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今週注目の中国スタートアップ
執筆者 山田 悠輔
facebook: Yusuke Yamada
twitter: yusukeshantian
5月第3~4週の資金調達、M&Aニュースから注目の中国スタートアップを紹介。
三角兽(サンジャオショウ)/人工知能・自然言語処理
出典:http://trio.ai/
調達額:110M 元 ≒約18億円
出資者:富士康(ホンハイ)、汉富资本、中民投和光聚科创投,信中利资本
ステージ:シリーズB
創業:2016/02
人工知能のソフトウェア開発をしている会社。
IOT機器やOPPOやVIVO等の最新スマホにサービスを提供しており、
現在2,000万を超えるハードウェアに同社のソフトがのっている。
今回の資金調達は主に自然言語処理とチャットボット技術の研究開発費に使われるみたいです。
既にchina mobile、广发证券、SHARP、NOKIA、シャオミー等名だたる企業と提携しており今後の展開に期待。
贝拉比 (ベイラビー)/スマートミルクメーカー
調達額:数千万 元 ≒約数億円
出資者:红秀资本领投,朗科投资
ステージ:プレシリーズA
創業:2015/02
乳幼児向けのミルクメーカーを開発する会社。
その他にも哺乳瓶等乳幼児向けのハードを複数開発してるみたいです。
中国のベビー用品は20年間平均10%のスピードで成長しており。
2020年に市場規模は約64兆円になる予定。
当社のスマートミルクメーカーは粉ミルクをいつでも最適な状態(滅菌、温度)で提供かつ粉末の識別(偽粉ミルク判別)等が可能だそうです。
昨年は約4万台売れており、現在の販売台数は毎月3~5,000台程。
ちなみに7658種類の粉ミルクを現在認識出来るみたいで、随時データをアップロードしてるみたいです。(さすがスマート家電w)
车叫兽(チュージャオショウ)/車情報メディア
調達額:数千万 元 ≒約数億円
出資者:北京维京传媒
ステージ:シリーズA+
創業:2015/06
車情報に関するメディア。
同メディアのUGCコンテンツの中で注目度の高い記事を分析し、それをPGC(中国でよく使うProfessional generated content)でさらに掘り下げていくことでユーザーを獲得していったみたい。
現在ウィーチャットのミニアプリ内でフォロワーが130万を超え成長中。
今後は購入までの導線、カーローンなどを抑えにいくでしょう。
海上鲜(ハイシャンシエン)/水産物のB2Bマーケットプレイス
出典:http://www.haishangxian.cn/
調達額:200M 元 ≒約32億円
出資者:卓尔集团领投,硅谷火炬基金、顺为资本,元璟资本、波导股份、中农网、乐业控股
ステージ:シリーズC
創業:2015/02
漁師から直接商品の買い付けが出来るB2Bマーケットプレイス。
中国では漁船が約104万台流通しており、そこでとれる海産物取引の市場規模は年間約6.4~8兆円と言われている。
当社サービスは現在5,000台以上の漁船で使われており、これまで320億円の取引が行われている。
また当社は漁船に専用のwifi機器を提供することで、海上で電波がない所でもとれてすぐに出品及び売買が出来る環境を作っているそうです。
今後はサプライチェーン管理、レンディング領域にも切り込んでいくようです。
Newstage/ライブストリーミング
調達額:数千万元 ≒約数億円
出資者:SIG、清流、险峰长青、梅花资本、Mizuho Capital、 GREE、ぴえろ、大一商会
ステージ:シリーズC
創業:2016/05
日本国内のライブストリーミングアプリで有名なステージャーライブを運営するNewstageが資金調達。
元々は北京の会社ですが、中国国内は争いが激しすぎるため日本での展開に注力しているようです。
中国からは前回ファイナンスに引き続きSIG、清流、险峰长青等が出資。
それに加え今回ファイナンスでは日本の企業及びVCも出資をしています。
日本側の投資サイドはみずほキャピタル、GREE、ぴえろ(アニメ制作会社)、大一商会(パチンコ)。
執筆者 山田 悠輔
facebook: Yusuke Yamada
twitter: yusukeshantian