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【メンバー年齢早見表】「湘南ベルマーレ 2025」メンバー確認&フォーメーション予想

「湘南ベルマーレ 2025」

メンバー確認&フォーメーション予想


Ⅰ.「移籍情報」

表Ⅰ.湘南ベルマーレ 2025 移籍情報(1月18日現在)

 【新加入選手】
 
知名度・実績の面では藤井選手が頭ひとつ抜けた存在。
 サンフレッチェ・アントラーズと強豪クラブを渡り歩いた後、2025シーズン、ベルマーレに完全移籍。
 抜群のスピードが武器のサイドアタッカーであり、縦へのドリブルを期待できる選手。
 ベルマーレではサンフレッチェ時代と同じく、右WBが主戦場となる見込み。
 本人も認めている様に足元の技術には不安があり、パスワークにどこまで順応できるかという課題はあるものの、そのパスワークが手詰まりになった際の突破口として、大いに期待できる能力の持ち主。

 その他、JFLから這い上がり、昨シーズンはJ3の優秀選手にも選出されたGKの永井選手や、粒揃いの高卒・大卒ルーキーの活躍・成長も楽しみなところ。
 
 そんな中、現状、喫緊の課題として挙げられるのが、田中聡選手の後任探し
 そして、その解決策として獲得したであろうヒカルド選手
 彼の出来が今シーズンのベルマーレの行方に与える影響は小さくないと思われるだけに、まずはオフシーズンの中でのチームへの順応を期待したいところ。

 【退団選手(期限付き移籍含む)】
 
単純に戦力的な観点から言えば、田中聡選手の移籍は大きなマイナスであることは否定し難く、また、若手選手の成長への寄与という面も含めれば、阿部選手の退団も手痛いところ。
 最も前者に関しては、彼の能力や昨シーズンの活躍を考えれば、国内上位クラブ・海外クラブへの移籍を決断しても何ら不思議ではなく、後者に関しても、年齢や(若手選手と比較すれば)決して安くはないであろう年俸を思うと、契約満了の決断も理解できなくはなく、共に予想外ではなかった移籍・退団。

 その他の選手もある程度、予測のできた移籍・退団が多かった中、富居選手の現役引退は驚きの展開。
 ベルマーレでは、谷選手(ゼルビア/日本代表)・ボムグン選手(全北現代/元韓国代表)といった実力者の後塵を拝することが多かったものの、試合に出れば高パフォーマンスを披露していた印象が強く、セカンドGKに彼がいれば心強い一方で、セカンドGKにはもったいない実力の持ち主だと思っていました。
 この場を借りて一言。12年間のプロ生活、お疲れ様でした。

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Ⅱ.「メンバー確認」

表Ⅱ.湘南ベルマーレ 2025 メンバー年齢早見表(1月18日現在)
※ ポジションは「3-1-4-2」「4-4-2」を想定
※ スペースの都合上「サイドボランチ→IH」「ボランチ→DH」と表記の箇所あり

【GK】メンバー確認

表Ⅲ.【GK】年齢早見表(1月18日現在)

 年齢バランスは悪くない一方で、単純に「3名」という人数が気になるところ。
 誰かが怪我をすれば、残り2名は必然的にスタメン・ベンチ入りとなるため、試合に帯同しなければならなくなります。そうなると、疲労が溜まっている選手に、カップ戦で休暇を与えるという様なマネジメントが出来なくなり、更なる怪我人を招く可能性も。

 また、練習においても4名であれば2人1組でペアを組むことが出来、スムーズに事を進めることが出来ますが、奇数は何かと不都合が生じる恐れがあり、人件費の面以外で考えると「3名」で回すメリットは限りなくゼロに近いのではないでしょうか。

 ちなみにスタメン候補筆頭は、昨シーズンの夏の移籍市場で加入後、ボムグン選手から定位置奪取に成功した上福元選手。
 彼の足元の技術の高さは、ベルマーレのスタイルと合致しており、山口監督の信頼は厚いと予想。
 しかし、山口監督は必要に応じてGKの変更を決断できる方であり、セカンドGKにも、シーズンのどこかでチャンスが回って来るとも考えられ、そこを機にスタメンが入れ替わる可能性も。

【DF】メンバー確認

表Ⅳ.【DF】年齢早見表(1月18日現在)

 「シーズン総括&補強ポイント」の記事でも指摘した通り、山口監督が採用している「3-1-4-2」システムは、守備時に「5-3-2」に可変するとはいえ、トランジションの際、どうしても「3CB+アンカー」で守らなければならない時間が出てきます。
 
その点を考えると失点を減らすためには、連係・組織といった話の前に、ベースとして個で守れるCBが必要であり、その理想にどこまで現メンバーが近づけるかがポイント。

 そういった意味で、シーズン中に36歳となる大岩・大野選手には、仮に年齢に因る衰えがあったとしても、経験値でそれを凌駕する姿を期待したいところ。
 また、僕は過去の記事で何度も言葉にして来ている様に、鈴木淳選手の中盤での起用を求めてはいますが、現実として、今シーズンは遂に「DF登録」になっていることを考えると、得意のビルドアップ以外に、本職のCBとして守備の部分での成長・貢献も望みたいところ。

 更には長期離脱から復帰した松村選手に関しては、山口監督はWB起用をメインに考えている節がありますが、個人的には左利きの左サイドCBとして、質の高い縦パスやロングフィードを差し込んで欲しいと思っており、彼がどの様に使われるのか、そしてどんな活躍を見せてくれるのかにも注目。

【MF】メンバー確認

表Ⅴ.【MF】年齢早見表(1月18日現在)

 アンカー(ボランチ)に関しては……
 
茨田・ヒカルド・奥野選手が「1枠」を争う形となるはずであり、頭数的には十分。
 運動量はあってマイナスになることはありませんが、アンカーが動き過ぎても、中央にスペースを空けてしまうことになるため、その点には注意が必要
 そう考えると現時点では横一線、誰がスタメンで出ても不思議ではありませんが、それは厳しい言い方をすれば、抜けた存在がいないということでもあり、チームの心臓とも言えるポジションであるだけに、キャンプでの台頭に期待

 WB(SB)に関しては……
 右サイド
は鈴木雄・藤井選手のスタメン争いに、高卒ルーキーの松本選手がどこまで食い込めるかという構図。
 鈴木雄選手スタートで、点が欲しい時間帯に藤井選手を投入する形が効果的かとは思いますが、藤井選手も頭から出たいはずであり、ここのスタメン争いには注目。
 左サイドは現時点では畑選手がスタメン候補筆頭であり、ドリブラーとして注目の高卒ルーキー石橋選手が変化をつけてくれると面白くなる予感。
 また、小野瀬・松村選手もこのポジションを担うことが出来、年齢・プレースタイル的にもバランスが良い印象。

 サイドボランチ(SH)に関しては…
 小野瀬・池田・田村・平岡選手と、攻撃の部分での質は担保されていると言って過言ではないメンバー。更には茨田・石橋選手も、このポジションでプレー可能であることを考えると頭数的にも十分。
 問題は「インサイドハーフ」ではなく「サイドボランチ」とベルマーレでは呼ばれる所以である、守備の部分。
 失点を減らすためには、2022シーズンの瀬川選手(CF/フロンターレ)・タリク選手(サイドボランチ/引退)の様に、頭を使いながら運動量も豊富に連動していくプレスが必要であり、現メンバーがどこまで質を高められるかがポイント。
 また、自陣では3ボランチの一角として、高い守備意識を求めたいところ。

【CF】メンバー確認

表Ⅵ. 【CF】年齢早見表(1月18日現在)

  ここ数年、町野選手・大橋選手と、前年に二桁得点を記録した選手が立て続けに移籍していたことを考えると、ルキアン・福田・鈴木章選手の二桁得点トリオの残留が最大の補強となったCF。
 更には根本選手もブレイクの可能性を秘めており、そこに海外クラブでの実績があるフェリッピ選手、即戦力として活躍が期待される大卒ルーキーの渡邊選手、そしてベルマーレの宝とも言える石井選手がいることを考えると、十分過ぎる陣容。

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Ⅲ.「フォーメーション予想」

 山口監督は就任以降、基本的には「3-1-4-2」を採用して来た中、昨シーズンは「4-4-2」も一時的に導入していたため、両方のフォーメーションに選手を当て嵌めてみたいと思います。

図Ⅰ.湘南ベルマーレ フォーメーション予想2025(3-1-4-2編)
※ 青文字は新加入選手
図Ⅱ.湘南ベルマーレ フォーメーション予想2025(4-4-2編)
※ 青文字は新加入選手

 人数的なところで言うと「4-4-2」の場合、SB・ボランチの枚数が十分とは言えず、メンバーから逆算すると、2025シーズンもメインは「3-1-4-2」になると予想します。
 但し、試合の途中で流れや相手を見て「4-4-2」に変更する可能性は十分にあると思います。

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Ⅳ.「ベルマーレ×特別大会=若手の急成長」

  ご存知の方も多いかと思いますが、Jリーグは2025シーズンを以て「春秋制」を廃止し、2026年秋から「秋春制」で新たなシーズン(2026/27)を迎えることとなります。

 そしてこのシーズン移行に伴い、空白期間となってしまう2026年前半、カテゴリー毎に「特別大会」を実施することも決定しています。
 「特別大会」の詳細に関しては、リンク先(Jリーグ公式HP)を参照して頂くとして、ここで注目して欲しいのは「降格なし」というレギユレーションです。

 「降格なし=様々なチャレンジが出来る」ということであり、その「様々」の中のひとつとして「若手選手の積極起用」が挙げられます。

 ここ数年のベルマーレは、田中聡選手・畑選手・平岡選手・鈴木章選手・鈴木淳選手・石井選手……と高卒の選手が早い段階から出場機会を掴み、3年目には重要な戦力となっており、J1の中では、若手選手の活躍が際立っているクラブと言えるかと思います。
 
 この様な育成の成功が、高校生年代の指導者・選手に高く評価されているのか、2025シーズンは、特に粒揃いの高卒ルーキーが加入して来たという印象を持っています。
 そんな彼らに「若手の積極起用」が可能な特別大会を有効利用し、早くから多くの実戦経験を積ませることが出来れば、もしかすると、冒頭に名前を挙げた選手たちを越える成長曲線を描く可能性も十分に考えられるのではないでしょうか。

 そして、彼らを含め多くの若手選手が特別大会を経て成長することで、2026/27シーズン、これまでにない旋風を、いや、レスターの様なミラクルを起こすことも期待できるのではないでしょうか。

 但し、冷静な方はお気づきかと思いますが、そのためには「2025シーズンのJ1残留」が必須となります。
 ということで、まずは2025シーズンの活躍を期待しております。


 「湘南ベルマーレ2025 メンバー確認&フォーメーション予想」は以上となります。
 有難うございました。

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