鵞足とは?
脛骨内側に縫工筋、薄筋、半腱様筋、半膜様筋
の4つの筋が扇状に付着している。
鵞足部通における鑑別テスト方法
縫工筋テスト
被験者の下方の脚を屈曲し、骨盤後傾位に保持する。
上方の脚の股関節を伸展、内転し最後に膝関節を伸展することで縫工筋に伸張を与える。
鵞足部に疼痛が誘発されれば陽性とする。
股関節伸展により半腱様筋が緩み、内転により薄筋が緩む。
半膜様筋テスト
被験者を背臥位とし股関節を屈曲、内転位とする。ここで膝関節を伸展させ、半腱様筋に伸張を加える。
鵞足部に疼痛が生じれば陽性とする。
股関節屈曲により縫工筋が緩み、内転により薄筋が緩む。
薄筋テスト
被験者を背臥位とし股関節を伸展位のまま最大に外転する。
ここで膝関節を伸展させ、薄筋に伸張を加える。
鵞足部に疼痛が誘発されれば陽性とする。
股関節伸展位であるため半腱様筋は緩み、外転により縫工筋が緩む。
参考文献:運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹