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ドイツのICU空き状況について(2022年1月24日)

↑の記事にて、ここ最近のドイツの感染状況を紹介しましたが、今これを書いている2022年1月24日現在は↓とのことです。↑の記事以降数日で、感染者が多いことを示すピンクまたは紫の地域がさらにだいぶ増えた印象があります。

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今回はドイツのICUの使用状況について。
たとえば↓の記事のように、ドイツの使用可能なICUのベッドがコロナ重症者(特に未接種者)で埋まってきており、コロナ以外の治療にも影響が出ている・・・といった論調の報道が、昨年11月、12月頃はたびたび見かけたような覚えがあります。

https://www.fsight.jp/articles/-/48450


実際どれだけ逼迫しているのか?、今まで知らなかったのですが、最近
↓のサイトを見つけました。


このサイトからドイツ各州のICUの空き状況が分かりまして、この記事を書いている2021年1月24日21時頃(ドイツ時間)に見たときは、以下でした。各州のICUに残り何%空きがあるか?を示しているようです。また、色分けされて一目で分かるようになっており、赤系統は残りの空きが少なく、緑系統に塗られている州は比較的空きに余裕がある州ということになります。

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ここで、前回の記事でも参考にした、接種状況が載っている↓のサイトを参照してみます。

https://impfdashboard.de/en/


↑と合わせて同じ2022年1月24日21時頃に見たときの接種状況は、以下とのことです。

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ここで、たとえば接種率の低いWorst 3の地域は、↑のデータからThuringia、Brandenburg、Saxonyの3州となります。それぞれどこの州のことなのか、↓に分かりやすく塗りつぶしてみました。また、もう一度ICU空き状況のMAPも貼り付けてみます。

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2つを比較すると、接種率Worst 3の3州は、ICUの空き率が20%前後あり、ドイツ国内でも空きが多い方の州であることが分かります。このため、少なくとも1月24日現在は、接種率が低い地域=ICUの空きが残り少ない・・・とは言えないように思えます。
なお↑のMAPデータから、ICUの空きが残り少ないWorst3州はBerlin、Bremen、Saarlandの3州で、接種率のデータと合わせるとそれぞれ以下となります。ここから、政府の狙いであろう接種率を上げることでICUに入る患者を減らして逼迫を避ける・・・ことができるのか?、疑問も出てきます。

・Berlin:ICU空き10.5%、接種率74.3%(接種率第7位)
・Bremen:ICU空き11.2%、接種率86.0%(接種率第1位)
・Saarland:ICU空き12.4%、接種率79.6%(接種率第2位)


ただし接種率Worst3州と、ICU空きWorst3州に着目した場合は↑でしたが、他の州を見た場合、接種率が高くてICUに比較的空きがある州もありますし、接種率が低めでICUの空きが比較的少ない州もあり、一概に接種率とICUの空きに強い相関があるとまでは言えないと思われます。また、このICUの空き状況のデータですが、1時間毎に更新されるようで、たまたま2022年1月24日21時頃に見たときは↑の通りですが、前日の2022年1月23日21時頃に見たときは↓でした。州によって日に数%程度はすぐに変わるようです。このため、MAP上の各数値は数%程度はすぐに変わる、変動しやすいものであるという認識も必要かと思います。↑で言及した少なくとも1月24日現在は、接種率が低い地域=ICUの空きが残り少ない・・・ということではないは間違いないと思いますが、瞬間的なデータだけでなく、今後どのように変動していくか、注意して見ていってみたいと思います。

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