#Meet You Out There (Mars)
これは、今年最大の謎であろう火星をめぐるNIAの関与が疑われる事案の報告である。
この動画は今年の5−6月にingressストーリー調査員、インヴェスティゲーター集うProject Lycaeum テレグラムでsnarkと名乗る謎の人物から提供されたものである。
彼/彼女のアカウントは現在消失している。
詳しい会話についてはこちらにログをまとめていますので、そちらを参照していただきたいのですが、おおまかに言うと、「AliceとPAシャポーを探している。2人は火星にいるので、私も行く。」と言うメッセージを残し、消息を絶っています。
PAシャポーは本当に火星に行ったのでしょうか?
確かにsnark氏の登場した頃にはIngress公式ツイッターで火星探査車キュリオシティとドローンの画像が投稿された”Mars Curiosity Rover”のポータルキーが配布されました。また会話を進める中で、Ingressのストーリーに関連のある「不思議の国のアリス」CERNといった言葉が登場し、ADAと関連深いALICEが出てくるのです。それはチューリングテストの際にADA自身から語られたもので、その動画はRabbitholeというタイトルで現在も記録されています。また、ALICEがCERNで実際に行われている実験の施設の名称だということも会話の中で判明しています。
ちなみにこのRabbitholeというメディアが出たりと、これはもしや何かストーリーに動きが!?とどよめいた調査員たち。こんな不確定な情報でも、何かストーリーにつながるのでは? 今までも不確定な出来事から実際に新たなストーリーが展開されたということもありましたしそれで沸いたのかもしれません。
Alice is not alone... I wonder if we all might be "falling down a very deep well..."
Niantic,inc社が新たに発表したMeet You Out Thereというキャンペーン
Niantic,incはただのゲーム会社ではない。PAシャポーはそう疑っていました。なのにある時期からNiantic,incに雇用されています。これは潜入捜査なのでしょうか? いや、バレバレでしょうが。もしかすると、協力関係?あるいは他に思惑が?何れにせよout there 地球にしろ月にしろ、その先の惑星にしろちょっと仰々しいですね。でも並行世界の変な仮面かぶったNemesisたちが登場するんだから、火星が舞台っていうのはアリだよね。”the magic and stories of places”って宇宙もあるよね。もうout thereというのは火星のことでMeet You Out ThereというのはPAシャポーと火星で会おうっていうのが隠れた本当の意味だったというのはわかりましたね。
いやいや、ここまでの文って何となくそれっぽい情報繋げていって、まるでなんか正しいこといってるような似非科学サイトのやり口ですから。
PAシャポーが火星行ったなんてストーリーなんてないですから。
これは創作です。
snark氏の創作(それでもsnark氏 誰?って謎は残りますが)
確かに、今年はingressのストーリーは進捗がないと言うか、全くの皆無。
多くのエージェントはストーリなどがあると言うことを知らない人も多いでしょうし、知っていても、それに興味を持つと言う人も少ないのも現実です。ここで言うPAシャポーはingressのストーリーでは中心人物、主人公といっても良い存在。トレードマークは帽子。彼の長き不在はそんな少数ながらIngressストーリーを追い、愛してきたエージェントたちにとっては、アノマリーなど、イベントの中止、延期に匹敵するほどの喪失感。
そんな中のsnark氏の発言ですが、メタ的に言えば、創作なのか、かつてあったように何らかの運営側からの働きかけなのかと言うことになりますが、半年近く何も起こらないことを思うと、これは創作されたストーリー(物語)ではなかろうかと思います。
そう、ストーリーがなけりゃ創作すりゃいいんです。つまり二次創作。Ingress Community Forumには【新ストーリー】Create New Universe【ないなら作ろう】と題されたディスカッションに多くの創作ストーリーが書き込まれています。冒頭でご紹介したsnark氏との話もそちらで紹介しています。それが今年の記憶に残るIngress活動になるのだろうか。
….早くFlint Dilleさん、復帰してください。HeavyMetal早く終わらして。
Niantic,incのCEO John Hankeさんはメタヴァース構想に対して否定的なコメントとともにリアルワールド・メタヴァースを目指す。と発表しています。これは同社のLightShipというAR技術による現実世界の拡張の話(メタヴァースとは真っ向逆、多くのサイバーパンク小説に登場するようなVRの標識や広告以上の何かになるのでしょうかね。
やっぱりデジタルデータと物理現実が出会う場所とか言っちゃうあたり、やっぱりただのゲーム会社じゃない気もしてきました。やっぱり…
IngressはAR技術を用いた最初のゲームの一つと言って良いと思いますが、リアルワールドの道路や建物や地形が舞台のゲームというだけで、こんな現実と虚構が入り混じって混沌、倒錯したストーリー創作ができちゃうのもAR技術なのかなと思いながら、2014年12月6日からingressをはじめて7年かぁとしみじみ思うのでした。
※この記事の画像、動画、リンク先は全て真実ですが、導かれた考察は虚構以外の何物でもありません。
※この記事はIngress & Wayfarer(その1) Advent Calendar 2021の6日目の記事です。