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足部の評価②

前回はショパール関節について整理しました。ショパール関節は距骨下関節と協働することで足部の剛性と柔軟性を担当していることが理解でき、なぜ評価するべきか?も理解できます。
前回の内容はこちら
臨床1年目の教科書
今回はショパール関節でも、特に重要な「踵立方関節」について整理していきましょう。


1 特徴

前回の復習になりますが、ショパール関節は「横足根関節」とも呼ばれ、「距舟関節」と「踵立方関節」から構成されます。
特に今回注目していく「踵立方関節」の立方骨は舟状骨を下から支えています。この立方骨が制することで舟状骨(内側縦アーチの要石)も下がってしまいます。

(引用:カラー版 カパンジー機能解剖学 II (2) 下肢 原著第6版: A.I.Kapandji, 塩田 悦仁)

2 どう可動しているのか?

立方骨は歩行時など足部が可動する際には細かく回内外を繰り返しています。
踵立方関節では立方骨の突起を運動軸とする回旋運動(回内/回外)が生じます。この回旋運動の可動域は約25°とされています。
立方骨が回内すると踵骨側の関節面と完全に噛み合うようになります(締りの位置)。ここで立方骨の回内制限が生じ、さらにこの時、踵立方靭帯が伸張されることで、より強固な関節の安定化が生じます。
一方、回外では、主要な(一次的)制限要素は踵立方靭帯であるため、この靭帯が伸張されることにより立方骨の回外は制限されます。しかし、回外位において踵立方関節は完全な締りの位置とはなっておらず、若干の関節の遊びが残っています。

3 実際の評価方法

実際に踵立方関節をどう評価してくのでしょうか?
方法として立方骨を触診し、立方骨の可動性を確認していきます。
具体的には、
①第5中足骨を外側から確認し、末梢から近位にたどる
②ポコっと落ち込んだ場所が立方骨
③立方骨と第5中足骨を把持し、関節を動かし確認

4 まとめ

足部は多くの関節が協調して役割を果たします。そのため、それぞれの関節を単一で見るのではなく、どう協調しているのか?その目的な何か?を整理することで臨床で活かせる評価が学べます。そのためには一度機能解剖で整理していきましょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。最後まで読んでいただきありとうございました。

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