「JAF厳選 注目Jリーガー4選」
「JAF厳選 注目Jリーガー4選」
「2024 J1リーグ」も残すところあと5節(クラブによっては6~7節)。「ルヴァンカップ」は今週末に準決勝セカンドレグを「天皇杯」は今月末に準決勝を控えており、J2・J3を含め、いよいよ今シーズンも佳境に入って参りました。
そんな中、現在、J1リーグは中断期間中ということで、分析レポートの作成に充てていた時間を使って「JAF Football Analysis Room」厳選の注目Jリーガーを紹介させて頂きたいと思います。
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① 岡村大八/北海道コンサドーレ札幌
CB/27歳/183cm/85kg
身長183㎝とCBとしては決して高身長とはいえないものの、体重85kgの見るからに厚みのある肉体を活かし、今シーズンJ1トップの空中戦勝利数を誇るゼルビアのオセフン選手にも競り負けない、高さと強さを兼ね備えた対人に強いCB。ちなみに岡村選手はリーグ全体で6位、CBの中ではリーグ1位の空中戦勝利数を誇っています。
決して技巧派ということはありませんが、ミシャ監督が指揮を執るコンサドーレの選手だけあり、DFの選手としては足元の技術も安定しており、また、3バック・4バックの両方に対応可能。
コンサドーレのファン・サポーターからすれば手放せない選手であることは理解していますが、27歳という年齢も踏まえ、海外クラブ・日本代表でも見てみたい選手のひとり。
② 中村桐耶/北海道コンサドーレ札幌
CB・WB・DH/24歳/186cm/78kg
CB・WBだけでなくボランチにも対応できる器用な左利きのDF。
足元の技術とスピードに優れており、CBに入った際は最終ラインから淀みなくボールを持ち運べる選手。持ち運ぶだけでなく、足元の技術とスピードを活かしたサイド突破も魅力のひとつ。コンサドーレの育成組織出身であり、高校2年生の途中までFWでプレーしていた経験からなのか、前線でボールを持った際も慌てることなく、冷静な判断が出来ている印象。
攻撃面に注目されがちな選手ではありますが、クロス対応などを見る限り、守備の原則をしっかりと守れており、少なくとも僕が見た試合では、決して身長や身体能力だけに頼ることなく、丁寧で安定した守備をしていました。
現時点ではコンサドーレの中で絶対的なレギュラーではなく、また、身体の線も細いため、即代表入りは難しいかもしれません。しかし、CB・WBの両方を担える点は現在の代表のフォーメーションに適合しているといえ、今後の成長・活躍に期待したい選手のひとり。
③ 仲間隼斗/鹿島アントラーズ
MF・WG/32歳/170cm/64kg
攻守に亘ってハードワークを厭わない、献身性の高い選手。その熱いプレースタイルや練習に真摯に臨む姿勢から、チーム内では「魂」と呼ばれているそうです。
僕が仲間選手のプレーを初めて見たのは2020年(当時は柏レイソル所属)、仲間選手にとってJ1初挑戦となるシーズンでした。当時からハードワーク・献身性の高さは際立っていましたが、その点に加えて確かな足元の技術も持ち合わせており、江坂選手と前線で良い関係を築いていたと記憶しています。
自らのゴールよりもチームの勝利を優先するプレースタイルではありますが、J2通算46得点(キャリアハイ15得点)と得点感覚は持っている様であり、J1の舞台でもその片鱗は見せてくれていることから、(現在のプレースタイルのままでも)シーズン5得点は期待できる選手だと思っています。
④ 瀬川祐輔/川崎フロンターレ
CF・OH・SH・SB/30歳/170cm/67kg
動き出しの上手さはJトップクラス。こぼれ球への反応も良く、パンチのあるシュートも持っており、CFとしてシーズン通してプレー出来れば二桁を狙える能力のある選手(J1でのキャリアハイは9得点/J2では13得点)。それでいて守備でもハードワークを厭わず、前線からの守備でチームに活力を与えられる存在。
今シーズン序盤はSBでの起用が続き、適応に苦しんでいましたが、2トップを採用し始めたチームでCFに戻った現在は徐々に調子を取り戻している様子。
町野選手・大橋選手とベルマーレ時代のチームメイトの海外クラブでの活躍や日本代表への選出は、少なからず刺激になっているはずであり、その点も含めて、残りのリーグ戦・ルヴァンカップ・ACLでの活躍を期待。
ちなみにここまで紹介して来た4選手は皆、現在に至るまでJ2・J3やJFLを経由しており、決してエリートではないのですが、中でも瀬川選手は特に興味深いサッカー人生を歩んで来ています。
フロンターレのジュニアユースのセレクションに一次で落選。全国大会とは縁遠い中高のサッカー部を経て、指定校推薦で明治大学に入学するも4年生まで公式戦の出場機会はゼロ。そこから数年後にフロンターレのトップチームで活躍している姿は、多くの子ども達に夢や希望を与えているのではないでしょうか。
あとは文章に出来る程、情報を持ち合わせていないので、名前を挙げさせて頂く程度に留めておきますが、28節の分析レポートでも少し触れた、ベルマーレの鈴木淳之介選手や、同じくベルマーレ所属で左利きのCBの松村選手も気になっている選手のひとりであり、継続して注目していきたいと思っています。
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次回は「FIFAワールドカップ26 アジア最終予選 日本vsオーストラリア」の分析レポートを作成予定です。
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