全訳ハトホル㉑「Chaotic Nodes(混沌の節目)」
これから何度も言及される概念の説明
トム・ケニオンによる高次存在ハトホルの、21番目の惑星メッセージの翻訳をお届けします。
この記事では、これから何度も言及される「混沌の節目(Chaotic Nodes)」という概念について、詳しく述べられます。
一見、恐怖や不安を感じさせる内容に思えるかもしれません。
ハトホルたちは、これが惑星の進化にとって避けられない事象だと告げます。
それは、ある人々にとっては不安を覚える出来事ですが、準備の出来た人にとっては自分の進化を加速させる触媒となるものです。
ハトホルたちが言いたいのは、「混沌は進化の過程における自然な要素であり、それに怯えるのではなく、周りがどうであろうと、自分自身の進化をさらに加速させるための手段として利用すべきだということ」です。
そのために、「アセンションのホロン」を使うことを勧めています。
また、「バランスのホロン」や「心臓を通してのエクスタシーワーク」も有用です。
この「混沌の節目」の概念がわかってくると、怒り・恐怖・不安・困惑・混乱を覚えるような日々のニュースに目を向けるのではなく、もっと違うものに意識を向けた方がよいことが、よりわかってくるかと思われます。
細部はどうあれ、そうしたニュースは、起こるべくして起きているようにも思えてきます。
ハトホルの記事の四タイプ
A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」
このハトホルの四つのタイプの内、今回の記事は、最初の三つを扱っていると思われます。
Chaotic Nodes(混沌の節目) 2009/04/27
翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/07/21(水)
原文:
高次あるいは低次の秩序に移行するエネルギーシステムは、新たな静止したエネルギー状態に移行する過程で、混沌とした事象を経験します。地球も、その例外ではありません。
このことを念頭に置いて、私たちは、カオス的な出来事が惑星規模で増加することを予想しています。これは、大規模なカオス的出来事が近いことを意味しています。私たちはそのようなイベントを 「混沌の節目(Chaotic Nodes)」と呼んでいます。それらは、混沌とした出来事が幾何学的に進行する前兆であり、あなた方はそのような節目の入り口にいるのです。
「混沌の節目」は、多くのエネルギー領域が同時に作用することで駆動する、「量子波ポテンシャル(quantum wave potential)」の頂点です。
ここでは、水を例に挙げて、皆さんの世界の状況に当てはめて考えてみたいと思います。
水を沸騰させると、水を構成する分子(水素原子と酸素原子が結合してできている)の速度が上がります。これは、この領域が小さすぎて、あなた方には見えません。しかし、鍋を触ってみると、暖かさを感じます。熱が続くと、水分子の動きはさらに速くなり、お互いにぶつかり合って摩擦が増えていきます。水の一部は、より速い振動速度に移行し、液体から気体へと性質を変えます。この時点で鍋を触ってみると、熱いと感じるでしょう。確かに、沸騰したお湯の上に長く手を置いていると、火傷してしまいます。
水に熱を加える前の水は、あるエネルギー領域に存在していると言え、その領域は温度で測ることができます。熱を加えて温度が上がると、水分子の動きが活発になり、混沌とした状態になります。
水が沸点に達すると、「混沌の節目」と呼ばれる状態になります。これは、エネルギーの状態が変化することです。沸騰する直前の水の入った鍋を覗くと、これがわかります。
最初は泡がポコポコと水面まで上がってきて、それが水面に到達すると蒸気が出てきます。最初はほんの少しだけ蒸気が出ますが、鍋全体が沸点に達すると、「沸騰」と呼ばれる状態になります。この時、水は非常に乱れており、多くの水が液体(水)から気体(水蒸気)へとエネルギー状態を変化させ始めます。
ここで言いたいのは、「混沌の節目」は、水が沸騰するのと似ていて、(水が熱い状態から沸騰するのは)本質的に不安定な突然の変化であるということです。そして、一度、「混沌の節目」が現れると、次に何が起こるのかを予測することは非常に困難です。
もしあなたが、「混沌の節目」に入ったばかりの、この沸騰した水の中の1つの分子だったとしたら、自分がいつどこにいるのかを知ることは難しいでしょう。鍋の底にいても、急に動く対流によって表面に追いやられてしまうかもしれません。そして、予期せぬ瞬間に、エネルギーの状態が水から蒸気(スチーム)に変わります。
もちろん、これは比喩です。また、あなたが水のように単純な存在であることを示唆しているわけでもありません。しかし、「混沌の節目」の原理は、あなたのエネルギーシステムと地球のエネルギーシステムの両方を含む、すべてのエネルギーシステムに適用されます。
既に述べたように、あなた方はそのような「混沌の節目(Chaotic Node)」の頂点にいると予想しています。そして、そのプロセスが開始する要因はいくつもあります。先に述べたように、「混沌の節目」は、多くのエネルギー領域が同時に作用することで、働きます。その触媒となり得るものは、数多くあります。太陽フレア活動の活発化、バクテリアやウイルスの突然変異、生態系の破壊、食料や水の確保に影響を与える気象パターンの激しい変動、火山や地震などによる地球の変動、金融不安、世界の出来事を管理する政治の無能さなどが考えられますが、これらに限定されるものではありません。
「混沌の節目」があなた方のタイムラインにやってくると、これらの要素のいくつかがエスカレートし、予想できない方法で相互に影響し合う可能性があります。
私たちの考えでは、今後10年間に他の「混沌の節目」を経験する可能性が高く、その強度と頻度は増加する(数が増えるという意味)と考えられます。
低いエネルギー状態とそれに伴う低い意識状態での生活を望む存在(一般的な人間)の視点からすると、「混沌の節目」の到来は、容易に対処できないことです。混沌が頂点に達すると、あらゆる種類の予測不可能な出来事や人間関係が発生するからです。「混沌の節目」に直面すると、多くの人が精神的・感情的に不安定になる傾向があります。これは、彼らが認識している現実が崩壊した結果なのです。
実際、これからの時代、皆さんの個人的・集団的な現実の様々な側面が問われることになるでしょう。
私たちの視点では、この「混沌の節目」の増加は、エネルギー状態の物理学の避けられない側面であり、より高い次元の意識にシフトするための要件でもあります。
これまで知っていたと思っていた世界が目の前で変態(変化)するため、多くの人にとって困難な時期となるでしょう。しかし、それは同時に、(意識の高次元への移行を意味する)進化を加速させる、巨大な可能性を秘めた時期でもあります。高次元の意識とは、具体的には、時間と空間の認識にとらわれない意識を意味します。現在、人類(humanity)は物質的な存在を強く認識しています。しかし、他のエネルギー領域(次元)での存在は、あまり認識していません。人類の大部分が他のエネルギー領域の存在をまとめて経験したとき、人類は黄金時代に突入します。
しかし残念なことに、あなた方はまだこの生まれつつある過程にいるのであって、この現実に集合的に生まれてきたわけではありません。
混沌とした状況の中でも、このシフトを行っている人もいます。実際、準備ができていれば、この「混沌の節目」は、あなた自身のエネルギー状態を、より高い秩序へとシフトさせる助けとなるでしょう。このような意識の変化の結果、新しい状況に、より創造的に対処できるようになります。そして、より高次のエネルギー状態にシフトする(コヒーレンシーが高まる)ことで、肉体を持って生活していても、時間や空間の制約を超えた超越的な性質を直接体験することができます。
「混沌の節目」の期間においては、できるだけ頻繁に「アセンションのホロン」に関わるように、助言いたします。そうすることで、あなたのエネルギー状態が変化し、現実の混沌とした要素をより優雅に、よりスムーズに通過することができるようになります。さらに、「間違った時に間違った場所にいる」のではなく、「正しい時に正しい場所にいる」可能性が高くなります。実際のところ、私たちの考えでは、正しい場所も間違った場所もありません。重要なのは、目の前に現れたものに対して、あなたが何をするかということです。
人類が一丸となってこの「混沌の節目」を通過し始めると、荒唐無稽なSF映画でも想像できないような予想外のことが起こります。「アセンションのホロン」をよく使って下さい。自分のエネルギーをシフトさせて下さい。意識の梯子を上って下さい。
ハトホル
2009/04/27
トム・ケニオンによる見解と考察
このメッセージは物理学を扱っていますが、とても自明なことだと思われます。また、水の例えは適切だと思います。なぜなら、いわば「熱」が高まっているように見えるからです。
このメッセージを受け取った後、私はハトホルたちに、「この混沌の節目(Chaotic Node)が迫っている」という声明を明確にするよう求めました。私が高次元の存在と接した経験で言えば、彼らは私たちとは全く異なる時間感覚を持っており、私たちにとっては永遠のように思えることでも、彼らにとっては宇宙の瞬きに過ぎないからです。
私が説明を求めたところ、彼らは、今のところの見解として、混沌とした複数の領域が、新しく斬新な方法で相互に影響し合っていると言ってきました。従って、「混沌の節目」が私たちのタイムライン上に、いつ現れるかという、正確な瞬間の予測は、必然的に変化すると言えます。
このハトホルの概念について、任意の3つの領域を選んで見てみましょう。まず、生物圏です。地球温暖化により、理由はどうあれ、生息地や食料源が失われ、野生生物が脅かされています。この脅威は、マダガスカルのキツネザルが大きなストレスを受けて繁殖を停止していることをはじめ、縄張りだった氷を失ったホッキョクグマ、食料源を失ったクジラ、さらには酸素を供給しなくなったある種の樹木など、様々な種に及んでいます。これは、私たちが生態系と呼んでいる、ゆるやかな領域の一つです。
また、地球上で大混乱を起こしている気象異常も増え続けています。
私たち人類が忘れているのは、私たちが生態系の一部であるということです。私たちは食物連鎖の頂点にいるかもしれないし、周囲の環境に影響を与えることができるという点では、支配的な種であるかもしれません。しかし、他の種に影響を与えるストレスが、彼らの繁殖に影響を与えるほど強いものであるならば、次は私たち、ではないでしょうか。
実際、カナダでは、哺乳瓶に使われているような特定のプラスチックの使用が、男児の生殖能力に影響を与えているとする有力な研究結果が発表されています。このような男児たちが成長するにつれ、生殖システムが機能しなくなっているという証拠が増えています。私たちはキツネザルのようになるのでしょうか?
そこで、ここでは議論のために、相互作用する3つの領域を用意しました。1) 生態系そのもの、2) 動植物にストレスを与えている不規則な気候パターン、3) 生態系と気候という2つの領域に根本的な影響を与えているように見える、私たちの技術文明です(少なくとも欧米先進国では、我々の男児の生殖能力の可能性については言うまでもない)。
これらの領域の変化が加速的に増大していくと、当然ながらカオス的な要素が発生します。
例えば、ある主要大学では、実際には不合格だった何千人もの学生に、合格通知をメールで送信するというトラブルが発生しました。事務的なことではありますが、混沌とした要素が働いています。
ハトホルが言っているのは、あまりにも多くの領域が同時に相互作用しているため、カオスの割合が増えているということです。
その結果、小さな混沌とした要素が作用し、相互に影響し合って大きな混沌が生まれるのです。充分な大きさの混沌とした要素が相互に作用すると、「混沌の節目(Chaotic Node)」ができます。それが、ハトホルが、私たちに警告していることなのです。
そこで、彼らの言う 「差し迫った」という言葉に話を戻します。時期を聞いてみると、メッセージを出した日(2009年4月27日)から見て、数週間から約9ヶ月の間に、「混沌の節目」が発現する可能性が高いとのことでした。しかし、それはあくまでも経験的な推測に過ぎないと主張していました。時代の変動が激しいため、いつ「鍋が揺れ始めるか」を確実に言うことはできないのです。
彼らが言いたいのは、混沌は進化の過程における自然な要素であり、それに怯えるのではなく、周りがどうであろうと、自分自身の進化をさらに加速させるための手段として利用すべきだということです。
もう一つ、彼らのメッセージについて、私は明確ではありませんでした。彼らが言った「世界の出来事を管理する政治の無能さ」とは何だったのか?この言葉には、私が思っていた以上に、大きな含意があることがわかりました。
彼らにとって、政治の無能さには、通常の人間の愚かさ、貪欲さ、無知などが含まれています。これらに混沌とした世界の出来事が加わると、事態を悪化させる可能性の高い組み合わせとなります。
しかし、ハトホルにとって、「無能」には、一部の国の「影の政府」が意図的に人々を欺くこと、場合によっては実際に人間の運命を操作し、コントロールしようとする邪悪な意図も含まれています。ハトホルたちが影の政府に対して「無能」という言葉を使ったのは、影の政府が不器用だからではなく、影の政府が現在選択している行動(支配や操作)が、影の政府自身の堕落につながっているからです。そして、その巧妙さにもかかわらず、彼らは行き止まりの道を歩んでいるのです。
これらはすべて混沌の一部であり、フランス語の言葉を借りれば、良いものと悪いもの、美しいものと醜いものの寄せ集め(mélange)のようなものです。スープは煮立ってきて、確実に熱が上がっています。
一人一人が自分の鍋の中で何をするのか、見応えのあるショーになるでしょう。
最後に、(言わば)宇宙の台所から何が出てくるかわかりませんが、「アセンションのホロン」が意識をシフトさせるパワフルな方法であるというハトホルたちのコメントを、私は個人的に保証します。
「アセンションのホロン」を伝授されて以来、あらゆる場面で実験してきました。そして、世界や自分の人生、人間の条件に対して、ファンキーで運命的で、全体的にネガティブな気分になっているときでも、自分のエネルギー状態や知覚をシフトさせるのに、驚くほど効果的であると言わざるを得ません。
しかし、「アセンションのホロン」が私と同じようにあなたにとって強力なものになるかどうかを評価する唯一の方法は、あなたが自分自身で試してみることです。
使ってみて、どうなるか試してみるといいでしょう。
2009年4月5日にワシントン州シアトルで行われた「惑星アセンションのホロン・メディテーション」の音声を無料で聴くことができ、ダウンロードすることもできます。
以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。