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憧れの教師人生のSTART!

ドキドキ・ワクワクの初任生活

新卒の私が受け持ったのは1年生。
まさかだった。先輩方や大学の先生からも「初任なら2〜5年が大半だから!」と聞いていたため、私もそのどこかの学年だろうと思っていた。
そしたら、まさかの1担。救いだったのは、大規模校であった事。同じ学年の先生が複数いてくださる事で質問もしやすかったし、何より心強かった。

いざ、受け持ったクラスがどうだったかというと、
我ながらよく耐えたと思った1年であった。

5月にあった家庭訪問では、ある保護者から「先生、1年生のお子さんがいらっしゃるんですよね?噂で聞きました😃」と言われた。
その時、私のことは着任当初のお知らせの手紙で"新任"という事で保護者にも伝わっている。そのため、大学出たばかりの人という認識のはず。
それなのにも関わらず、子持ちであるという噂が保護者の間で回っていたらしい。
悪い言い方をすると、「あの担任、23歳で7歳の子がいるんだって!高校生の時に産んだ子がいるらしいわよ!」という内容の噂であろう。
その話を聞き、「これが初任の洗練かしらー?」と思うとともに、噂が回っている事も驚いたが、それを面と向かって聞いてくる保護者にも驚いた。
内心「あなたが、その噂を流している張本人じゃないの?」と疑ってしまうほど、保護者たちを信用できなくなるきっかけであった。


生徒指導

これがやはり一番大変だった。もちろん1年目でけんかの仲裁や話の聞き取りすら時間もかかるし、ましてや1年生という事で話の辻褄が合わない事も日常茶飯事。トラブル、ハプニング、「せんせぇーい!!」と言われ続ける日々。
だけど、きっと一番持ちやすいクラスに配慮してくださっていたのであろうとも感じた。しかし、毎日のように何か起こる教室では、私はフルパワーで動き回り、子供達が下校したら採点や会議や行事の打ち合わせなど、聞いていた以上に教師の忙しさに翻弄された。予想の何倍以上もの業務量であった。

帰宅は21時

自分の段取りが悪く、全てが手探り状態のためすべての業務に時間がかかり、退勤時間は21時を回る事も多かった。初任で赴任した学校は、夜遅くまで残る人が多い職場で、自分自身もこれが当たり前なのかと当時は感じていた。
帰宅したら、家族の手料理を食べて、お風呂に入る気力もなく、リビングで寝落ちする事も何度もあった。朝風呂に入り、朝ごはんをかき込んで、猛ダッシュで駅へ向かう。そんな毎日の繰り返し。
それでも頑張れていたのは、念願の教師になれたからだったのだと思う。大変な状況でも、どこか楽しさや嬉しさがあった。
なんとか乗り切れた1年であった。


しかし、2年目。今でも思い出す苦い経験をすることになる。