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『バースデイ・ガール』を読みました。
『バースデイ・ガール』
村上春樹
[新潮社]
20歳の誕生日に自分が何をしていたのか全く思い出せません。
そして子らの20歳の誕生日も、何も特別なことをしてあげた記憶がないままなのです。なんということでしょう。
誕生日は特別なものである、という村上春樹さんの意見には賛成です。
歳を重ねたらめでたくもない、という人がいるけれど、年を重ねても、重ねるほどそれはありがたいことなのだ、という気がします。と言いながら、自分の誕生日にも夫の誕生日にも何の特別なことをしなかった今年です。いや、今年も。
カット・メンシックさんのイラストレーションが美しく、物語の世界にぴったりです。
夢見心地のまま終わります。
何かが起こったんだろうか、起こらなかったんだろうか、それはつまり、そういうことだったんだろうか。
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