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連載① 南米選手権で日本と対戦するエクアドル代表について

今年(2019年)6月にブラジルで開催される、南米選手権(コパ・アメリカ、以下コパ)に日本代表が招待され、日本はグループCにて、ウルグアイ、チリ、そしてエクアドルと同組になりました。

ウルグアイとチリについては、なんとなくイメージできる人も多そうですが、エクアドル代表チームについてしっかりとしたイメージを持っている人は多くないと思います。

そこで、2002年以降、エクアドル代表をウォッチし続けて17年目、サッカーを見るためだけに有給を使いエクアドルに6回も行ってる、エクアドルのサッカーガチオタの私が、エクアドル代表チームやエクアドルのサッカーについて出来る限り最新かつ正確な情報を、エクアドルへの情熱とともにお伝え出来たらと思い、このnoteを開設しました。複数回投稿しようと思いますが、今回はまずエクアドルサッカーの歩みを、簡単に振り返ります。

20世紀(2000年まで)のエクアドル:
エクアドル国内のプロサッカーリーグは1957年(Jリーグ開始の36年前)に始まりましたが、20世紀中はベネズエラと同様にW杯に一度も出場できませんでした。名実ともに南米の最弱国でした。

90年代に入り、やっと風向きが変わります。クラブレベルでは、国内最大都市グアヤキルを本拠地とするバルセロナSCが90年と98年にリベルタドーレス杯(南米クラブ選手権)で決勝まで進みます(惜しくも優勝はなりませんでした)。98年フランスW杯予選では、W杯出場はならなかったものの史上初めてアルゼンチンに勝利しましたし、W杯出場圏まで勝ち点4と迫りました。

98年には、中田英寿所属するペルージャにイバン・カビエデスがエクアドル人初の欧州3大リーグプレーヤーとして加入するなど、20世紀終了間際になり、ようやく明るい兆しが出てきました。この兆候が21世紀に入り、開花します。

21世紀(2001年から)のエクアドル:

上図の通り、21世紀初頭のエクアドルは黄金期です。W杯初出場に始まり、次のW杯ではベスト16。クラブレベルでもLDUキト(リガ・デ・キト)が南米王者に輝き、アントニオ・バレンシアがビッグクラブの一つであるマンチェスター・ユナイテッドの一員になるなど華々しい出来事が続きました。

しかし、それ以降は2010年と2018年はW杯出場ならず、2014年は出場も南米勢で唯一GL敗退と苦しい時期が続いていました。しかし先日行われたU20南米選手権では、エクアドル代表が奇跡の初優勝を果たし、新たな黄金期への光明も見えてきました。

今回は第1回として、ざっくりエクアドル・サッカーの歩んできた道についてお伝えしました。今後は以下の内容(予定)で投稿したく思います。1人でも多くの人がエクアドル及びエクアドルのサッカーについて興味を持って頂けたら嬉しいです。

②:サッカーにおける日本とエクアドルの関係
③:コパ・アメリカの展望
④:エクアドルリーグのご紹介
⑤:エクアドルでのサッカー観戦という選択肢

不明点、疑問点などございましたら、私(Twitter: @ecuafutbol_jp)までご連絡ください。

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