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JAET よみもの 曲輪大地②

新型コロナウイルスのオミクロン株が猛威を振り続ける中、皆様いかがお過ごしでしょうか。
たくさんのコンサートが中止、延期となっている中、私もその影響を受けております。早く平和な日常が来ることを毎日願っています。そんな執筆作業中の2月現在。
さてさて、前回のコラムの続きを書いていきましょう。

前回コラム1からの続き〜

Michel Graillierの音楽に興味を持ち、Michel Graillier、その一緒に演奏している人たちのCDをたくさん買いました。
その中でも私が深く影響を受けたアーティストは、Riccardo Del Fra、Philip Catherine、そしてMichel Graillierでした。(もちろんそのほかにも大好きなアーティストはいますが、多すぎて書き切れません 笑) この頃からいつかはフランスに行ってみたい!! と強く思うようになりました。
そして国立音楽大学2年生の頃、私が音楽の面でとても悩んでいる時サックスの池田篤さんに色々相談に乗ってもらい、Tom Harrellというトランペッターのことを教えてもらいました。家に帰って音楽を聴いてみると、私が今まで聴いたことのない美しい音色、心の奥底に優しく触れてくれるような音楽、これだ!! と思ったのを今でも覚えています。特にPhilip Catherineと一緒にやっている演奏が大好きでした。

そして数年後、、、
初めて海外旅行に1週間行くことにしました。もちろん行き先はフランス!!!!
どうしても行ってみたかった国へやっと行けると思ってかなり浮かれておりました。
でもここで大きな心配事が。ワタクシ、外国語が、大の、苦手なんです。。。。
中学、高校、大学と英語の成績は散々なものでした。そしてフランス語なんて勉強したこともない。フランス語で知っている単語は「ぼんじゅーる」、「めるしー」ぐらいでした。そこからフランス語を少しずつ勉強し始めました。参考書と参考CDを聴きながら一緒に勉強していたのですが、ここで少し「はて?」と思うことがありました。もちろん聞きなれない言葉ではあるし、わからない事だらけなのですが、不思議とすっと自分の中に入ってくる感覚がありました。そう、今まで好きで聞いてきたフランス語圏のミュージシャンから出てくる音と少し似ているなと思ったのです。これは何か関係あるのか?? とますます興味を持ちました。

そしてフランス旅行へ〜
初めての飛行機、初めての外国、初めてのフランス!! もう楽しいと怖いの両方が入り混じった感覚でした。美味しいものを食べたり、有名な観光地に行ったり、もちろんジャズクラブも!!
私はトランペット奏者なので、特にトランペットを演奏する方々の音を聴いてしまうのですが、やはりフランス語の発音とトランペットの音が近いような気がしました。やはりその人の持っている言語、言葉が音に出てくるのだなぁと勉強になりました。
旅行も終わり日本へ帰国し、しばらくトランペットを練習しているとふと自分が変化していることに気がつきました。それは音色です。今までかなり力で吹いていたのが、いい感じに力が抜けフランスで聴いた自分が好きな音に近づこうとしているのがわかりました。これは他のことにも言えると思いますが、自分の好きなものを感じ、憧れ、そうなりたいと思うとそれに近づいていくんですね。不思議なものです。

そんなこんなで大学生を過ごしていると、あっという間に4年間が過ぎていきました。ですが、ワタクシ、4年で卒業できませんでした。。。。 昔から睡眠障害を抱えており、その影響で単位が取れなかった授業があったのです。両親には大迷惑をかけましたが、もう一年大学に通うことにしました。
そして次の年、私は国立音大のNewtide Jazz Orchestraのオーディションを受け、リードトランペットとして入ることになりました。

コラム3へ続く〜

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