カダフィ大佐について書いてみる
デーヴィッド・アイク『ハイジャックされた地球を99%の人が知らない 下』(ヒカルランド、2014)を読み進めています。
「第10章 大きな選択」では、かなりのページを割いて、リビアのことを述べています。
リビアについても、カダフィ大佐についても、私は全く無知であったことを思い知りました。
よき模範例に対する脅威
イルミナティ血族にとって、カダフィは、「よき模範例に対する脅威」とみなされていました。
血族は、ほかのやり方があることを示す指導者や政府を片端から潰すことを、これまでしてきました。
ドミノ効果を恐れているためです。
「カダフィは、選挙もなしで約40年間も権力を握っていた。そのことを支持したり推奨したりする気はない」と述べた後、アイクはバランスをもたらすために、彼の功績を列挙していきます。
かつて、ネルソン・マンデラは、カダフィを「20世紀の偉大なる自由の戦士のひとり」と呼びました。
なぜマンデラはそう呼んだのか?
カダフィの実績
カダフィの実績を見てみましょう。
・世界で最も貧しい国のひとつを引き受け、石油の利益を使って、アフリカで最高水準の生活をリビア国民にもたらした
・すべての国民の銀行口座に石油からの利益が振り込まれ、医療費も無料となった。リビアで手術ができない場合は海外で治療することもできた。
・カダフィの革命後は、基本的な食料には補助金が出され、新たに農民になった者には無料で土地と家、家畜と飼料が無償で与えられた。
[「新たなNATO/ロスチャイルド政権の下で、このうちのひとつでも実現するだろうか――絶対にありえない。」とアイクは断言しています。(p,163)]
・カダフィは、灌漑計画で海岸の砂漠を緑地に変えて、現代の世界の驚異と呼ばれた。
・オイルマネーを使って電力を供給し、国を発展させた。
・イスラム過激派の反対があっても女性に教育を受けさせ、仕事に就くことを奨励した。
[「とりわけ敵対したのはベンガジを拠点とする反乱軍だった。(p,163)]
この事績を、アイクはこう総括します。
「カダフィは自分たちの力でなにができるかを世界に示したのだ」(p,163)と。
しかし、「それは、まさに血族が望まないこと」(p,163)でもありました。
当時のアメリカのトップ
NATOがリビアを空爆して、多数の市民を殺していた時のアメリカの大統領は、バラク・オバマ。国務長官はヒラリー・クリントン。
この名前から、わかる人にはわかりそうなものかもしれません。
詳しいことは、アイクの本をお読みいただきたいが、リビア空爆とカダフィ退陣の裏には、ロスチャイルド・シオニストという「病んだウソつき連中」がいました(念のために言うが、ロスチャイルド・シオニストとユダヤ人は違う。多くの真面目なユダヤ人は、彼らに搾取されているとさえ、言える。これも、アイクの本に書いてある)。
「この病んだウソつき連中が空爆拡大を要求しているとき、当のリビアでは、死と破壊による苦難が増加の一途をたどり、病院や大学、テレビ局などの民間施設が攻撃の標的とされていた。NATO爆撃が激しくなるにつれ、死亡する民間人の数は日々増加していった。港が封鎖されたために、食料をはじめとする生活必需品の輸送が妨害され、漁師は漁に出られず、人々は燃料を求めて長い列を作った。」(p,185)
主要メディアはこぞって、カダフィ大佐を悪玉化するようなことを報じた。
国有銀行の乗っ取り
さて、リビア国民を守ると偽って、一般市民を攻撃していた陰にあった真実はこうです。
リビアには国有銀行がありました。
これには、アメリカの連邦準備銀行と違って個人株主というものがなく、リビア政府が通貨(リビア・ディナール)を発行していました。
国際金融カルテルがこの国でビジネスをしたければ、すべて中央銀行を通す必要がありました。
血族はこのシステムをやめさせたかった。
「そこで、彼らはリビア(と、それ以外にも独自の金融システムを持つ国々)を標的にさだめ、財政破綻に追い込んで、ロスチャイルドの世界銀行ネットワークへの負債で縛りつけよう」としたのです。
結局、カダフィ大佐は殺され、山のような負債がリビアに負わされました。
こうなれば、国は、ロスチャイルド・シオニストの言うことを聞く傀儡になる以外に、生きる道はありません。
国民のための政治はなされなくなります。
どこかで聞いた話ですね。
カダフィ大佐はどこを、何を見ていたか
カダフィ大佐は、40年間、選挙もせず、権力の座についていたし、また他にも批判されるべき点はあるでしょう。
しかし、先に列挙した業績を見る限り、国民のための施政をしたと言っても、言い過ぎではないと思います。
コロナ下で、国民が苦境にあえいでいるのに、給付金を出さない、減税・免税もせず、さらに国民を苦しめることをしている日本の政治家と比べてどうでしょうか。
また、いろんなブログで言及されていたのですが、豚インフルエンザについて、2009年の国連総会で、カダフィ大佐はこんなことを述べていました。
「新型インフルエンザは細菌兵器として軍事目的で作り出されたもの」
「豚インフルエンザ(2009年新型インフルエンザ)はワクチンを売るために人工的につくられたもの、ワクチンは無料で提供しなければならない」
「ワクチンを売るために、ウィルスが人工的に作られた」
何だか、どこかで聞いた話ではないでしょうか?
豚インフルエンザとワクチンは、イルミナティ血族のマッチポンプであることを、カダフィ大佐は完全に見抜いていたということです。
また、「国連安全保障理事会はテロ理事会」とも、同総会で述べています。
イルミナティ血族に抗うむずかしさ
国連の創立者は、ロスチャイルドとロックフェラーということを、最後に指摘しておきましょう。
彼らは、政府、銀行、メディア、法曹、あらゆるものを牛耳っています。
カダフィとリビアのことからもおわかりのように、彼らの支配に抗うだけでも、容易なことではありません。
この『ハイジャックされた地球を99%の人が知らない』を読むことで、世界の様々な事件の背景とつながりが、よく見えてきます。
そしてドナルド・トランプ氏の合衆国大統領としての4年間、そして退任以後が、いかに驚異的な歩みであるかも、わかってきます。
トランプ氏が、アメリカ一国のみならず、文字通り、地球のために戦ってきたことに気づかされます。