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最低賃金あげるなら扶養控除も見直してほしい

103万円の壁。学生でアルバイトをしたことがある人なら、一度は聞いたことがあると思います。かくいう私は現在大学4年生で、昨晩は血眼になって源泉徴収と睨めっこをしておりました。

先日、ある政党が最低賃金を1,500円に引き上げるという公約を掲げて話題になっていましたが、私はその盛り上がりを見ながらこう考えたのです。

んなこたどうでもいいから103万円の壁を取っ払ってくれや!!!

きっとこんなことを言うと、バイトしている暇があったら勉強しろとか、何のために大学に通っているんだと思われるでしょう。でも、これは結構日本の経済にとって重要な議論だと思うのです。

扶養控除とは

子を養っている親は税金をある程度免除してあげるよ、みたいな制度だと思うのですが、詳しいことは私もよく分かってないので検索してください。

ただ重要なのは、基本的に年間103万円以上稼げないということです。私は2021年、今日までに95万円いただいているので、あと10〜12月分で8万円、大体月26,000円分しか働けません。

「そんなにお金いる?」と思ったそこのあなた!実は私、今とっても金欠です。コロナ禍で飲み会や旅行がほとんどなかったにもかかわらず、脱毛やら歯科矯正やらドンとお金がなくなる機会が多く、気付けばカツカツに…。

しかも緊急事態宣言が明け、これからもしかしたら卒業旅行とか行けるかもしれません。なのに懐は氷点下で、結構真顔で焦っています。

そう、大学生ってお金を使うんです。体力も活動力も時間も、社会人よりずっと多く、インスタで見たお洒落なホテルやらダイナーやら、平日の空いている時間にポンと行ってしまえる。でも、お金は社会人ほど稼げない。働く時間があっても、扶養控除の上限を突き破るほどではないから。

そもそもいつから壁があるのか

ちょちょっとネットで調べただけなのでもし違ったら申し訳ありませんが、少なくとも平成6年(1994年)にはあったようです。

東京の最低賃金もちょちょっと調べたところ、1994年は634円(現代価値で538円)、2021年10月現在は1,041円と、なんと倍近く上がっています。私のバイト先はありがたいことに時給1200円なので、27年前と比べて本当に2倍のお給料をいただいているみたいです。

これはつまり、より少ない時間で103万円稼げるということ。

分かりやすく、時給1,000円と1,500円で比べてみましょう。時給1,000円で103万円稼ぐのに必要な時間は、1030時間。ひと月に大体85時間です。時給1,500円の場合は、約687時間。ひと月に大体57時間です。

85時間-57時間=28時間

時給が500円上がると、同じ手取り額で月28時間も空き時間ができました!やった!!時間を同じにすると、時給1,500円×1030時間=1,545,000円。51万5千円も多く稼げます。卒業旅行にニューヨークとかも夢じゃないですね。

ちゃっちゃか計算して話を進めてしまいましたが、これって結構大事ではないでしょうか? だって、大学生は本来勉学に励みながらでも余裕で稼げる数十万円を諦めることになっていて、学生バイトを雇用する人は昔より多くの人手が必要になるはずですよね。

賃金や物価が上がる中で、なぜ控除額が見直されないのか、きっと何か訳があるとは思いますが、現役大学生で103万円の壁にぶち当たっている私にとっては、生まれる前からある壁が時代に合わせて変化しないことに、疑問と不満でいっぱいなのです。

とにもかくにも

私は春からフリーターになる手筈なので、最低賃金の引き上げはありがたい限りです。しかし今、時間があるのに稼げないし、お金がないから好きなことができないという現状を抱える身として、何よりも扶養控除の見直しを求めたい。

それに大学生が目一杯遊ぶことで、多少なりとも景気がよくなるはずですし、最近急に人手が必要になった飲食店なんかも、一人の学生バイトが働ける時間が増えることは大きなプラスになるでしょう。

私が総理大臣になったら真っ先に実現するので、是非清き一票を。なんてね。

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