JAEAの先輩職員をご紹介!(技術職)
村田 龍太郎
JAEAイノベーションハブ 科学技術情報課
2020年度入社。最初に配属された研究成果利活用課では、JAEAの研究者・技術者が発表した論文等の研究開発成果情報をインターネット上で発信する機関リポジトリ「JOPSS」の運用等を担当。
2023年度に科学技術情報課へ異動し、JAEA図書館の図書・学術雑誌の購入等の業務に従事。
JAEAに就職した経緯
私は図書館司書を志望し、大学で図書館情報学を学んでいました。特に研究室に入ってからは図書や学術雑誌といった学術情報の流通などの領域に関心を持ち、学術情報基盤の整備と、研究者への働きかけを行って研究者の支援を行いたいと考えていました。そのような状況の中で、JAEAが原子力専門図書館を運営しており、学術情報の収集や分析等により研究者支援を行う技術職を募集していることを知りました。説明会への参加や、個別に機会を得た図書館の見学を通して、原子力文献情報データベースの運用やJAEAで得られた成果をまとめた技術レポートの編集など、様々な方面から取り組みを行っていることを知り、JAEAで幅広く研究者・技術者の支援を行いたいと思い、志望しました。
JAEA図書館 所蔵資料検索(OPAC)
https://library-documents.jaea.go.jp/opac/opac_search/
JAEAイノベーションハブと私が行っている業務
私が所属しているJAEAイノベーションハブでは、JAEAが保有する施設の供用や共同研究等による産学官連携、知的財産の活用、JAEA図書館の運用等により、イノベーション創出を図っています。その中で私は、JAEA図書館の運用、特に図書や学術雑誌等の購入・契約に関する業務を担当しています。JAEAは研究開発機関であるため、研究者・技術者が研究を進めるための基礎となる図書資料や学術雑誌といった学術情報資源の整備は不可欠です。特に外国雑誌は重要であり高額であるため、購読する雑誌については委員会を開催して審議を行い、各部署との予算の調整や出版社とも交渉を行っています。
他にも、図書館メールマガジンの発信や図書資料の選書、研究業績分析ツールによる研究パフォーマンスの分析なども行い、研究者・技術者とも連絡を取りながら業務に携わっています。
また、以前の配属先ではJAEAの研究者・技術者が学術雑誌や学会に投稿した論文や口頭発表等の研究開発成果情報を発信する機関リポジトリ「JOPSS」の運用を行っていました。他の業務とも共通して、研究開発に関する情報資源の収集・整理・提供を通して研究者・技術者の支援を行っています。
研究開発成果検索・閲覧システム(JOPSS)
https://jopss.jaea.go.jp/search/
JAEAに就職してよかったこと
実際にJAEAに就職してからは、産業分野への応用が可能なJAEAの技術を紹介する「JAEA技術サロン」の運用に携わったり、研究開発成果情報の管理について事例として紹介する記事を雑誌へ投稿したりと、様々な業務に携わることができました。また、兼職として他の専門図書館の方々とともに仕事を行う機会もあり、JAEA外の機関とのつながりもできました。専門性を高めながら業務の幅も広げて携わることができるのは、日々のモチベーションにもつながっています。
また、プライベートに関して、JAEAにはクラブ活動があり、私は原子力科学研究所のピアノクラブに所属しています。現在は新型コロナウイルス感染症の影響もあり多くは活動できていない状況ですが、JAEAの中で業務とは別の側面から接することができるつながりにもなっています。
学生時代の専攻と業務の今、将来
大学では図書館情報学を専攻していたため、学術情報や図書館の運用に関してなど、大学で学んだ内容を業務に活かしながら取り組むことができています。著作権の図書館に関する箇所が改正されるなど、業務を取り巻く状況も日々変わるため、例えば、著作権を含め知的財産に関する資格等の取得も図るなど、最新の動向の把握にも努めています。
また、JAEAイノベーションハブは、イノベーション創出に向けた取組を強化するため令和3年10月1日付けで発足し、令和5年10月から3年目となる部署です。科学技術情報課では研究パフォーマンスの向上に向けて、論文の投稿先を選ぶ際の参考情報の提供などを行っています。今後もJAEAイノベーションハブとしてどのように研究者・技術者の支援、イノベーション創出への貢献ができるか、様々な取り組みを行い、職員としての幅も広げていきたいです。
どのような就職活動を行っていたか
就職活動では図書館に関係する仕事を志望し、公務員、図書館、図書館系の企業への応募を行っていました。JAEAに対しては説明会や図書館の見学を通して職場や扱う業務の様子を知ることができたことが志望する大きなきっかけとなりました。学生のみなさんには、オンライン・オフライン問わず、志望先の社員・職員の方に会って業務や職場の様子を感じ取りながら就職活動を進めることをおすすめします!