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「高収入世帯の児童手当廃止」は、「金持ちは子ども作るな」という政府からのメッセージになる。

 何故この国はさらなる少子化に突き進むのか。

 おひさしぶりのnoteを書こうとしたキッカケはこちら。

 このニュースにムカついてしまったからです。

 何故なんでしょうねー。こういう大間違い政策を通してしまうの。

 そりゃオレだってね。年収1000万なんて望むべくもない低収入世帯の下賤の身としてはね。「そんなに稼いでるんだったらお国に児童手当なんぞもらわなくてもいいじゃねーか。そのぶんオレら貧乏人に施しを!バクシーシ!」って気持ちもナイではナイですよ。

 しかしですよ。ぶっちゃけ国全体が少子化なんですよ。人口ピラミッドがエンディング寸前のお砂場の山崩しみたいになっちゃってるわけで、これをドゲンカセントイカンの。となれば、いまのニポンでは「お金持ちの道楽」であるところの子作り子育て。これをもうちょっと積極的にやっていただけるよう、お金持ちのみなさんにも2人3人より4人5人6人と、産めや増やせやとやっていただくのも一つの手、なわけで。

 そこへ持ってきて「高収入世帯は児童手当廃止!はいダメ!」

 これが金額うんぬん以上に、国民にどういうメッセージをもたらすかって、要するに、「お金持ちは、子どもを、作るな! 作っても国は支援しません!」「今いる子どものためにカネを配るから、もう子ども作るなよ!カネがかかるだろ!だから、もっと少子化しろ!!」って言ってるのと同じなんですよ。「そうじゃない」って言ってもムダ。だって今回の閣議決定はそういう意味なんだから。

 なんつーか、こういう間違い方をよくするんですよ、日本って国の政治は。消費税導入は「消費したら罰金」って意味だし、税率アップは「もっと消費を抑えろ まだまだ無駄遣いが多いぞ」って意味なんですよ。そうじゃない、財政の健全化がうんぬん、なんてのは、目的と手段をはき違えてます。「ハンドルを右に切る」のは、「右に行きたい」から「右に曲がるため」であって、「さっき左に曲がったからバランスを取るため」とかであってはならないのです。

 バカじゃねーの。マジで。

 漫画『キングダム』46巻にこんなセリフが出てきます。

法とは願い!国家がその国民に望む人間の在り方の理想を形にしたものだ!

 すべての法律は、「国民にこういう風に生きて欲しい」という意味なのです。そうじゃないと思ってる政治家がいるとしたなら、根本がわかってないアホです。

 法の作り手である政治家の皆さんには、李斯のこの言葉を肝に銘じてお仕事に取り組んでほしいものです。

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