
【20230409トラブルまみれのおでかけと父の遺品カメラその6:最終回】ロイヤルウィングと神の過ち
今回のトップ画像はCannonのフィルムカメラEOS55で撮影したロイヤルウィングである。第1回のトップ画像はPanasonicのデジカメLUMIX TX2で撮ったロイヤルウィングのファンネルである。いい加減ロイヤルウィングについて触れておきたい。
横浜でロイヤルウィングに乗ってロイヤルウィングを撮ることになった私たちだが、ロイヤルウィングって何?と思った人はとりあえず下のウィキペディアのリンクから読んで、公式HPを見るといい。雑に言うと「美しくて船としては尋常じゃなく高齢な素敵なレストラン船」である。
まず、船の形がとても美しいことに加え、御年63歳なのである。こんな長寿な船に乗れるだけでも大変なことなのだ。そのため信者クラスのファンがついており、少なくとも私のフォロワーさんのうち2名は重課金勢になってしまっている。何故ならこのロイヤルウィングは2023年5月14日が最終営業日なので、別れを惜しんだり、記録に残したりと何度も乗っているからだ。
で、この重課金勢のうちの1人が神ことじゃーにー氏である。このドタバタ劇はもしかしたら別に読み切りで書くかもしれないが、今は話を先に進めたい。私がカメラのお世話の御礼としてロイヤルウィングのディナーを申し出た理由がお分かりいただけただろうか。確実に喜んでいただけるからである。あと、夜暗くなった後の最終便まで夕食を摂りながら待機するのであれば、どう考えてもその前の便に乗って食事をするのが合理的である。(ロイヤルウィングはディナー便が2本あるので)
そんなわけでまずは17時出港の第3便でディナーを頂く。この時はビュッフェのコースにした。理由は2人ともディナービュッフェが未経験であることと、ビュッフェだと最初から甲板に出放題ということである。
皆が最初に料理を取りに行って、どうしたって料理コーナーが混雑する間、私たちは好き放題を写真を撮り歩くということをしていた。




以前コースで乗船した際にも、今回のビュッフェも大変上品な味付けで美味しかった。ここで宣伝しまくって5月の乗船予約が混んでも嫌なので、あまり熱心に語らないでおくことにする。(そんなに読者居ないから安心しろ)船内ではバルーンアートのサービスがあり、私はいらないので頼まなかったが、神はキリンを頼み、ガントリークレーン(キリンのような形)と一緒に撮影していた。いわゆる遊び心である。

神は今回も細部まで写真を撮り、ご満悦のようであった。良かった良かった。そして船内のレシート欲しさにビールを発注し、私にも注いで下さった。ありがたや。しかしそんなに飲んだくれていたわけではない。何故なら本番は下船してからだからだ。
下船後、まずは大さん橋から出港前と出港直後のロイヤルウィングを撮影し、その後今回神が撮影したい場所に移動することとなった。


今回神が狙ったのは赤レンガ倉庫とのコラボである。普段ロイヤルウィングが大さん橋のCバースに付けることは多くないのだが、この日は巨大客船飛鳥Ⅱが入港しているなど、様々な都合で、クルーズ後の入港がCバースということになり、赤レンガ倉庫とのコラボ撮影ができそうとのことだったのである。ロイヤルウィングが湾内をクルーズしている間に場所を確定させておかねばならないため、私たちは急いで移動した。
赤レンガ倉庫に到着後、神は入念な下見をし、かなりの時間をかけて撮影場所を決めた。私はフィルムカメラでの夜の撮影を試してみたりしたが、あくまでもフィルムカメラなので撮れているかどうかは現像&プリントするまでわからない。ちなみに、かなりの枚数、ブレてた。

さて、場所も決まったことだしあとはロイヤルウィングが来るのを待つだけだ。私はそれまで飛鳥Ⅱを撮っていた。



そうこうしているうちに時間は過ぎていく。そろそろロイヤルウィングがこっちに来る頃だ。

これはズームしてるからわかりやすいが、近くに海保の巡視船も泊まっているため、ちとわかりづらい状態で、ロイヤルウィングがやってきた。あとはこっちまで来るのを待ち、赤レンガ倉庫とのショットを狙うだけだ。
ところがここで神は信じられない台詞を口にしたのだ。
「あの巡視船の近くにいる大きな船、なんでしょうね?」
…
…
( ^ω^)・・・
お前の推し船だよ!!!
弁当が最大のハイライトだと油断していた皆さん、残念でした。ここがハイライトです。これはびっくりした。本当に笑った。
一応弁護しておくと、横浜は船が多い。この時も巡視船やマリーンルージュなど他の船も色々いたので紛らわしいといえば紛らわしい状況ではあった。しかし神に言わせると、想定していたルートとは違ったため、まさかあれがロイヤルウィングだとは思わなかったとのことで、人間の思い込みの恐ろしさを痛感したのであった。気を取り直して撮影撮影。



これは大誤算である。ロイヤルウィングは神の予想以上にこっち側に近いところを進んできた。赤レンガの枠に収まらないよぉ。しかも…

飛鳥Ⅱと丸被りなのである。流石に手前がロイヤルウィングであることは本記事の読者であればわかると思うが…。これには神もダメージを受けていた。仕方がないので我々はロイヤルウィングがCバースに停まっているところを撮影すべく、ついでに帰路にも着きつつ、移動を開始した。



ここで少し撮って、別のアングルからもう少し、、、と言って移動している間に、ロイヤルウィング、まさかの消灯。そっか。22時過ぎたもんね。では帰るとしましょう。
++++++++++++++++++++++++++++++++++
後日、父の遺品であるEOS55の写真を現像&プリントしてところ、無事に撮れており、このカメラが今後も使えることが確定した。巷ではフィルムカメラが流行っているとのことであるが、私はあくまでも遺品があるから手を出したに過ぎない。父が長らく放置した分、私が少しでも使って上げられたらと思っています。使えるように手取り足取りサポートしてくれた、神ことじゃーにー氏にはとても感謝している。ありがとう。
++++++++++++++++++++++++++++++++++
そんなこんなで朝ジェットフォイルが横浜に来ないことに始まり、様々な事件が起こった2023年4月9日であった。
ちなみに散々な書きようであったが、これを記事にしてほしいと私にリクエストしたのは他ならぬ神である。この記事を書き終えて、ようやく宿題を終えた爽快感を感じている私なのであった。
<完>