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AIバブルの熱狂はドットコムバブルの轍を踏むのか?

こんにちは!!!🌈✨
小遣い制🇺🇸リーマン投資家のジャイジャイです。

最近、「AIバブルの崩壊」「ドットコムバブルとの類似性」といったタイトルのニュースをよく見かけるようになりましたね。

そこで今回は、AIバブルとドットコムバブルの類似点と相違点を比較して、事実の整理と、今後の予想をしました。

投資をしてる読者さんの参考になれば幸いです

1. はじめに

最近、AI関連の株価が急激に上昇していますね。エヌビディア(NVDA)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)といった企業のPER(株価収益率)は50倍から100倍を超える水準に達し、まさに「AIバブル」とも呼ばれる状況になっています。

生成AIの進化に伴い、多くの企業がAIの導入を進めていますが、それに対する投資家の期待も相当に高まっています。こうした状況を見ると、1990年代後半の「ドットコムバブル」との類似性を感じる方も多いのではないでしょうか。当時も、「インターネットが世界を変える」という大きな期待のもと、多くのIT企業の株価が急騰しました。しかし、その後の2000年、NASDAQ市場は大暴落し、多くの企業が淘汰されることとなりました。

では、現在のAIバブルは、当時と同じ道を辿るのでしょうか? それとも、AIは本当の技術革新となり、私たちの社会を根本から変えるのでしょうか?

この問いに対する明確な答えは、もちろん誰にも分かりません。ただ、AIバブルとドットコムバブルには共通点が多く見られる一方で、決定的に異なる点もいくつかあります。それらを整理することで、今後のAI市場の行方について、より現実的なシナリオを考えることができるのではないかと、私は考えます。

本記事では、そうした視点から、AIバブルのリスクと可能性について掘り下げていきたいと思います。


2. AIバブルとドットコムバブルの共通点

まず、現在のAIバブルとドットコムバブルには、いくつかの共通点が見られます。それらを整理してみましょう。

2-1. 楽観的な市場期待の過熱

1990年代のドットコムバブルでは、「インターネットが世界を変える」という期待が急激に高まり、実態を伴わないIT企業の株価が急騰しました。同様に、現在のAI市場でも「AIがすべての産業を変革する」という期待が先行し、多くのAI関連銘柄が急騰しています。

もちろん、AIが産業に与えるインパクトは大きいですが、現時点ではまだ「将来の成長を織り込んだ段階」に過ぎず、実際の収益に結びついていない企業も多くあります。この点で、ドットコムバブルとAIバブルは非常に似ていると、私は考えます。

2-2. 企業バリュエーションの過大評価

ドットコム時代には、多くのIT企業がPER100倍以上の評価を受けました。現在のAI関連銘柄も同様に、NVDAやMSFTが50~100倍のPERを記録しており、中小型のAI銘柄に至っては、成長期待だけで買われているものも少なくありません。

2-3. 資本の過剰流入

ドットコムバブルでは、VC(ベンチャーキャピタル)がITスタートアップに巨額の資金を投じ、IPOブームが巻き起こりました。現在のAI市場も同様に、OpenAIやAnthropicといったAIスタートアップに巨額の投資が行われ、IPO市場でもAI関連企業の上場が相次いでいます。

2-4. 金融環境がバブルを支えている

ドットコム時代の1990年代後半はFRB(米連邦準備制度理事会)が低金利政策を継続し、資金調達が容易でした。現在は金利が高止まりしているものの、2025年以降の利下げ観測が強まり、ハイテク株の過熱感を支援しています。この点も、ドットコムバブルと似た構造だと言えるでしょう。


3. AIバブルとドットコムバブルの相違点

一方で、現在のAI市場はドットコムバブル時代とは異なる側面も持っています。

3-1. 技術の成熟度の違い

ドットコムバブル時代のインターネット技術はまだ発展途上でしたが、現在のAI技術はすでに製造業、医療、金融など多くの産業に実用化されています。これは、バブル崩壊後もAIが「実用的な技術」として定着する可能性が高いことを意味すると、私は考えます。

3-2. 企業の収益力の違い

1990年代のIT企業の多くは赤字でしたが、現在のAIバブルの主役であるNVDAやMSFTは、すでに数兆円規模の利益を生み出しています。このため、「期待だけで買われる企業」と「実際に利益を生む企業」の違いが明確になっています。

3-3. 市場構造の違い

ドットコムバブル時代は、多くのITスタートアップに資本が分散していましたが、現在のAI市場ではNVDA、MSFT、GOOGLなどの大手企業に資本が集中しています。市場全体が一気に崩壊するリスクは低いのではないかと、私は考えます。

3-4. 金融環境の違い

2000年のドットコム崩壊時、FRBは利上げを行い市場を冷却しました。しかし、現在のFRBは2025年に利下げを予定しており、流動性が確保される可能性があります。この点から、バブル崩壊が「ソフトランディング」する可能性が高いと私は考えます。


4. AIバブルの今後のシナリオ

AIバブルの今後を考えるうえで、私は大きく2つのシナリオが考えられると思います。

  1. ソフトランディング(緩やかな調整)

  2. ドットコムバブルに近い崩壊

AI市場は長期的な成長産業であることは間違いありません。ただし、短期的には投資熱の過熱感があるため、短期の調整を見越しながら、長期的に成長を持続できる企業にフォーカスすることが重要だと、私は考えます。


5. 結論

AIバブルはドットコムバブルと異なり、技術の成熟度や市場構造が違うため、2000年のような急激な崩壊は起こりにくいと私は考えます。ただし、短期的な調整は避けられない可能性があり、慎重な銘柄選定が求められます。


6. 終わりに

今後の投資戦略としては、AI市場の成長を見極めつつ、慎重に行動していくことが大切ですね。

今回はかなりの長文になってしまいました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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