見出し画像

[ヘビポStar採用型]新生ラッカ鬼羅Starについて

はじめに

※この記事は全文無料の投げ銭方式です。
筆者自身はドヤ顔で執筆していますが、現在(2021年7月28日時点)では全く結果を出していない構築になります。
この記事は構築を多くの人に試していただき、対面相性や使用感、拡張性についてより議論をする目的で執筆しています。そのため、戦績の報告やアドバイスなどのコメントをなるべく多くいただきたい次第です。何卒よろしくお願い申し上げます。

Jadeiteです。

皆さん、「鬼羅Star」はご存じでしょうか?

画像1

王来扁第1弾にて登場し、未だに環境の最前線を走り続けるレクスターズ最強の一角です。

この「鬼羅Star」はflat-工房様の「ラッカ鬼羅Star」に始まり、4CやTTTなど数多のアーキタイプが開発されている今を時めくカードです。

自分も王来扁発売前から注目していたカードであり、その圧倒的な展開力に魅了され、理不尽を押し付けられた1人でした。

特に、「ラッカ鬼羅Star」はオリジナルにおけるメタビートの概念を変え、あたかもヴァイカ―のような展開力と制圧力を持つデッキタイプではありましたが、1つだけ自分が使用するにあたって解決しなければならない課題がありました。

それが「鬼羅Star引けない問題」です。

このデッキはメタカードで時間を稼ぎながらフィニッシャーを投げつけるデッキであり、そのフィニッシャーが引けないとただのウィニービートになってしまいます。そのため、主人公補正のない自分は鬼羅Starのみに依存しない「4C鬼羅Star」を使用していたのですが、この4Cというタイプは初手への依存度が非常に高く、どこかで30%の動きしかできずコロッと負けてしまうことがありました。そのため、1度「鬼羅Star」というアーキタイプをあきらめ、赤単などのビートデッキを使っていました。「英雄戦略パーフェクト20」のあるカードが発表されるまでは‥‥

画像2

それが「CAPTEEEN<ヘビポ.Star>」です。

もともと「鬼羅Star」と「マジボンバー」のシナジーに目を付け、どうにかこれらを使ったデッキが組めないかと模索していたところ、まるで天啓のように欲しかったカードが降ってきたわけです。

このカードが発表された瞬間、すぐさまラッカ鬼羅Starを組みなおし、ヘビポStarのプロキシを印刷し、こいつを使ったデッキを製作しました。また、従来の「ラッカ鬼羅Star」に目立っていた課題を解決できないかと、思考を重ねました。

従来の「ラッカ鬼羅Star」には次のような課題があることを挙げておきます。
・「鬼羅Star」が引けないと、展開力及びフィニッシュがお話にならない
・相手の盤面に触れない
・受けがないため適切なメタカードが引き込めなかった場合、いとも簡単に負けてしまう
・4ターン目に展開しようとするとせっかくのシンカパワーが活かしにくい

これらの課題を解決するために、思考を重ねたリストがこちらです。

リスト・採用カード

ラッカ鬼羅Star

※Deck maker様より画像出力

このリストは「ヘビポStar」の採用により、従来のラッカ鬼羅Starの課題の解決を目的に作成したものです。各採用カードについて採用枚数とともに解説していきます。

赤い稲妻 テスタ・ロッサ 4枚
現環境最強メタカードの1角であり、これによって数多のデッキがその形を変えることとなりました。
置換効果により革命チェンジや相手ターン中の「ナウオアネバー」によるクリーチャーの着地を許さず、これが処理できないと詰んでしまうようなデッキもあります。バトル中のパンプアップも強力で、特にこのデッキでは後述するような進化クリーチャーが着地した後の盤面処理要員としても活躍します。
2ターン目に確実にプレイしたいカードであり、このデッキに少ない赤単色のカードの確保という意味でも4枚採用しています。このカードが強い分、メタとしても依存してしまっている節もあるので減らすことはまずないでしょう。

奇石 ミクセル/ジャミングチャフ 4枚
2ターン目にプレイしたいメタカードその②です。
「ガルラガンザーク」や「龍装 チュリス」など「テスタロッサ」が刺さりにくいクリーチャーに対するメタカードであり、下面の呪文も5cなどの呪文トリガーを封殺することができ、各種スター進化クリーチャーの進化元にもなるため、複数回プレイするゲームも珍しくはありません。
よくメタカードの9枚目やこのカードとの選択枠・調整枠として「異端流し オニカマス」の採用を見かけますが、そちらは「テスタロッサ」と役割が被ること、進化元になれないことからミクセルを優先して採用しています。
このデッキは2ターン目にクリーチャーを出すことが重要なのと、上述したような役割の多さから4枚採用しています。特に減らすことはないと考えています。

単騎連射 マグナム 1枚
シータ閃や青魔道具などの「クロック」や「ナウオアネバー」・「灰燼と天門の儀式」など現環境に蔓延するクリーチャーにかかわるトリガーへのメタカードです。このカードと後述する「シャッフ」や「オーリリア」を組み合わせて、相手のトリガーを封殺して殴り切るのが理想です。
ゲーム中に素出しすることはあまりなく、「ヘビポStar」や「鬼羅Star」による踏み倒しによってプレイすることがほとんどであり、相手にとっては厄介極まりないため真っ先に除去の対象になるカードでもあります。そのため、確実に決めきれるような場面で添えるのが理想的です。
殿堂カードであるため1枚のみ採用していますが、環境に合わせて真っ先に抜ける自由枠です。入れ替え候補としては、「子供」や「シャッフ」の4枚目が妥当なところでしょう。

煌星龍 サッヴァーク 4枚

画像4

従来の「鬼羅Star」では採用されていないものの、このデッキにおけるあらゆる課題を解決する1枚です。
このカードの効果を1度声に出して読んでみてほしいです。いかがですか?そう、強いことしか書いてないんですよ。
従来のラッカ型では「正義星帝」のような3コスト進化元が採用されていましたが、あのカードは後述するように実は役割が少なく、1枚見えても使う状況が限定的でした。
そこで採用したのがこの「サッヴァーク」です。「テスタロッサが除去できないと詰むデッキもある」と「テスタロッサ」の項で触れましたが、まさにこの「ラッカ鬼羅Star」はそのデッキの1つなのです。特にこれまでのテンプレではまともに盤面に触れるカードが「マルコStar」や「エタフェニStar」しかなく、それらの除去もバウンスであったり鬼羅Starとうまくかみ合っていなかったりと根本的な解決には至っていませんでした。
しかし、この「サッヴァーク」は「ヘビポStar」と組み合わせ、強力なシンカパワーによってそれらのメタカードを鬼羅Starの着地前につぶしたり、相手の場のブロッカーを寝かせて盾を詰めたり、自身も3ターン目に出せるパワー4500のブロッカーとして非常に優秀なスタッツを持っています。特に「ヘビポStar」とのシナジーがすさまじく、シンカパワーで寝かせた相手を的にして横展開したり、展開力はあるもののブロッカー付与のない「ヘビポStar」から出てくるブロッカーとして強力なシナジーを多岐にわたって発揮します。
また、3ターン目に出せるブロッカーは特に赤単速攻などのウィニーを打点にするデッキに対して有効であり、相手の「ブレイズクロ―」を確実に殺して時間を稼げます。さらに、「Disノメノン」などの相手の序盤の処理クリーチャーに処理されたくない「テスタロッサ」を守ることもできます。(「ジャストダイバー」は選ばれないだけでブロックはできます。僕の勘違いによって数多のメタクリーチャーの命が落とされました。)
さらに、ついでのようについている受け札としての性能もはかり知れません。「Gストライク」とそれに付随するタップ効果で2面止めることができ、特にこの効果で相手のメタクリーチャーを寝かせて返しに処理、という動きはかなり役に立ちました。
このカードの採用によって、赤単などの高スピードのビートダウンに対して回答ができたことや鬼羅Starの盤面に触る力を強化し、ついでに受け札まで採用できました。
どの対面に対しても1回はプレイしたいカードであり、その役割や逆転力の計り知れなさを考慮し、4枚採用しています。「鬼羅Star」というデッキを使う上で1度は試してみてほしいカードです。正直、このカードを紹介したいから記事を書いた、と言っても過言ではありません。

その子供、可憐につき 3枚
鬼羅Starなどの横並びや「Disノメノン」や「勝太&カツキング」などのマッハファイターに対するメタクリーチャー兼打点形成要因です。また、赤白青のこのデッキに含まれるすべての文明を持つ優秀な色基盤でもあります。終盤には使い終わった「カダブランプー」をSA化して打点にしたり、SAのシャッフを作って相手にきつい縛りを課すなど単体のカードパワーが非常に高い軽量クリーチャーです。
しかし、このデッキにおいて3色の3コストは意外と3ターン目に出しにくく、「ドギラゴン閃」にとっては「テスタロッサ」や「ミクセル」のみで十分なメタが貼れていることもあります。(もちろん、これらのカードと「可憐」を組み合わせることで強い縛りを設けられ、より強固なメタが貼れることは間違いありません。)さらに、「ヘビポStar」を採用していることで多色が10枚とやや多くなってしまい、特に初手事故に遭うことが多い自分にとっては2枚目、3枚目が邪魔になることも少なくありません。このカードはゲームに1枚絡めばよく、「ヘビポStar」や「鬼羅Star」が着地した後はガンガン山も掘れるため、3枚の採用にとどめています。また、赤単の「グレイトS駆」などのSA付与に対しても無力であり、「Disノメノン」に対しても先攻が取れないと無力であることからこの枚数で十分と考えています。しかし、カードパワーは高いので枠や多色の枚数を調整できれば4枚採用が真っ先に考えられるカードです。

ネ申 マニフェスト 4枚
3コストのルーター兼最強のシンカパワーを持つクリーチャーです。様々なレクスターズデッキの進化元として採用されており、「選ばれないアタッカーを作れる」という強さは皆さんご存じかと思います。
このデッキではルーターとしても優秀で、主に「鬼羅Star」の着地後にフィニッシュに向けて手札を整える挙動はあまりにも強いです。特に、このデッキでは「ヘビポStar」という4コストの進化クリーチャーを採用しているため、「鬼羅Star」のcipで出した「マニフェスト」に攻撃時に「ヘビポStar」を進化させることで選ばれない即時打点を形成できます。
フィニッシュにおけるもっとも強い進化元であり、このデッキでは不足しがちな青単色でもある点から4枚採用しています。しかし、全体タップや全体除去などには無効なため、後述する「アアルカイト」との調整枠でもあります。しかし、「TTT」などのリソースを稼ぐカードがこのカード以外にないため、減っても3枚採用だと考えています。

カダブランプー 4枚
各種進化クリーチャーからの強力な踏み倒し先であり、さらなる展開や攻撃を可能にするカードです。特にフィニッシュにおいてはこのカードが絡む数だけ攻撃の威力が変わってくるため、最大枚数の4枚採用しています。また、アンタップ効果についてくるパンプアップも見逃せず、「サッヴァーク」の効果で寝かせたクリーチャーの除去できる範囲が広がります。(例:サッヴァークに進化させたヘビポStarの攻撃時に踏み倒し、場の6000以下と8000以下が取れるようになる。鬼羅Starの場合は10500まで上がる。)
また、キリフダッシュは「召喚」であるため、「テスタロッサ」などに引っ掛かりません。攻める際にはこれらのことに留意しながらマナの使い方を考えましょう。

正義の裁き オーリリア 2枚
「アナカラーハンデス」や「TTT鬼羅Star」などの軽量呪文を多用するデッキに対するメタカードです。また、5Cコンに対しても「テスタロッサ」と併用することで「ドンドン火吹くナウ」などの除去を封じながら「灰燼と天門の儀式」などによるビックアクションを防ぐことができます。強力な呪文封殺能力を持ちながらパワーも4500とそこそこあり、「ヴェルデ」などによる除去を許しません。
更に、アンタップによる攻撃誘導効果が「鬼羅Star」のブロッカー付与と相性抜群で相手クリーチャーのパワーによってはこちらの盤面を減らさずに2面止めることができます。
しかし、アナカラーハンデスの周囲の母数の少なさからやや刺さる状況が限定的であり、5cなどに対してはどうしても「灰燼と天門の儀式」などのリスクを踏まえて盾を殴らなければいけないこともあり(自分は5c相手にテスタロッサとオーリリアというほぼ完ぺきな盤面を作った後に、唯一の裏目であるこれをやってしまい負けたことがあります。)、採用枚数は2枚に抑えています。「シャッフ」と環境や色バランスを見て2~3枚で枚数を調整しましょう。

CAPTEEEN<ヘビポ.Star> 3枚

画像5

従来の「ラッカ鬼羅Star」を変えうる力を持ったカードです。
「4c鬼羅Star」における「阿修羅ムカデ」のような、サブプランであり、つなぎであり、「鬼羅Star」からの最も強い踏み倒し先です。
「4コストで殴りながら展開できる進化クリーチャー」という点がかなり強力で、「サッヴァーク」の項でも触れましたが、各種シンカパワーを活かしながら4ターン目に様々な動きが実現でき、「エヴォルピア」が絡むことで間接的に「鬼羅Star」を着地させられるのは言うまでもないでしょう。
4コストの多色スター進化クリーチャーという点も、「鬼羅Star」から出せる「ドルファディロム」に破壊されないアタッカーとして相手としては面倒な盤面を押し付けられます。
また、「Q.Q.Q.X」などの山札がみられない状況でも「マジボンバー」は手札から出すことができます。(公式回答
さらに、赤白という色は「テスタロッサ」や「ミクセル」などの不要になったメタクリーチャーや使い終わった「カダブランプ―」を進化元にできるため、このカードと「鬼羅Star」で恐ろしい展開力を押し付けられます。
4コストのサブアタッカーが生まれたことで、「正義星帝」のバリューが下がり、「サッヴァーク」などの強い3コストのあらゆるシンカパワー持ちクリーチャーを採用圏内にしており、デッキの拡張性も上げています。
「英雄戦略パーフェクト20」においてはあまり良い扱いは受けていませんが、「鬼羅Star」というデッキを進化させるのに十分なスペックを持っているといえるでしょう。
しかし、4ターン目の選択肢として理想的なのはあくまで「鬼羅Star」であり、多色でもあり、盤面が0だとあまりにも仕事のないカードのため4枚は邪魔だと感じ、さらには「鬼羅Star」の4ターン目着地が必ずしも求められていない程度のゲームスピードの環境であることから3枚の採用にとどめています。
「ラッカ鬼羅Star」というデッキは時間稼ぎに長けているものの、メタカードや「サッヴァーク」で時間が稼げないような環境に遷移した場合は迷わず4枚採用するべきカードです。

エヴォ・ルピア 4枚
「鬼羅Star」を4ターン目に着地させられる強力なカードであり、ついでに付いている1ドローが本当に恐ろしいカードです。右手に自信のある方は手札に進化先がなくともプレイすることをお勧めします。自分は成功した試しがありません。
それ以外にも色基盤として、「可憐」下のもう1打点として使えるカードであり、このデッキの上振れ要素です。
「鬼羅Star」の2体目以降や打点として、このカードが適切にプレイできるかどうかで勝率がかなり変わるカードです。確実に4枚採用して間違いのないカードでしょう。

奇天烈シャッフ 3枚
「鬼羅Star」系や5cなどあらゆる対面に対して有用なカードです。特に同型戦においてはこのカードの使い方によって勝率が全く変わってきます。
呪文のロックについては「オーリリア」と組み合わせることで1~5と任意の数の呪文を封じ、より安全な詰めを保証してくれます。
フリーズ効果は同型やビートダウンに対して特に強く、適切な数字を宣言できればいともたやすく数ターンは稼げます。「可憐」と組み合わせれば出したターンに2つの数字を宣言でき、安全に「鬼羅Star」を着地させられます。
また、フィニッシャーが引けていないときに「カダブランプ―」と組み合わせて複数回アタックし、ターンを稼ぎながらアグロする、という動きもあるのでできればこの2セットは抱えておきたいパーツです。
このように多様な役割と使い方次第ではありますが圧倒的な封殺力のあるカードではありますが、トリガー呪文などに5コスト以下が多く、オーリリアと若干の役割のかぶりがあるため調整枠として3枚採用としています。オーリリアの刺さり具合を見て調整するべき枠でしょう。

「正義星帝」<鬼羅.Star> 4枚
このデッキにおけるフィニッシャーであり、最も重要な核となるカードです。
cipとアタックトリガーの2回ドロー&展開が可能なカードであり、オリジナル環境においてメタビートという概念を変えた1枚です。
書いてあることがそのまま強いタイプのカードであり、純粋すぎるパワーカードなので説明することが無くて困っています。
相手の盤面に「可憐」がいてもcipで「カダブランプ―」を出せばアンタップできることは頭に入れておきましょう。
また、盤面に「鬼羅Star」と「ヘビポStar」の両方がいるときは、シンカパワーの発動などの条件を除いて基本的には「鬼羅Star」から攻撃しましょう。「マジボンバー」という効果は「山札の上を見る」だけで移相は変えられないため、例えば手札が0でトップが「鬼羅Star」のみであった時、展開が止まってしまいます。そのため、基本的には「鬼羅Star」から殴るようにしましょう。また、「クロック」などのターンを飛ばす系のSTを踏むと味方のアンタップ効果も飛ばされるため、そういった裏目も含め「鬼羅Star」から殴ることをお勧めします。
このデッキの核であり、いくら「ヘビポStar」がいようとこのカードで勝敗が決まるので4枚採用しています。時にはマナに埋める勇気も必要です。


不採用・採用候補カード

「正義星帝」(不採用)
「エヴォルピア」とともに「鬼羅Star」を4ターン目に着地させられる万能進化元です。シンカパワーもそこそこに強力で「カリヤドネループ」などを詰ませることができるなど案外やれることは多いです。
しかし、「ヘビポStar」の採用により、進化クリーチャーの軽減のうまみが少なくなったことや赤白閃などの減少によるゲームスピードの低下、踏み倒し先としての弱さなどを考慮し、「サッヴァーク」と入れ替える形で不採用にしました。
しかし、1ターン離れない能力やコスト軽減は現在は唯一無二の能力のため、環境に除去トリガーが増えたり「ジョー星ゼロルピア」が増えた際に「エタフェニStar」のバリューが上がるため、環境のゲームスピードを見て採用不採用を検討しましょう。

異端流し オニカマス
2コストのメタカードでアンタッチャブル効果を持っているため、後半は選ばれないアタッカーとして重宝します。
しかし、「テスタロッサ」とメタ効果が重なっており、特に5c相手にはオニカマスの「着地されてしまう」という点が目立ち、不採用になりました。各種進化クリーチャーの進化元にもなれないため、2コストメタカードの中ではかなり優先度が低いです。

マニフェスト<マルコ.Star>(不採用)
「鬼羅Star」から踏み倒せる軽量進化クリーチャーでありドローソースにもなるスター進化クリーチャーです。
盤面に触れることができるカードですが、現環境で多くみられる「テスタロッサ」に対してはそもそも「鬼羅Star」で踏み倒せず、素出ししたところで次のターンにメタカードを展開されては根本的な解決にはならないなど随所に嚙み合いの悪さが見受けられました。
「サッヴァーク」の採用によって盤面を寝かせて殴ることができるためバウンス効果は必要なくなり、不採用となりました。
しかし、優秀なドローソースではあるため、「ヘビポStar」に先鋭化させた構築なら採用を検討すべきかもしれません。

R.S.S. アアルカイト(採用候補)


画像6

「サッヴァーク」と異なり即時的に盤面に干渉できるシンカパワーを持っており、出したターン中に進化できればジャストダイバーまで付与できる優秀な進化元です。
このカードを採用する場合は、バウンスで稼いだ時間で決めたいため、「ヘビポStar」を最大枚数と5枚目の「カダブランプー」として「暴斬の姉豹」などを採用し、ワンショットに先鋭化させるといいと思います。本構築では基本のプランとして「サッヴァーク」と「ヘビポStar」を利用した安全な横並びを理想としているため、バウンスとは嚙み合いが悪く不採用としています。しかし、このデッキにおいて貴重な青単色であり、ジャストダイバーも強力なため、「デッドダムド」などの盤面処理に長けたデッキが出てきた場合に青い「正義星帝」として採用する余地があります。

ギラミリオン<クーカイ.Star>(採用候補)

画像7

「鬼羅Star」や「ヘビポStar」による横並びと相性がよく、受けとしても「オーリリア」との抜群の相性を誇ることから採用を検討していました。しかし、スタッツが貧弱なことや「鬼羅Star」や「ヘビポStar」に類するような盤面形成力を持たない進化クリーチャーはそもそも採用しずらく、このカードが活きるようなときはゲームが決まっているケースも多いため不採用としています。「鬼羅Star」を上回る展開力を持つデッキが登場した際には有効になるかもしれません。

大爆竜 ダイナボルト(採用候補)
即時に除去を撃てるシンカパワーもさることながら、各種進化クリーチャーからの優秀な踏み倒し先になります。しかし、進化元として運用したい場合に4コストは少し重いため不採用としています。
採用する場合、「カダブランプー」との調整枠になるでしょう。

''罰星怒''ブランド(採用候補)
ダイナボルトと同じく、即時に除去を放てる軽量進化元です。
しかし、コスト指定の除去のため、軽量メタクリーチャーは焼けてもコスト5以下は除去できず、使い方が限定的になりがちです。
鬼羅Star系統のデッキが周りに極端に多い場合、採用するとボードアドバンテージが取れていいかもしれません。


各対面プレイング解説

各対面の相性、理想的なプレイングについて解説します。
なお、相性においては以下の表現を使用します。
有利:先手・後手において80%程度の勝率が見込める
微有利:先手もしくは後手において、またその両方において60%程度の勝率が見込める
五分:先手もしくは後手においてまたはその両方において50%程度の勝率が見込める
微不利:先手もしくは後手においてまたはその両方において40%程度の勝率が見込める
不利:先手もしくは後手においてまたはその両方において20%程度の勝率が見込める
また、先手及び後手において著しく勝率が変化する場合は相性の後ろに(先手)のように表記します。

※基本戦略
「メタビート」という特性上、相手に応じて適切なメタカードをばら撒きながらアグロしていきます。相手のメタカードに対しては「サッヴァーク」と「ヘビポStar」のパッケージで処理し、万全の状態で「鬼羅Star」をプレイすることを目指しましょう。また、このデッキはリソースの確保能力に乏しいため、できれば4~5ターン目にゲームを決めていきたいです。何を埋め、どの色が必要で、どれを残すのかの取捨選択を慎重に行いましょう。

①5cコントロール 微有利 (キーカード:オーリリア、シャッフ、テスタロッサ)
相手のゲームスピードがこちらに比べて遅いため、4ターン目までにテスタロッサ&シャッフorオーリリアの盤面を形成します。また、オーリリアを出した際には無理に盾に突撃すると「灰燼と天門の儀式」で大型の蘇生を許してしまうため、相手の墓地と相談しながら突撃するように心がけましょう。
理想論として、「サッヴァーク」からの「ヘビポStar」で相手の盤面にいる「デドダム」を的にして「オーリリア」をプレイし、「テスタロッサ」で1点、といった流れが最大ムーブです。ここに「エヴォルピア」と「鬼羅Star」を絡めたらもう勝ったようなものと思って構いません。
また、「メッチャ映えタタキ」を採用するケースも見られるため、テスタロッサの2枚目が見えたらなるべく抱えるように心がけましょう。テスタロッサが盤面にいない状況を作らないのが理想的です。
いくら相手のゲームスピードが遅いからと言え、ゲームを長引かせれば長引かせるほどリソースに差が付き不利になります。そのため、上記の盤面を作ってから1~2ターンでワンショットが決められれば理想的です。
踏み倒しメタこそないとはいえ、「ホーリーエンド」を並べてくる場合もあるので、「サッヴァーク」もできればプレイしたい対面です。

②シータドギラゴン閃 先手有利 後手微有利(キーカード:テスタロッサ、可憐、サッヴァーク)
基本的にはテスタロッサと可憐を盤面に用意して詰めていきます。メタカードの出し方が重要で、後攻の場合は2ターン目にテスタロッサ(ミクセルも及第点)、3ターン目にサッヴァーク、4ターン目に可憐といった流れで立てられれば盾の勝負に持ち込めます。後攻の場合どうしても相手の「Disノメノン」に可憐が間に合わないため、サッヴァークを経由することで「Disノメノン」などの処理の要求値を挙げていきます。基本的に相手のメインギミックには「テスタロッサ」か「可憐」のどちらかがあれば間に合うことが多いため、無理をしてメタカードをそろえるよりは自分の動きを通した方が勝ちに近付けることが多いです。また、中盤は「シャッフ」が1枚あるとぐっと勝利に近づきます。宣言は「切札MAX」や返しのターンの「生命と大地と轟破の決断」などがケアできる「5」の優先度が高いです。もしアクセス出来ていたら各種進化クリーチャーの踏み倒しで「マグナム」を添えてあげましょう。

④赤白(赤青)ドギラゴン閃 有利(キーカード:テスタロッサ、ミクセル)
先攻ならば2~3ターン目、後攻であれば2ターン目までに「テスタロッサ」か「ミクセル」を展開できれば楽に戦うことができます。「ホーリー」をケアするために、「カダブランプー」をキリフダッシュで出すことも頭の中に入れておきましょう。
ドギラゴン閃系統のデッキは状況や対面に応じてメタカードの掛け算で縛りを設けることが重要です。何が有効で、どの足し合わせが相手にとって要求値が高いかを意識しながら詰めていきましょう。

⑤赤単速攻 先手微有利 後手有利(キーカード:ミクセル、サッヴァーク、可憐)
「ミクセル」が引けているとかなり安心できますが、相手の「メテオザ-1」などで焼かれてしまうため、過信はできません。先行の場合であれば2ターン目にミクセル、3ターン目にサッヴァーク(もしくは可憐)とプレイできれば相手の雑なリーサルを防げます。
相手の「罰怒ブランド」や「我我我」などのビックアクションさえ防げればサッヴァークのシンカパワーで盤面を取ったり、雑なリーサルで勝てることも多いです。相手のGストライクに気を付けながら慎重に詰めていきましょう。
後手の場合は2ターン目に「ミクセル」がプレイできれば3ターン目のアクションは防げます。返しのターンかシールドから「サッヴァーク」をプレイし分からせましょう。

⑥TTT鬼羅Star 先手有利 後手五分(キーカード:シャッフ、オーリリア、テスタロッサ、可憐)
同型対面全体に言えることですが、基本的にシャッフを多く使えた方が勝ちます。シャッフは盤面の「鬼羅Star」や「シャッフ」を止められるようにプレイしましょう。一方でこちらは「ヘビポStar」の採用によりメインアタッカーのコストが散り、相手の「シャッフ」の要求値が増えています。
中盤には大量の「イグゾーストⅡフォー」と軽量呪文によって盤面が止められてしまうため、「オーリリア」をプレイすることでこれらの能力がトリガーすることが防げます。「サッヴァーク」のシンカパワーと合わせてできるだけ多くのボードアドバンテージを取ることを意識しましょう。

⑦アナカラーハンデス 先手微有利 後手微不利(キーカード:オーリリア、テスタロッサ、可憐)
オーリリア+テスタロッサ(可憐)の盤面を用意し、一気に詰めるのが理想です。「シャッフ」ではカバーできない範囲の呪文を「オーリリア」で封殺できるため、いかに早く「オーリリア」がプレイできるかの勝負になります。相手にとっては「オーリリア」は「ヴェルデ」と「デッドダムド」のパッケージで処理しなければなりませんが、「テスタロッサ」を立てておくことでそれを防ぎましょう。基本的にリソース差がある状態でゲームを長引かせたくないため、詰めはワンショットできると理想的です。「オーリリア」のためにすでに盾差があるため、案外ワンショットのハードルは低くなっていることが多いです。ガンガン攻めていきましょう。「サッヴァーク」で相手の「Disジルコン」等のブロッカーを寝かせられれば案外楽に殴り切れます。

⑧青魔道具 先手微不利 後手不利(キーカード:ミクセル、カダブランプー,、マニフェスト)
「新世壊」がどれだけ早くプレイされるかに依存してしまう対面です。2ターン目のプレイは手が付けられずコロッと負けてしまうのに加え、「ガルラガンザーク」という強力なメタクリーチャーまで手に入れてしまいました。これらの対策として、早期に「マニフェスト」と「ヘビポStar」や「鬼羅Star」を組み合わせ、盾を刻んでいくゲームになります。「カダブランプー」のキリフダッシュは「ガルラガンザーク」に引っ掛からずに打点を作れるため、相手のトリガーと相談しながらタイミングを見計らってプレイしましょう。「ガルラガンザーク」へのメタカードとして「ミクセル」が挙げられますが、「カージクリ」などで簡単にどかされてしまうため、過信は禁物です。終盤にはでかいブロッカーとして立ちはだかってくるため、「マニフェスト」や「サッヴァーク」のシンカパワーを最大限生かして詰めましょう。環境に多く見られる場合は「アアルカイト」の採用も検討するべきです。


終わりに

初めてまともな構築記事を執筆しましたが、いかがでしたか?
現環境は遷移のスピードが著しく早く、加えてCSの母数も少ないため、毎回のデッキ選択に頭を悩ませている方が多いかと思います。
今回紹介したデッキがそんな皆様の選択肢の1つになっていただければ幸いです。
もし、CS等で使用したり、そのうえで何か思うことがありましたらお気軽にコメントやTwitter’(@jadeite_dmp)までコメントをお寄せください。
また、もしこの記事に強い感動を覚えたりお金が余っていて仕方のない方がいらっしゃったら「投げ銭」という形でご支援をよろしくお願いいたします。
長々と読んでいただきありがとうございました。


収入が1万円を突破したら続けます。(うごメモ老人並感)


Jadeite

ここから先は

0字

¥ 150

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?