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まだまだ続く「野田台風」
野田の野党共闘方針を見据えれば石破しかなかった
筆者は国民間で自由に政見が語られ、時々政権政党が移動する政治体制がよいと強く考えているので、自民党が長く政権に居座る状況は好ましくないと思っている。
日本の中央官僚体制は、長期政権と利害が一致しやすいうえ、資金のスポンサーであり天下り先にもなる大企業が結託すると、政官財が協同して自分勝手な政治運営に突っ走ることがありうる。
これでは時代の変化に即した法改正や税制、福祉のあり方の議論も進まない。
特に安倍政権時代は法律の隙間を突いて乱暴な法解釈をしたり、人事権をかさに着て公的許認可などを捻じ曲げるなど、悪質性が際立っていた。
選挙で自分の縄張りを拡大させるためなら裏金を使い、国益に反する統一教会などの手も借りるなど、見境なかった。
今回の決定戦で鮮明になったのは、裏金疑惑を抱える議員らが、もう追及はしないと宣言した高市氏に結集したのに対し、新たに石破氏支持に回った議員は、政治改革に後ろ向きな高市総裁では当面の選挙ラッシュを戦えないと断じたことである。
石破氏に投票したのは林・上川の旧岸田派、小泉氏、河野氏の支持者。
第一次投票での合計204人。
前回の総裁選で共闘を組んだ小石河連合に岸田派51人が加わった格好。
このうち二次では15人が高市支持に転じたが、高市支持は173人にとどまり、及ばなかった。地方票で石破氏が5票勝ったのは、長年の地方重視の姿勢が固定支持者を得ていたからだろう。
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