「小さくなるまちづくり」を考える②
前回、小さくなるまちづくりについて現在の社会の課題と、それに対する解決策の一つとして「小さくなるまちづくり」があることを書きました。
今回は、より具体的な「小さくなるまちづくり」の実現方法として、「家」に関する自分の考えをまとめてみました。
目次
・まずは「家」から始める
・家を集める
・家を自然に還す
○まずは「家」から始める
まちを小さくしていく上で重要なことは、できるだけ人々の住む場所を集めていくことです。資本主義に沿った成長によるまちの運営には、住む人がどんどん増えて住む場所をどんどん拡大していくことが必要になります。しかし、小さくしていくまちにおいては、人が住んでいる場所が散らばっていると、経済的・行政的に効率的な運営ができず大きな不便を抱えた生活をおくらざるを得なくなってしまいます。
○家を集める
そこで、住む場所をできるだけ集めて物理的に人々が近くで生活する環境を創ります。こうすれば、少ない人数でも身近な活動(ゴミ捨てや安全見回り等)が行えますし、経済的なサービス(宅配や公共交通機関)や行政的なサービス(介護事業やインフラ)も同じ人数が散らばって生活している時よりも、効率的に行えるので長期的に利用することができます。
○家を自然に還す
なお、既に住んでいた家についてはその場所を自然に還していく必要があるので、キレイに壊す必要があります。この「古い家を壊すこと」は、小さくなるまちにおいて、重要な地域内循環の産業になると考えています。
昔は、木造の家が多く解体するだけで自然に還しやすかったと思われますが、現代の家は鉄筋などそのままでは自然に還せない材料を使用しています。これらもキレイに回収して処分するので、解体だけでなく回収と分別、最終処分を行う必要があります。この一連の活動が、経済活動となりお金が回る産業になります。
次回は、「食(食料)」について考えてみます。
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