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メデューサの髪の毛は何本あるのか。

 昨晩のこと。夕飯の前の時間になって急に娘(6)が「メデューサの髪の毛って何本あると?」と聞いてきた。はにかみ屋でいつもモジモジしてオレに話をする娘(6)にしては珍しく明確な質問なのでややびっくりしたが、どうやら嫁に「わからないならオトウサンに聞きなさい」とけしかけられたっぽい。

 うーむ、しかし。言われてみればコイツは案外盲点である。「メデューサの髪の毛はヘビで出来てて、パーマみたいにうにょうにょなんかたくさんいる」という予備知識は誰しも持っているが、具体的な本数を気にしたことはない。もし出会ったとしてもたぶん数えたりはしないと思う。のんきに数えてたら石化しちゃうからな。

 んで、困ったときのぐーぐる先生。

 が、ダメ・・・っ!

 ぐぐっても出ない時は出ないものである。わかったのは「人間の髪の毛は10万本ぐらいある」っていうこれまたびっくりな事実と、「メデューサの髪の毛がヘビになったのは、怒ったアテナ(女神)が髪の毛一本一本をヘビに変えたから」という神話の中の経緯。ひでーなアテナ。神の奇跡の使い方間違ってるだろ絶対。

 まぁ10万本すべてがまともな大きさのヘビ(1匹100グラムぐらい?)になるとは思えないので、オレの10トン説は却下。あずさんの「14万匹が寄り集まって辮髪みたいな一本になる、いわゆるスイミー説」も、単に気持ち悪いというのとあまりにも絵画とかとかけ離れてるので却下。

 で、ざっくりこんなもんじゃないかと仮の回答をして娘(6)も「オトーサンがそう言うなら」ってテイでそれなりには納得していたのだが、

 翌日になってこんなような検証法を提案されたので、娘(6)に説明してさっそく検証してみることとなった。

 よーするに、コインぐらいの太さのヘビが頭皮全体にうねうねしてるんであれば、コインをびっちり貼り付けてはがして数えればよかろうという実証実験である。息子(9)も「おもしろそーだからボクも貼る」と参戦。

 息子(9)の帽子なのでサイズ的にキツめ。

 途中呪われたり、

 気遣われたりしつつ、

 完成したのも束の間、

 今度ははがす、はがす。意外とはがすのも手間。

 貼りとはがしで30分以上かかっとる。検証というのは時間と手間がかかるもんだ。

 で、無事結論が出た。メデューサの髪の毛のヘビの数は推定145匹。オトウサン、昨日だいぶ間違えたかもな。っていうか、この数もそんなに確証はないけどな。オトウサン、メデューサに会ったことねーし。会ったら石だし。

 しかしながら新型コロナ禍でだいぶ子どもたちもいろんなことがマンネリ化してるんで、この検証作業はなかなかよかった。いい学びにもなったかもしれないし、なってないかもしれない。でも、いいのだ。なんでもまず、考えてみること、やってみることが大事なのだ。

 またなにか機会があればやってみまーす。あずさん、ありがとねー。

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