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なぜ日経225の予想変動率がSP500より10%高いのか

予想PERの高いSP500の方が、日経225よりずっと安定している?


報道のヘッドラインを読む限り、米国の大統領選挙は大激戦で、ハリス、トランプのどちらが勝ってもおかしくない情勢のようだ。
両者の政策は、税制をはじめ環境、安全保障、医療、人権など、あらゆる方面で大きく異なっているから、どちらが勝つかによって株式市場や債券市場、商品市場、為替など、すべてのマーケットの位置が大きく変わってくる。

その対立の激しさは、端的にVIX指数(SP500のオプション価格から逆算される予想変動率)に現れるはずである。
要するにプットでもコールでも、オプションの値段が高く推移するはずである。
直近では18-20%前後で推移している。
ただし5月から7月頃は13%前後で安定していたから、当時よりは高くなっている。

ひるがえって日本株の状況はどうかといえば、VIXに相当する日経平均VIは昨日27.80。
米国より10%も高い。
基礎となる日経225は、値がさ品薄銘柄の比重が異様に高いため、しばしばヘッジファンドの操作対象になるほどなので、元々変動率が高めになりやすい。
今年5-7月は16-17%で推移することが多かった。

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