第2回【CFOキャリア調査】 2023年度上場企業CFO(24名)について①経歴②保有資格③年齢を切り口にまとめてみました
以前、JAFCOが調査したCFOのキャリアについて、2023年度上場企業を対象に再び調査を行いました。CFOの採用を考えるスタートアップ採用担当者やスタートアップのCFOへ転職を考えている方、そしてスタートアップCFOを目指す就活生必見の調査になります。
▼前回の調査はこちら
CFOについて
CFOは、Chief Financial Officer(最高財務責任者)を指し、事業拡大を目指すスタートアップに欠かせない存在です。その役割としては、①増資・融資などの資金調達②予算配分や資金管理といった財務戦略③上場準備の実務など、多岐に渡ります。
調査概要
CFO24名の経歴
CFOの現職以前に所属していた業界分布
CFOに多いバックグラウンドとして、証券・投資銀行、監査法人出身者、コンサル出身者が多くを占める事が分かりました。
※ 同一人物による業界の重複を含む。但し、業界での経験が重複して集計されることはないものとする。
CFOのキャリアとして多い企業
CFOの転職回数
キャリアが公開されている24名が現在のCFOポジションに至るまで、平均して2.6回の転職を経験していることがわかりました。特に、3回目の企業でCFOに就任するというケースが多いことがわかりました。
CFOの保有資格
経歴の調査から公認会計士から事業会社のCFOへ転身することが、大きなキャリアパスの一つになっていることがわかりました。そこで、公認会計士資格を取得してCFOに就任した方々をまとめてみました。
公認会計士10名
CFOの年齢
CFO就任時の平均年齢
CFO就任時の年齢は、平均しておよそ39歳(情報が取得可能な19名から算出)
前回の調査の平均43歳よりも少し若くなっています
CFO就任時の年齢の分布
CFOに就任時の年齢の分布は29から33歳の間に最も集中しており、一度減ってまた45から49歳の間に集中していることがわかりました。
CFO就任時の平均年齢を属性ごとに比較
・所属していた業界分布
所属していた業界ごとに就任時の年齢を比較してみると、証券・投資銀行出身者の平均年齢が他よりも37.2歳と若いことが伺えます。
※複数の業界にまたがって所属している場合は、両方のグループに計上しています。
・公認会計士資格
公認会計士資格の保持者9名と非保持者10名の平均年齢を比較してみたところ、非保持者のグループの方が平均37.2歳と若干若くして就任していることがわかりました。
若手CFOを紹介
この中でも特に若くしてCFOに就任し、上場を経験されたのはGlobeeの指田 恭平氏でした。当時29という若さでCFOという大役を担っています。
まとめ
今回のnoteでは、好評だったnote調査企画の第二弾として2023年の東証グロース上場企業を対象にCFOのキャリアについてまとめてみました。
まず、現在スタートアップを支えるCFOの多くが監査法人や証券・投資銀行、コンサル業界における企業でキャリアを積んできたことについて明らかにしました。
CFOの年齢に関しては、平均年齢が約39歳ということ、証券・投資銀行出身者や公認会計士資格非保持者が就任年齢が若い傾向にあることがわかりました。
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