「夫が育児休業を取る」ってどんな良いことがあるの?
私は現在、1年間の育児休業を取得して夫婦で一人目の子どもの育児をしています(本記事の執筆時点では取得から8ヶ月になろうとしているところです)。日本では、まだまだ夫側が育児休業を取得することが少ない状況ですので、夫が育児休業を取ることでどんな良いことがあるのか、個人的な体験を基に参考までに書いてみました。
○現代の子育ては夫婦で取り組まないと回らない
まず、現代の家族は親と子どもの核家族形態で生活している方が多いと思います。夫婦自身の親がすぐ近くに住んでいるなど、特別な場合を除けば日常の子育ては夫婦しか対応できる人がいません。
以前の記事で書きましたが、子育ては「純粋な育児」と「プラス家事」からなっており、純粋な育児の方は常に子どものペースに合わせなければならない苦労と、常に子どもの動きに注意を払わなければならない苦労があります。プラス家事については、子どもが生まれたことによる人数一人増や、日中も家にいるようになったことによる回数増という苦労になります。
これらのやるべきことを、大人一人で毎日行うことはとても難しいものだと実感しました。純粋な育児の部分で精神的に疲れてしまうのに、プラス家事で肉体的にも疲れてしまう育児は、お金を稼ぐ仕事に匹敵する苦労だと思います。我が家の場合は、夫婦二人で純粋な育児とプラス家事に交代で取り組んでいるおかげで、「夫婦」として互いに話せる時間を持つ余裕を作ることができています。
○夫もいることで互いに会話の欲求を満たせる
育児は当然ですが、子どもが相手であり大人と接することが無いものになります。これに一人で取り組む場合、取り組んでいる大人は別の大人との会話ができない環境に置かれます。自分と同程度のレベルの相手と会話ができないことは、自分のことを分かってくれる人がいないというストレスにさらされることになります。
夫が仕事、妻が育休の場合だと妻は日中会話ができないストレスから、夜に夫と会話をしたくなりますが、夫側は仕事で日中に充分すぎるほど会話をしてしまって、妻と会話する力がほとんど残っていない状態です。そうすると、妻はストレスが溜まってしまい険悪な状況になりかねないのだと思います。我が家は夫婦で育児に取り組んでいるので、日中でも会話をすることができ、お互いに会話の欲求を満たすことができていると思います。
○外の世界をしっかり感じることができる
育児休業を取ったことで、平日でも職場ではなく家にいることができるようになりました。子どもの成長には日光浴が重要ということで、よく外へ散歩に出かけるのですが、単発ではなく長い期間にわたって平日に職場以外の場所へ行くのは大学生の頃以来の出来事でした。
冬のある寒い日は、日中でも寒さが和らぐことがなく逆に風が吹いて朝よりも寒さが身に染みるのを感じました。春は、平日の空いている時期に今まで行ったことのない近所の桜の名所を巡りました。最近では、初夏の青空の下で公園に行き、家族三人で寝転び風と草の匂いを感じることができました。
どれも、家と職場の往復のみになりがちな育児休業取得前の自分では、なかなか経験することができないものばかりでした。こうした経験ができたことは、育児休業の一つの長所だと思います。
ここまで、私が「夫が育児休業を取って良かった」と感じたことをまとめてみました。まだ数か月、休業期間は残っているので新たに分かったことをまた記事にしたいと思います。