![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/151400625/rectangle_large_type_2_8771c47fb9872af17f2399034ef20c45.png?width=1200)
自民党総裁選、注目すべきは選挙制度改革への取り組み
自民党の本質は政権維持を目的とする協同組合
筆者は「組織は何かの目的を達成するために作られる。
しかしやがて目的のためでなく、組織メンバーの利権のための共同体となって、活力や存在意義を失っていく」という原理というか、法則のようなものを信じている。
一方、「権力は水のようなもので、人が流動している間は清浄、清潔でいられるが、滞留すると必ず腐る」と考えている。
何事でも、大きな物事を実行するためには個人で行うのは無理で、大勢の協力が不可欠である。
大昔は大型動物の狩り、やがて耕作地の造成や水利のため、指揮・命令・成果の分配といった取り決めがメンバー間で共有された。
意思疎通には言葉が必要であり、共同作業の結果、余剰生産物が得られ、それを利用して宗教儀式や芸術が生まれた。
我々の豊かな生活、楽しい毎日は、ぜんぶ人々の協力、組織の産物である。
さかのぼれば先祖代々の様々な努力の積み重ねのおかげである。感謝を忘れないようにしたい。
政治は、共同体運営のための技法だが、民族ごとの習慣や習俗によって運営スタイルが異なる。
議会制や選挙制度は比較的歴史が新しいもので、どうするのがベストか誰も知らない。
知らないが決めないと話が前に進まないので、とりあえず時の有力者間の合意で、まあこういう仕組みでやってみようということで始まった。
運営ルールとしては、スポーツ競技に似て、万人にルールを周知徹底させ、ルール違反には重いペナルティーを科す。
ルールの使い勝手が悪いという意見が増えた場合、基本ルールに従って変更を認める。
ここから先は
2,021字
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?