チューリップが大暴騰⇒大暴落した1630年代のバブル知ってる?
バブルって、資本主義が肥大化した現代限定の話じゃなくて、
昔からあったんだって。
有名なのは1630年代のチューリップバブル。世界最古のバブルって言われてるよ。
当時オランダには東アジアと交易する東インド会社が設立されて、
織物貿易で儲かってお金がたっぷりあったの。
国民にお金と心に余裕があったんでしょうね。
ことのはじまりは1593年。
チューリップの研究にことのほか熱心な植物学者カルロス・クルシウスが、
アムステルダムにあるライデン大学の教職者となったの。
いろんなチューリップを増やしては貴族や大商人などに分けてあげてたんだって。
そのうち植物の好きな富裕層たちの間でチューリップが話題に上るようになって、1610年代には庭にチューリップを植えることが流行しはじめるの。
愛好家が集うサロンでは球根が高値でやりとりされるようになって、
「チューリップを収集していない資産家は趣味が悪い」なんて
言われるようになったのよ。
そのうち、チューリップにめずらしい色や模様が現れることがたまーに出てきた。
これを見てひと儲けできるんじゃないかと考えたのが転売ヤー。
高く売れそうな球根を買い漁って、
うやうやしい能書きを添えて値段を吊り上げたのよ。
それを買った人は次の人にさらに高値で転売する。
一攫千金のチャンスだからだんだんみんな夢中になって、
チューリップはどんどん値上がりしていったの。
めずらしい模様は人気が過熱して、
ついにチューリップの球根1個が、
いまの貨幣価値で3,000万円くらいの値段になったのよ。球根1個が、よ。
平成バブルよりすごいわ。
ところで、この模様はウイルスによる病気なんだって。
「チューリップ モザイク病」って検索してごらん。
きれいな模様のチューリップがたーくさん出てくるから。
ここから先は
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?