【最終回】残りし4名が乗る船【東京湾フェリーグリーン室乗船記6】
さて、久里浜で船撮影にいそしんだ後4名になった一行はとにかく横浜に向かう。実はちょっと時間が不安だった私は、横浜駅から4名であることを活かしてタクシーに乗ろうと提案し、承認された。すでに第4話で「夜景航路」とネタバレしているし、この記事のトップ画像でもネタバレしているのだが、一行が向かった先は横浜大さん橋である。そう、東海汽船のさるびあ丸「夜景航路」がこの一行の最後の行程なのである(もう半数以下だけど)。
公式の画像が使えたので詳しくは下記をご覧頂きたいが、これはこの航路のために特別運航しているわけではない。
さるびあ丸は竹芝⇒大島⇒利島⇒新島⇒式根島⇒神津島とその後折り返して各島立ち寄りながら竹芝に戻る航路を担当している。しかし繁忙期である夏季を覗く期間は、横浜にも寄港するのである。横浜から竹芝までは夜景がきれいなので、この区間で「夜景航路」という席無しの切符を販売しているのである。その価格1,000円。近年認知も広がり大人気の航路だ。
私はせっかくなので席無しの切符ではなく、普通にさるびあ丸上り便の席を予約することにした。一行でたった一人前泊だったため荷物が多く、トップデッキに近い5甲板の席を押さえておくと便利だろうという判断だった。これに同行者が賛同便乗し、席が近くになるように予約した。
ちなみに5甲板といった段階でわかる人はわかると思うが、押さえたのは一等の席である。特等・特一等は混んでいるし短い航路では勿体ない。二等・特二等では4甲板以下が確定、3甲板になる可能性も高い。しかし一等であれば人気がないので(和室なのに高いから)空いているし、4甲板や3甲板の可能性もゼロではないが、何せ空いてるから電話で「5階でお願いします」で実現する可能性が高いのだ。今の説明がさっぱりわからない人は下記のさるびあ丸の説明(船内図リンクあり)を見ながら読むとわかるだろう。
そんなわけでタクシーで無事大さん橋ターミナルに到着した私たちは乗船手続きをし、夜景航路乗船を待つ長い長い乗客の列に並んだ。夜景航路は大人気なのでものすごい人数が並んでいたのである。
ここで私たちは自分たちとは別の4名の一行に出会う。第2話で書いた「しらはま丸つ使って行われているツアー」に乗っていたことがTwitterで判明していた皆様だ。私はうち1名がFFで、1名はこちらからのフォロー、他の方はTwitterでも繋がりがない状況であったが、他のメンバーに面識がある人もいて、声を掛け合ったりしていらした。これまた結構船界隈では有名な人達だったりするので個人的には「うわー生で見たー」という感想だった。最後は夜景航路で締めながら北へ帰ろうという発想は船好きなら思いつきがちなことが証明された瞬間である。
そうこうしているうちにさるびあ丸がやってきた。
ものすごい人数とともに乗船、一目散に5甲板の一等室に向かう。事前の予約での手配のおかげで私たちは同じ部屋の席となり、しかもその部屋は貸し切り状態だった。さすがは一等、空いてるな。
一行は少しの間疲れで呆けていたが、実はそれどころではない。我々をこの夜景航路に駆り立てたものがあるからだ。
実は今シーズン夜景航路が始まったばかりだった10/2とその前日の10/1は船にスペシャルゲストが乗船することになっていたのである。私と隊長はそのゲストをエレベーター前で出待ちすることにした。通常スターの出待ちは禁止であることが多いが、今回についてはそんな注意喚起は絶対にないし、そもそもスペシャルゲストがエレベーターで移動してくることを知っていること自体がマニアである。そしてまたエレベーターにみちみち詰まっている姿がいいのよ…きた!
出待ちのおかげでみちみち詰まってる状態から出てくるスペシャルゲストこと、はこぶね課のさるびあ丸を間近で見ることはできたのだが、想定していたよりも来るのが早く、私はみちみちに詰まっている状態を撮ることはできなかった。でも見られたからいいのだ!
今回は東海汽船が最近発表した「はこぶね課」のお友達がくるよー!というアナウンスがあったのであった。はこぶね課の公式発表についてはこちらをご覧いただきたい。
今回一行が週末で混んでいるとわかっていながらも夜景航路に乗りたかった理由、それはさるびあ丸が乗るからなのであった。他の子の着ぐるみも出ないかなぁ。ちなみに結は着ぐるみじゃなくてぬいぐるみが10/17に発売されました。
いやね、メインが夜景じゃないっていうね。一行のうち1名は一緒に写真を撮る列に並んでいた。結のぬいぐるみを抱いて、さるびあ丸と写真が撮れるのだが、私はみちみちのさるるんが見られたので満足し、少し船室で休むことにした。
言っておくが夜景を見なかったわけではない。ただ少なくとも私は混雑するデッキで夜景の撮影をする体力はもうなかった。なので夜景は見たけど写真はあまりない。皆さん自分で乗ってみてほしい(そんなレポある?)
ちなみに私たちのこの最後の行程を、その場にいない他のメンバーもTwitterから見守ってくれていた。私がこの船で買う予定だったものを忘れないでいられたのも、メンバーがTwitterにリプしてくれたおかげである。あ、これは東海汽船のコンテナポーチね。
こうしてさるびあ丸はさるびあ丸を乗せて竹芝港まで無事に航海を終え、私たちの旅も終わった。竹芝から浜松町駅までみんなで歩き、浜松町駅で解散、私は一人大江戸線でこの長い一日を思い出しながら帰ったのであった。
なお後日談として、このメンバーでのグループDM内では皆の姿が映った写真や動画が共有されたり、いつ終わるのか危ぶまれる私のnoteの更新のお知らせがアップされたり、今回やむを得ない事情でお休みされたメンバーのために再戦を誓ったり、楽しいやり取りが続いている。
そして「お土産を皆さんにばら撒いた時の写真がない」と嘆く私に隊長が写真を送ってくれてこの写真で締めようと思ったのに、ダウンロードした写真がなぜかnoteから何度やってもアップできず、携帯でスクショ撮って上げる羽目になったというオチでこのオフレポを終わりにしたい。<完>