「かこさとしの世界展」に行ってきました。
松坂屋美術館で開催中の「かこさとしの世界展」に行ってきました。感染防止のために名古屋は一度中止になったんじゃなかったかな。来てくれてありがとうございます。
息子は、かこさんがご存命のときに別の地で見ていて、すっごくすっごく羨ましかったのと同時に、行けてよかった、と思ったことを覚えています。
そのすぐあとにかこさんは亡くなられてしまいました。あれから4年。
私が子どものときに読んで、私の子どもたちも好きになった絵本たち。その原画や下絵がたくさん展示されていました。かこさんはかわいいお話も多いけれど、科学絵本も多いのですよね。
その緻密な絵とわかりやすい文で、子どもの心を惹きつけます。
科学絵本では、飽きさせずに好奇心を満たす。正直に伝える。
物語絵本では、想像力をかきたてる。
没になった原画も展示されていたのですが、なぜ没にしたのかも書かれていて、かこさんの、まっすぐ伝えたいという絵本に対する強い思いが伝わってきました。
根底にあるのが、子どもたちのため。もっと言えば、子どもたちの未来のため。
そこがまったく揺るがないところに感動しました。我が子らが大きくなっていたので知らなかったけれど、晩年まで出版し続けていらしたのですね。もう泣きそうでした。
時代を経ても子どもたちの心を掴み続けるなんて、なかなかできることではないと思います。
ところどころに展示されていたかこさんの言葉も、胸を打つものばかりでした。自分で考えること、今の子、どころか今の私はしているだろうか。すぐにスマホで答えを見てしまっていないだろうか。
もっと考える時間を大切にしなくては、と思いました。考えさせる工夫をしているかこさんの絵本は、本当に素晴らしいと思います。
図録を買うか迷ったけれど、LINEの家族グループで相談したら、それぞれから、買った方がいい、と返ってきたので買いました。まだ読んでいないけれど、買ってよかったです。開いただけでグッときます。
空き時間に読むために持って行った本も、七五書店で買った、かこさんの本でした。
名古屋での展示は4月3日までです。お急ぎください。
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