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少し石破さんの弁護をしておく

早期解散は小泉当選を当て込んだ議員らの都合


自民党総裁に石破茂氏が選ばれたことに喜んでいる。
筆者自身は、小泉氏か高市氏が当選して、外交面で総理として不適格、あるいは政治のカネ問題に全く決着が付いていないということで、野党の選挙協力が進み、衆院選で自民が大惨敗して政権交代、野田総理誕生というシナリオがベストと思っていたので、そこから一番遠い決着になったことは残念だが、政見が判りやすくて方向性がぶれない石破氏が総理大臣になったことは、少なくとも93年以降の小選挙区制導入後では一番喜ばしいことだと思っている。

しかし出だしの評判はよろしくない。
逆ご祝儀相場で株価は急落、よく討論してから解散と言っていたのが即時解散、組閣人事は仲間優先で論功行賞の色彩が強すぎ、今後の党内運営が不安、などと数々の苦言が呈されている。
しかし筆者の見るところ、それらは全部的外れである。
少し事情を理解した者として、石破氏の弁護をしておきたいと思う。

株価急落は26日からにわかに高市当選観測が強まって、放漫財政と超金融緩和継続の思惑が強まって、ドル円と225先物に猛烈な買い仕掛けが入っていた反動である。
TOPIXで見ると25日と30日終値はほぼ同水準だが、ドル円が1円弱円高に振れ、配当落ち分22ポイントがあったことを考えるとけして悪くない水準だった。
経済運営では石破氏は岸田氏の掲げた内容を引き継いでおり、株式市場に対してもけして常識外れに厳しいことを言っているわけではない。

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