20歳になったぼくら
先日、高校時代の友人4人でキャンプに行った。
同じクラスになったのは1年生の時だけ
私たちは特に仲が良かったわけでもなく、たまに学校で喋る程度の友人だった。
たまたまノリで決めたキャンプも、実は前日まで憂鬱で、実際集合するその瞬間まで気は重かった
でも不思議なもので
集まった瞬間、私たちは高校生に戻った
最近の話、当時の話、誰にも言えなかった話
私たちの会話は浅く深く、長く続いた。
高校生とは異常な程に周りを気にする。誰のことも大して信用せず、スクープがあれば週刊誌記者の如くたたきまくる。それ故に、周りの目を1番に考え、いざとなれば友人を売り、軽口を叩ける者が人気を集める。
私はそういう空気が嫌いだった。
20歳になった彼らも、結局のところ私と同じようなものだった。
あの時はすぐ噂になるから誰にも言ってなかったんだけどさ〜と話す友人は、限りなく誠実な人間だった
知らなかったなあと言いながら、
こんな友人想いの人もあの高校にはいたのかと思う私
難しいもので、当時あの高校で今の私たちのような「素」の付き合いは理解されない。
でも20歳になった私たちなら、何かが違うかもしれない。
同窓会、行ってみようかな〜
面倒な人付き合いというレッテルを外せば
変わった皆と素で付き合えるチャンスかもしれない
時間の流れは人を変える。環境も人を変える。
志望校を決める時、母の言っていた言葉を思い出した。
あなたには素敵な環境で過ごして欲しいの。
素敵な場所で素敵な友人と過ごして欲しい、その為に今努力しなさい。
意味はわからなかったけど努力して大学に入った私は、気付いたら素敵な人に囲まれていた。
あの時の母の言葉、少しだけわかった気がした。