2022年の振り返り
こんにちは。じゃがいもです。今年1年でやったことなどを振り返っていきます。作品の話をしたり、個人的な話をしたり。
短いようで長いようで短い1年でした。これは別に毎年そうだな。今年いちばんの大きな出来事といえばもちろん大学合格なんですが、逆にいうとそれ以外はあまりなにもない1年だった気もします。
ドット絵関連
今年も、枚数こそ多くないもののそれなりにいろいろなことをやりました。
上半期は受験やらなにやらで忙しかったのでいきなり5月。というかこれは2021年に描いた絵です。ご依頼いただいてから納品するまで半年、そこから世に出るまでが半年みたいな感じだった気がする。夜のバス車内特有の空気感みたいなものが出ていてお気に入りです。
6月はじめに、このEPのリリース記念ライブ的なものがありました。ライブハウスにおそらく初めて行ったのですが、めちゃくちゃ目の前で音が鳴っていてすごかったです。下北沢のライブハウスなんていう場所に自分が足を踏み入れることになるとは……。
物販のところにちゃんと自分の絵が並んでいて、自分でグッズを用意してコミティアに参加するのとはまた違った感動がありました。
初夏っぽい爽やかさを出せた絵だなと思います。ぱっと見の"うまさ"みたいなものでいえば僕の絵の中でいちばんくらいになるんじゃないでしょうか。パースも使ってるし、それなりに密度もあるし、魚もちゃんと動いてるし。
「初夏の魚」というタイトルの絵を去年から描きたいと思っていたんですが、結局完成せず、1年越しに実現した形になります。
これが去年描こうとして没になった「初夏の魚」プロトタイプ。今見ると「トンネルから魚が出てくる」というアイデアはかなりいいと思うので、これはこれでまた別の形で絵にするかもしれない。
これはお気に入りの10分ドット。
お気に入り10分ドットその2。
9月のコミティアでは、13名のドッターさんにお声がけをして風景ドットの合同誌を頒布しました。
2021年から作りたいとは言っていたのでこちらも1年越しの実現。
思い立ったのがたしか今年の5月ごろで、そこから6月ごろまでに順次お声がけをしていきました。もとからリプライなどでやりとりをしたことがあった方や、イベントなどでご挨拶させていただいたことのある方などもいるのですが、中には「相互フォローである」という繋がりしかない状態でいきなりDMでお誘いした方もいます。コミュニケーションに関する勇気は他人の1/100程度しかない普段の自分から考えると、本当によくそんなことをできたな……。それでも13人にお誘いをして全員に参加いただいた形なので、本当にみなさんありがとうございます……という気持ちです。
これは僕が合同誌に描き下ろした絵。実は入稿する前日だか当日までこの絵ではなく
この絵を載せるつもりだったんですが、いまいち納得がいっていなかったので、参加者の方への連絡待ちの数時間の間に一から描きなおしたという経緯があります(空を使いまわしてるので一からではないけど)。下の方の絵は、構図としてはかっこいいけれどもあんまりドット絵向きじゃなかった感があります。ドットじゃない絵で描きなおしてみてもいいかもしれない。ドットじゃない絵は描けないけど。
それと9月のコミティアではもうひとつ、インターネットエデンさんの主催する「ドットレカ」という企画にドット絵を描き下ろさせていただきました。
ドットレカというのは透明なカードに印刷されたいろいろな人のドット絵をドット絵を組み替えたりして遊べるカードで、この絵も近景→人と柵、中景→ビルと鳥居→、遠景→空 という感じに分かれて印刷されています。鳥居のパーツを作ることでいろんな景色の後ろにデカい鳥居を立てることができるんじゃないかと思って描いた絵なんですが、どうでしょうか。
コミティア当日の話でもしようかな。合同誌は200部刷ったんですが、直接搬入ではなく自宅に届くようにしてしまったため、自分で会場まで持って行かなければならず、荷物が本当に重くて地獄でした。普段なら国際展示場駅で降りてから20分程度で入場できるところを、炎天下の中1時間半かけてなんとか入場。コミティアが始まるころには信じられないほどへとへとになっていました。
それが言いたかっただけです。
なんとなくお洒落な設営ができたので見てください。
コミティアでのコミュニケーションも多少は上達してきて、「あっ○○さん……!こんにちは、お疲れ様です~」くらいのことは言えるようになってきました。とはいえまだ確率で「あっ……(無言で頭を下げる)……アリガトウゴザイマス……」になるときはある。
11月のコミティアにも参加しました。季節という概念が好きなのでカレンダーを出したいという気持ちが前からずっとあったのですが、申し込み忘れやらコロナでの開催中止やらで年末の時期のコミティアに参加する機会がなかなかなく、今回満を持しての参加。張り切ってしまって、12枚中9枚描き下ろしという僕にしてはかなりがんばったことをやっています。
そしてコミティア前日、入稿ミスで色がバグったものが届きました。
ウワ~~~~~~~。回を追うごとにミスがデカくなっていく。助けてくれ。
再発注して、4月始まり仕様のものを2月のコミティアで出そうと思います……。
お気に入りワンドロ。
これはつい先日投稿したドット絵。冬の夕方をイメージして描いた絵です。日常を感じるような絵って実はあんまり描いたことないな……という感じがあり、最近は日常を感じるような絵に興味が湧いています。
そしてこの絵のメイキング記事。ドット絵アドベントカレンダーという、12/1から12/25までドット絵に関する記事が毎日投稿される企画の、21日目の記事となっています。ちなみに投稿したのは24日。大遅刻。すみません……。
以上、2022年のドット絵関連の振り返りでした。
その他創作
ボカロ曲を投稿しました。2曲目です。1年に1曲だけ曲を投稿する人になってしまっている……。
自分の高校卒業に合わせて作った卒業曲。まあ通信制高校なので高校生だったという自覚はないし、友達もひとりもできなかったので、自分自身の卒業に対する感慨は0なんですが。アニメなどの卒業回が大好きで、アニメの卒業回でしか泣いたことがないので、なにかしら卒業っぽい作品を作っておかなきゃなという気持ちで作りました。←こういう薄っぺらい人間にならないように、学校にはちゃんと通った方がいい。
可不の声のもとである花譜さんも同い年なので同タイミングで高校卒業で、それも意識して作ったという経緯もあります。動画のアスペクト比が正方形なのはそこのリスペクトだったり。
歌詞を書くのってなんとなく気恥ずかしさがあるじゃないですか。とくにふだん言葉を使わない創作をしている身にとっては。前曲「夏の終わりと溶ける街」は、そこの気恥ずかしさを減らすために極力情景描写だけでとどめていて、結果いい感じの空虚な寂しさのようなものが出たと思っています。それに対して「春空と縹」では結構自分の理想の物語みたいなものを詰め込んでいて、若干恥ずかしさはすこしあります。あくまで「物語」なので、内面をさらけ出す恥ずかしさとは違うんですが。
ボカロ曲、いま3曲目を作っています。7割くらいはできているのですが、経験上ここからが長い。
友達がボカロPデビューしたので動画を作りました。文字を動かしたりしてます。歌詞がいいのでぜひ。
大学関連
今年から、通信制高校生という名のニートを抜け出し大学生になりました。
1月ごろに共通テストがありました。「ここにいる誰よりも勉強時間が短いんだろうな……」と思いながら受けました。
休憩時間にツイートをしたらバズりました。
2月の頭に入試がありました。受けたのは多摩美のグラフィックデザイン学科、同じく情報デザイン学科メディア芸術コースの2つのみ。多摩グラに関しては倍率が10倍近くあり、僕は予備校の中でいちばん絵が下手だったので、当然受かるはずもなく、はなから記念受験のつもりでした。本当は多摩美のほかに武蔵美や造形も受けるつもりだったんですが、気付いたら受付期間を過ぎていました。そんなことってある?
そんなこんなで入試後。それなりに自信はあったメ芸の方でも本番かなりやからしてしまい、完全に落ちたつもりでいました。
合格発表当日。「浪人か……めんどくさいな……」と思いながら発表のページを確認すると、なぜか受かっていました。
しかも共通テスト併用と一般方式の両方で受かっていた。ちゃんと危なげなく受かってるじゃん。
ちなみにグラフィックの方は普通に落ちていました。あとで点数を確認したら全然150点中40点とか取ってた。
そんなこんなで、4月からは多摩美のメディア芸術コースで大学生をやっていました。誰とも喋らずに帰ってくる日が大半だし、ずっと寝ているせいで授業にもまともについていけていませんが、一応それなりにやっています。単位はまだ2つくらいしか落としてないし……。
メ芸というのは、どういう学科なのかと聞かれると「よくわからん……」と答えるほかないような学科です。映像とかアニメーションとかプログラミングとか工作とか、いろいろなことをやっています。基本的にはアート系がメインなのですが、完全ネタ枠の映像や自作のボカロ曲にMVをつけたやつなどを提出しても怒られない懐の広いところ。
せっかくなので、課題で作った制作物をいくつか紹介していこうかな。
「自己紹介」をテーマに映像を作るという、入学して最初にやった課題。他の人は「レシピ番組風に自分自身を説明する」とか、「オリジナルキャラと対話する」とか、「監視カメラ風の映像で、監視レポート風に自分を説明する」とか、いろいろなアイデアで作品然としたものを仕立ててきていたのですが、僕は本当になにも思いつかなかったのでこういうことになってしまいました。
人物写真の課題が出たのですが、被写体を頼める相手がいなさすぎて街中のポスターやピクトグラムを撮って提出しました。怒られなかったのは先生が優しいからだと思います。
実写とアニメーションをあわせた映像を作るという課題。昔作った「夏の終わりと溶ける街」という曲にMVを付けてみました。
Twitterに載せなかった理由:ちょっとクオリティが低すぎたから。途中動画が変に止まってるし、AEを使わずにAviUtlで作ったせいで(なんで??)モーショントラッキングがガタガタだし……。
p5.jsという、プログラミングで描画をするツールを使ってなにかを作るという課題。DVDのあれを再現。
「Unityを使ってバーチャルな個展を作る」という課題。本来はアセットとかを拾ってきて作る想定の課題だったのですが、調子に乗って使えもしないBlenderを使って一から電車をモデリングしました。
その課題を担当していた先生に捕捉されました。ありがとうございます……。
Blenderを使ってモデリングをする課題。街角。
などなど。他にもいろいろ作ったのですが、人が映っていたり、本当にしょうもない内容だったりするので載せられるのはこれくらいかな(載せてるのも十分しょうもないけど)。
日を追うごとに大学での睡眠時間が長くなりすべてがだめになってきているのですが、留年だけはしないように来年もなんとか頑張っていきます。美大の学費は高いので。
あと、来年はサークルなどに入って友達を作りたい。今年も一応写真部には入っていたのですが、(僕の観測できる範囲では)月に一度程度しか活動がなく、そのすべてに参加し忘れたため完全な幽霊部員になっていました。
クラスの人とも何度かはいったん仲良くなりかけたりしたのですが、僕の方がコミュニケーションから逃げてしまうためすぐに疎遠になってしまう。助けてくれ。
とはいえ、何度かクラスの人の課題の撮影などを手伝ったり手伝ってもらったり、写真を撮る散歩に出掛けたりと、例年よりは人間関係の密度が高い1年になったと思います。ありがたいね。
その他
3月に旅行に行きました。小学生のころからの友達と3人。いちおう卒業旅行的なものかもしれません。
行き先は岐阜県高山市。そう、氷菓の聖地です。全員氷菓が好きだったので、しっかり聖地巡礼をしました。別にそれが主目的というわけでもないんですが。旅行って「温泉に浸かりたい」「とにかく田舎で旅行気分を味わいたい」みたいなどこでもかなえられるような動機しかないことが多くて具体的な行き先がなかなか決まらながちで、そういうときに「~~の舞台」みたいなのがあるとそれが決め手になったりする。
4月のはじめごろから、noteで雑記を書いたりしていました。日記の1週間verみたいなやつ。6週間で終わりました。めんどうくさくて……。
まとめ
こうして振り返ってみても、特筆するようなできごとが大学合格と合同誌くらいしかないな……。創作や活動などに限らず、インプットなどの部分でもあんまりなにもありませんでした。特段ハマったコンテンツとかもなかったし。ただでさえ貧弱な感受性が一層死にかけている。来年はまたなにか新しいジャンルやコンテンツに出会いたいな。
来年の抱負でも考えるか。
ちゃんと気合を入れた風景ドットを4枚以上は描きたいですね。例年は2~3枚しか描けていない(怠惰とアイデアの貧弱さが原因)。それと、今作っている曲を1月中くらいには出したい。数字的なことでいうと、フォロワー7000人くらいはギリ目指せそうかな。ほかにも新しいことをどんどんやっていきたいです。絵や曲だけでなく、なにかしら物語を作るような創作がしたい。5年くらい前からずっと言ってるけど。
創作以外でいうと、バイトと1人暮らしを始めたいと思っています。頑張ります。あと1月中に1人旅をしたい。何気に1人旅を今までしたことがなかったので。これは抱負じゃなくてただのやりたいことだな。
そんな感じで、今年も1年ありがとうございました。よいお年を。