北海道・奈良・名古屋・静岡など、もともとは東京にいたメンバーも一部は日本の各所に散り(気づくとメンバーの関東圏外在住率が10%超えてた)、滞りなく業務が進んでいます。
今後は、地方在住者の採用も強化していくつもりです。
一方で、たまに皆で「集まる場所」としてのオフィスの価値、そして「たまに集まる」ことの意義はむしろ高まっていく、と考えています。
家から働きづらい事情がある人へのオフィス開放を含め、多様な働き方を認めていきます。
その中で、来年は「たまに集まる」価値の最大化と「集まりやすさ」の掛け算を試行錯誤して会社としての競争力にしていくつもりです。
原則フルリモートに踏み切った背景
1.リモート下での事業成長
1は言わずもがなで重要です。会社はミッションを達成するために存在し、そのためには企業成長が必要で、リモートワークはミッション達成のための手段です。
原則リモートだったコロナ以降の1年半の間、事業はそれまで以上に成長し、効率性・生産性はむしろ上がっていると判断しました。(事業の伸びについては、1側面ですが先週、プレスリリースも出しました)
当社でいうアバター制作などのクリエイティブな推進は難しいのではないか、重要な経営議論は難しいのではないか、など当初は色々と仮説や課題はありましたが、慣れも含めて乗り越えられている、むしろ業務時間含め効率的、という判断をしました。
インフラ整備の成果もあり、ポストコロナとなった現在もこの仕組みを継続できています。
2.個々人の自由な働き方
やはりリモートならではの自由度にはメリット・良さがあります。ワーケーション(私も今年やってみましたが良いものですね!)などフレキシブルな働き方は、プライベートや家族との時間を多く取れる幸福度の高さがあります。
私自身も6月に育休を取っていましたが、その後もリモート中心になっていることで、娘の成長を間近で見つつ、毎日お風呂に入れたり長男の送迎をしたり、過去にはなかったメリハリやリフレッシュのある幸福な働き方ができています。
先週はSmartHR上での定義ではいわゆる派遣社員に当たるメンバーから↑こんなunipos↑が私宛に来ました。
働きやすい環境を提供できていることは代表としても嬉しかったですし、100人規模の会社・フルリモートでほぼ直接会っていない中で、こうしたメッセージを代表に直接送ってもらえるというのはミラティブらしさだなぁと思い文化の浸透も感じています。
3.リモートでもわかりあう
3は、これからのさらなる強化ポイントで、別途noteも書いていくのですが、一定の手ごたえが出てきました。
「わかりあう願いをつなごう」というミッションを掲げる当社では、「わかりあおうとし続ける」が行動指針の第一で、メンバー間の相互理解や心理的安全性をとても大事にしています。独特の文化の維持は、当初オンラインでは難しさが多々ありました。
全社会「プレミアムエモイデー」はオンライン版に移行し、zoomのブレイクアウトルームを使っての交流の場を作ったりしながら、試行錯誤を続けてきました。
前とは異なるものながらも、意義のあるわかりあいの場になってきています。
直近はさらに、オンラインでのわかりあいに執行役員・上層からコミットして、予算補助なども徹底投資をしていくと決めた(=重要性を全社に明言した)ことで、各所が自走をはじめ、より強い手ごたえも生まれてきました。
バーチャルオフィス「Gather」もわきあいあい運営されていて、日中の「気軽な声がけ」もできるよう工夫が進んでいます。(↓どれも代表の知らないところで自然発生していた)
(↑オンライン全社会の冒頭で、チームに分かれてゲーム「ito」でのわかりあいをする様子。もともとボドゲ部が遊んでいたものをアレンジ)
メンバー間の相互理解や心理的安全性を作るのに大事なのはリモートかどうかではなく企業文化や仕組みだ、という確信が持てたのは非常に大きかったです。
これらの状況から、フルリモートでの推進を宣言しても企業価値成長は可能、むしろ自由な働き方ができることを企業競争力とすべき、と判断しました。
これから
というわけで、コロナ状況に関わらずフルリモートを意思決定した話でした。
100人程度の組織だから成り立っている面も多々あり、さらにメンバーがハイペースで増えていく中での最適解の追求はまだまだ続きます。
とはいえ、住んでいる場所に関わらず2021年らしい働き方をしながら、ユーザーに向き合っていくことで事業を成長させていけると思っています。
これからも見えたことや学びをnote等で共有していければと思いますが、皆さんの会社でのリモートやオフラインでの発見や学び・工夫もカジュアルにぜひ↓Meety/カジュアルトークにて教えてください!
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