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2025年11月15日 金曜日

近鉄で大阪難波まで行けば乗り過ごす心配なく寝れる、と思い、私にしては早い時間のひのとりに乗車。車窓から見えた風景が冒頭の写真。

これは、伊勢志摩ライナー。ホームに停まっていたので撮った。

途中で4人組の中高年男女が斜め前に乗って来た。席を向かい合わせにするのが見えた。お菓子を食べる音と、控えめにしているつもりらしい、そこその音量の話し声が聞こえてくる。眠れない。しばらくして、その人たちは大和八木で降りて行った。奈良へ向かうのだろう。


大阪難波から、初めての四つ橋線に乗る。

今回の目的。

愛知芸術祭の、のこぎり屋根での展示で衝撃を受けた塩田千春さん。塩田さんの故郷である大阪での展示があると知って、絶対に観に行きたかった。さすがに巡回展はないと思った。

リュックをロッカーに預ける。

鑑賞中に何度もスマホが震える。画面を見ると、父からの着信。さすがにここでは電話に出られない。会場を出たら再入場できない。気になりつつ展示を回る。また着信。観終わったらかけ直すことにして、展示に集中する。

圧巻だった。足を運んでよかった。
エネルギーとメッセージが強くて打ちのめされた。感想をうまく言葉にできないけれど、ものすごい熱量だった。

会場を出て、少しだけ頭を冷やして父に電話をかけ直す。いつもの、記憶の補完だった。無理やり現実世界に戻される。今回に限っては、それに助けられた。展示の余韻のままに外に出たら、意識が深いところから戻ってこられないところだった。


そのまま歩いて渡辺橋駅に向かう。
大阪は何に乗ってもどこにでも着く、と田舎者の私は思う。

外に出てすぐ、やけに身軽だ、と思ったら、ロッカーに預けた荷物を忘れていた。そのまま帰るところだった。美術館に戻った。

余裕で座れた。

京橋の551で豚まんを買った。大阪やなんばよりはすいていると期待して。豚まんは10個買った。4個は実家用。

自宅までの帰り道。
やけに荷物が重いと思ったら、リュックに入れた豚まんだった。
そして匂った。
豚まんはその日の夕食になった。

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蛇口ひろこ
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