【技術系スタートアップ】2018年10月の資金調達情報
2018年10月に国内VCから資金調達を行なった技術系スタートアップを紹介します。
個人的に気になった3社をピックアップし、末尾に10月の資金調達リストを掲載します。
1. LPixel
設立年:2014年3月
調達先:オリンパス、CYBERDYNE、テクマトリックス、富士フイルム、SBIインベストメント、JAFCO
調達額:約30億円
LPixelは、ライフサイエンス研究領域の画像解析ソフトウェア・システムの研究開発に強みを持つ東京大学発のベンチャー企業。
人工知能を活用した医療画像診断支援技術「EIRL(エイル)」の開発、ライフサイエンス研究者向け画像解析プラットフォーム「IMACEL」などの提供を行なっている。
近年、医療現場・ライフサイエンス研究で取扱う画像のデータ量は急増しており、当社は東京大学や国立がん研究センターをはじめ複数の機関と連携しながら、独自のアルゴリズム・機械学習の技術開発を進めている。
2. メルティンMMI
設立年:2013年7月
調達先:大日本住友製薬、SBIインベストメント、第一生命保険
調達額:約20.2億円
メルティンは電気通信大学インキュベーション施設から生まれたスタートアップ。主に、医療・福祉機器、アバターロボット、身体拡張デバイスの研究開発・事業化に注力してきた。
以下の動画は当社が開発するサイボーグMELTANT-α。
当社のコア技術は、生体信号を読み取り人間の身体動作や意図を忠実に解析する「生体信号処理技術」と、それらを実空間で忠実に再現するための「ロボット機構制御技術」。これら技術により、人間の手に限りなく近い柔軟性、スピード、パワー、耐久性、緻密さを実現している。義体や遠隔操作への応用が期待される。
3. ソナス
設立年:2015年11月
調達先:ANRI、グローバル・ブレイン
調達額:約3.5億円
ソナスは、無線での高品質センシングの実現を目指す東京大学発のスタートアップ。IoT向け無線通信プラットフォーム「UNISONet」を提供している。
当社のコア技術は、同時送信フラッディングと細粒度スケジューリング※。これまでのIoT無線通信で課題となっていた省電力、マルチホップ、時刻同期、ロスレスデータ収集、高速収集、低遅延な双方向通信といった機能性能を実現できる。
※ 詳細な技術面に関しては以下の記事がオススメです。
既存の通信技術や電源が確保しにくい環境において、複数の通信ノード間で同一タイミングでの値が取得が可能になることから、現時点でのユースケースとして、橋梁での地震モニタリングや製造設備の予防保全等のための振動計測、農場での植物生育モニタリング等への活用が考えられる。
10月の資金調達リストまとめ
以上の会社の他の資金調達情報をまとめます。(調達日時順)
会社名:ワンダーフューチャーコーポレーション
調達額:非公開
調達先:リアルテックファンド
会社名:ファンペップ
調達額:4.6億円
調達先:多数
会社名:オスカーテクノロジー
調達額:3.8億円
調達先:INCJ、未来創生ファンド、三生キャピタル
会社名:ナノティス
調達額:4500万円
調達先:浜松ホトニクス、静岡キャピタル
会社名:MDR
調達額:2億円
調達先:SBIインベストメント
会社名:ナノミストテクノロジーズ
調達額:1.49億円
調達先:大阪大学ベンチャーキャピタル
会社名:ZenmuTech
調達額:3億円
調達先:イノベーション・エンジン、四国電力
会社名:ゴールドアイピー
調達額:1.4億円
調達先:大阪大学ベンチャーキャピタル
会社名:KOTAIバイオテクノロジーズ
調達額:2億円
調達先:大阪大学ベンチャーキャピタル
今後も定期的に国内VCの技術系投資先情報を更新していきます!
ご質問等ございましたら、お気軽にご連絡ください。
執筆者:川勝 壮馬(19卒内定者)
Facebook: soma.kawakatsu
Twitter: @david_smakwkt