JAEAの先輩職員をご紹介!(技術職)
森本 健斗
原子力科学研究所研究炉加速器技術部JRR-3管理課
2021年入社。配属先は、茨城県東海村にある試験研究用の原子炉施設で、中性子ビーム実験等を目的としたJRR-3という研究炉の運転、保守管理を担当。
原子炉施設の運転管理を行うとともに冷却系統施設や計測制御系統施設に関する保守管理業務に従事。
入社の経緯
原子力機構を知ったきっかけは研究室との繋がり(大学院生の夏季実習)になります。興味を持ったきっかけは、原子力の研究開発に係る事業の多様性です。また、それらが国内で唯一の独自性のある業務であることや、公共性の高い仕事であり公務員的な立ち位置の職種等にも魅力を感じ入社したいと感じました。
様々な事業内容の中で、研究炉の稼働から様々な研究に寄与できるといったところに1番興味を持ちました。理由は、身近な場所で役に立っていたこと(実績では、医療用RI・半導体製造、タイヤの材質改良等)です。その中で自分ができることを考えた時に、研究炉の稼働に関して一翼を担う事が出来ればと感じJRR-3管理課を希望しました。
また最後の「就職活動で大切にしていたこと」に関連して交代勤務が自分の生活に合うと考えたことも理由の1つです。
業務の紹介等
JRR-3では、原子炉で発生した中性子を利用し、医療用RIの製造、各種実験等を行うために原子炉の運転を行っていますが、原子炉(研究炉)自体の構造が複雑で、操作が難しいことが多いです。簡単に言えば制御棒の上下で出力を調整するだけなのですが、原子炉を運転するために必要な関連設備、機器を操作すること、原子炉起動・停止に係る手順、運転中に監視すべきパラメータは数多く確認する必要があります。また発生する事象にも解明・対処等に様々な資料・知識等が必要です。ですがそういった一筋縄ではいかないところをクリアできるようになっていくことにやりがいを感じます。
配属されて3年目ですが、まだまだ勉強の日々です。当課では年齢の近い人が多く、分からないこと・曖昧なことや、日常の小さな事柄でも気軽に相談できるところも魅力です。(逆に少数精鋭の課室では、若い年代から様々な業務を担当させてもらえるため、仕事にやりがいを感じることができると聞きました。)
原科研・所属(JRR-3管理課)の雰囲気
拠点毎に特徴があるかもしれませんが、所属するJRR-3管理課(原子力科学研究所)は業務のON/OFFがはっきりしていることが特徴だと思います。原科研内では昼休みにはランニングする方々もよく見かけ、野球等の部活動の自主練や趣味のスポーツを各々する方々もいます。説明会や施設見学等で自分の希望の部署・課室の雰囲気について聞いてみるのがいいと思います!
学生時代に学んだことと現在の業務の関わり
大学は電気電子工学科(理系)卒業で技術職入社ですが、原子炉施設の運転、保守を行う上では、専攻外の知識が必要となる場面が多く、専攻してきた知識については、多くの電気設備、電子機器を取り扱う施設の管理に活かせる場面があると思っています。作業内容と学んでいた事が関連づくと話が入りやすいと思うので、勉強に時間が割ける学生時代に勉強頑張ってください!!
入社してからは、業務について上司の方々から丁寧にご指導いただけると思うので心配なしで大丈夫です!
就職活動で大切にしていたこと。
就職活動では、「どんな仕事をしたいか」と同じくらい大切にしたことがあります。それは「どんな大人になって、どんな生活をしていたいか」です。サーフィンが趣味なこともあり「朝起きて海に入ってから出社するような生活がしたい」と思っており、原子力機構が海に近いところも就職の決め手の1つになりました。(もちろん上で書いたような会社の魅力を感じたことを踏まえてです!!)価値観の違いはありますが仕事だけに生きるのは自分は嫌だったので、就職後の現在では理想の生活ができているところで満足感があります!
就職活動とはいいますが、仕事だけではなく、自分のしたいこと、実際にそこでの生活像を大切にしていただければと思います!