今週注目の中国スタートアップ
執筆者 山田 悠輔
facebook: Yusuke Yamada
twitter: yusukeshantian
4月最終週の資金調達、M&Aニュースから注目の中国スタートアップを紹介。
立刻出行(リークーチューシン)/カーシェアリングサービス
出典:https://www.likechuxing.com/about.html
創業:2017/05ステージ:シリーズA
調達額:20M USD ≒約20億円
出資者:Legend Capital(lenovo系),K2VC等
カーシェアリングサービス.
アプリで近隣にある同社の車を分単位でレンタルが可能。
現在、広州を含む6都市で展開中。
エリア内ユーザーの80%は半径500メートル以内に当社の車が見つけられる状況とのこと。
各車は1日平均140キロ分,
運転されており、これは普通の自家用車平均の40キロ前後を大きく上回る。
一日の稼働時間は平均14時間で稼働回数は5回。
6月中に展開都市を10、車数を15,000台まで拡大予定。
SLabs/ブロックチェーン
創業:2017/05
ステージ:PreシリーズA
調達額:30M RMB≒約4.8億円
出資者:九鼎投資、高达投資等
サプライチェーンや資産担保証券(ABS)へのブロックチェーン応用。
Microsoft、德邦証券などの複数大企業との共同研究などを実施。
今年1月に資金調達をしたばかりだが、今回pre-Aで数千万元を再度調達。
満帮集団(マンバンジートゥアン)/物流
出典: http://www.cyzone.cn/a/20180424/329761.html
創業:2017/11
ステージ:シリーズF
調達額:1,900M USD≒約1,900億円
出資者:softbank visionfund、google ventures、tencent、sequoia china等
ビッグデータと人工知能を使った物流サービス。
江苏运满满と贵阳货车帮が昨年合併し誕生。
中国最大の貨物マッチングプラットフォーム且つ、
貨物車アフターマーケットの最大級プレイヤー。(ガソリン、ETC、保険等)
現在のユーザー状況としては、
中国の幹線貨物車約700万台のうち520万台が当社会員。
中国の物流企業150万社のうち125万台が当社会員。
中国の一日の貨物約182億トンのうち135億トンが当社のプラットフォーム上でのトランザクション。
今回ソフトバンクのビジョンファンドがリードインベスターで19億USDの調達。
フォローはグーグル、テンセント、セコイヤ等錚々たる顔ぶれ。
喜茶(シーチャー)/飲食
出典:http://36kr.com/p/5130928.html
創業:2013/5
ステージ:シリーズB
調達額:400M RMB≒約64億円
出資者:龙珠资本
お茶のチェーン店。
チーズを乗せた紅茶で一大ブームへ。
2013年設立で現在90店舗を展開。
前回ラウンドは2016年のIDG資本から100M元の調達。
今回は大手フードデリバリーサービス美团傘下の龙珠资本から400M元の調達。
現在広州と深圳の店舗当たりフードデリバリーサービス利用件数は3,000-5,000件/月程で事業としての親和性から今回上記VCから調達した模様。
人人车(ルンルンチュー)/中古車マーケットプレイス
創業:2014/7
ステージ:シリーズE
調達額:300M USD≒約300億円
出資者:高盛集団、tencent、didi等
中古車のC2Cマーケットプレイス。
これまでの合計調達額は4.9B元。
今回は高盛集団がリードインベスターで300M USDの調達。
100以上の都市でカバリング。
以前よりDidiが投資しており、中古車取引のほかに新車取引やアフターサービスなどの領域にも事業展開していく予定。
小V咖(シャオヴイカー)/ブロックチェーン×SNS
出典:https://36kr.com/p/5131364.html
創業:2015/2
ステージ:エンジェル
調達額:数M USD≒約数億円
出資者:沸点資本
ブロックチェーンを使った実名SNS。
今回の調達額数百万USD。
リードインベスターは沸点資本。
今回の調達資金は主にブロックチェーンのデータ管理システムの強化に使う予定。
小V咖は現在IOSとandroid及びwechatのミニアプリでサービスがリリースされている。消費財や映画、イベントなどの情報をシェアし、そこからクリックや購入が決まると送客のキックバックがもらえる仕組み。
執筆者 山田 悠輔
facebook: Yusuke Yamada
twitter: yusukeshantian